※今回も2002年ネタ。
先日の飲みの席で「北の国から」を観て、文字どおり不覚の涙を流してしまった私だが(おかげでそのとき同席した女子中高生からは「北の国からのおじさん」と呼ばれている)、もうすぐ最終話の放映があるらしい。その予告をさくらんぼテレビがバンバン流しているわけだけど、それを観て私と妻は同時につぶやいた。
「よかったー。宮沢りえ復活してて」
別に彼女は引退していたわけではないが、あの美貌がよみがえっているらしいことに安堵したのだ。例の貴乃花との一件以来、ガリガリにやせ細った彼女の容姿はどう考えても常軌を逸していて、代わりに異常に肉がつきはじめた貴乃花(大相撲にはドーピング検査はないの?あいつ、使ってるだろ何とか何やら剤)憎しの感情を私に植えつけた。
今となっては彼女にはつらい想い出なのかもしれないが、宮沢が貴乃花とのことを(まだ名前は出していない)初めて語った記事を読み返してみる。インタビュアーは渋谷(ロッキングオン社長)陽一である。
「で、正面を向き合って『そうだよね』って、もう朝まで話しちゃうみたいな、そういう友だちはいっぱいいたし、すごく話してたんだけど、なんか『横にも座ってみたいかな』みたいな」
-(笑)何それ?
「横に座ってこうやって話してみて、時には正面にも座ってほしいっていうか。初めて『横に座っちゃお』っていう、そういう気持ちになったのね」
-(笑)へー。
「だけど、正面に座って欲しい時は正面に座って欲しいし、横に座りたい時は『自分から行っちゃおうかな、横ちゃんに』とか、そういう感じのアレで。それで、もちろんその人の言ったことってすごく、もう“ダンボの耳”になって」
-ははは。
「この人は何を言うのかなとか、この人はどんなことを考えてるのかってすごく……まあそれはいろんな人が『何を考えてるのか、どんな話をするのか』っていう気持ちはいままでずっとあったんだけど、…………何て言うのかなあ…………どういう感じなのかわかんない」
Cut 1992年5月号
渋谷陽一は笑ってばかりだが、当時18才だった宮沢の純情が痛いぐらいに伝わるではないの。その純情を踏みにじりやがってあのアタマ筋肉野郎はっ!
以下次号。
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