年度末は、いつものこととはいえ猛烈に忙しい。
「え、もうアカデミー賞のセレモニー終わっちゃったの?」
全然気づかなかった。まあ、WOWOWに加入しているわけではないので、リアルタイムで観ることははなから望めないのだが。
「すごくニュースで取り上げられてたわよ」
事務室まわりの女性たちが騒いでいる。
「ドライブ・マイ・カーがらみかな?」
「ああ、それも取ったんだけど、問題はウィル・スミス。司会者を平手打ちしたの」
「へー。なんで?」
「なんか、奥さんのことで怒ったみたい」
「奥さんって、ジェイダ・ピンケット・スミスじゃないか。美人だったろ」
「すごくきれいだった。ただ……」
YouTubeでそのシーンをわたしもチェックしてみた。司会のクリス・ロックがジェイダに向かって
「G.I.ジェーン2への出演を期待してるよ」
ジェイダが露骨に不機嫌になったので、ウィル・スミスの行動のきっかけはやはりこの発言だろう。
G.I.ジェーンはデミ・ムーア(まだブルース・ウィリスと別れていないころ?)が丸刈り頭でハードなミリタリー・アクションに挑んだ作品だ。そして、ジェイダ・ピンケット・スミスもまた、坊主頭なのだった。彼女は脱毛症に悩んでいたのである。
正直、わたしはどうしてこんな大騒ぎになるのかわからない。クリス・ロックはいつもこのような発言をかますコメディアンなのだし、ウィル・スミスはスクリーンのイメージそのまんまではないか。
ハリウッドが、どうしてここまで過激に暴力否定に動くのか、なにか不自然なものを感じるのでした。ウクライナ情勢も影響したのかなあ。っていうかブルース・ウィリスは失語症なのか……
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