PART3「その場しのぎの人たち」はこちら。
「これでファイナルアンサー」
4期目の当選を決めた河村名古屋市長が記者会見で。ほー。もうこれが最後じゃってゆーとるわけね。もう出馬はせんと。そうかいねえ、あんた確か前もこれが最後ってゆーとらんかった?
まあ政治家の言うことじゃけ、多少は嘘も方便ってこともあろうけど、それにしたって嘘が多すぎんかね。1000メートルのタワーつくるって話はどうなっちょるの。名古屋城の天守閣はいつできるん?とどめは愛知県知事のリコール騒ぎ。ここまで来て被害者だったってあんた。
……彼のような人物に投票したい気持ちも少しはわかる。いわゆる大都市圏の首長たちが、いくらなんでもというメンバーになっているのは、議員への投票が議会というフィルターを通さざるをえないからまどろっこしいのだろう。
いかにも古狸たちが悪巧みをしていそうな(河村支持者たちにはそう見えていることと思う。もちろん当たっている部分もある)議会への「ケッ」という気分を表明するのに、現名古屋市長のような、そして維新のような存在に直接票を入れるのはとても気持ちのいいことなのだろう。名古屋市長が選挙モンスターと呼ばれる一因はそのあたりにある。
そして選挙に勝利し、多数派になった(わけではないのだが)途端に彼らは敗者を叩く。それはもう徹底的に叩く。自分は勝ち組だと高揚しているのがよくわかる。
しかし、だ。自分の“気分”を仮託するには、あのポピュリストたちはあまりにも質が悪すぎないですか。ポピュリストだから質が悪いのか、質が悪いからポピュリストとして無理に無理を重ねざるをえないのか、そのあたりはニワトリと卵。
遠く山形から見ていると、世間には悪口雑言が増えたなあという実感はあります。まあ、こんなことを言っているわたしのこの文も、支持者には悪口雑言にとられるんでしょうけれども。
5月号PART1「業界の人たち」につづく。
本日の1冊は「短歌と俳句の五十番勝負」短歌が穂村弘で俳句が堀本裕樹。著名人たちが出したお題に彼らが応える。この業界はいますばらしいことになっているのでは?
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