2014年10月号「差額?なんすかそれ」はこちら。
県職員給与、16年ぶり引き上げ表明 吉村知事、人事委勧告を完全実施
吉村美栄子知事は17日、2014年度の県職員の月給を平均で0.21%、ボーナス(期末・勤勉手当)を0.2カ月分、それぞれ引き上げることなどを求めた県人事委員会の勧告を完全実施すると表明した。完全実施による引き上げは1998年以来、16年ぶりとなる。月給とボーナスを合わせた平均年間給与は9万1千円(1.5%)増え、607万3千円となる。
2014年11月18日付山形新聞
知事がついに実施を言明。まずはめでたい。12月県議会は解散総選挙もからんでわけのわからない状況で行われるのでしょうが、現在の予定だと期末勤勉手当基準日の12月1日よりも遅い12月2日開会、給与支給日である12月19日採決、閉会となっているのでどうなることやら。差額支給の行方は混沌としています(まあ、いろいろな手はあるようですが)。
さてそんななか、現在もめている部分があります。またしても若手から「なんすかそれ」と言われそうな「寒冷地手当」です。
そんなもの見たことも聞いたこともない、という職員も多いでしょう。だって2004年度から庄内地方のほとんどが支給地域から外されてしまったからです。いきなりなくすのも何だからということで経過措置でもらっていた人もいたのですが、それも2010年3月で終了。もらったこともない人には有害な情報ですが、内陸地方の県職員はこんな形でお手当を受給しています。
・支給日 毎年11月から3月の5ヶ月間、給料に上乗せ
・支給額 扶養親族ありの世帯主 月額17800円(年額89000円)
扶養親族なしの世帯主 月額10200円(年額51000円)
その他 月額 7360円(年額36800円)
……あんだとぉ!と怒る気持ちもわかります。事務職員だってつらいんです。内陸から転勤してきた職員から毎年11月の給料日に「あのぉ、寒冷地手当が入ってないですけど」と指摘されるのはつらい。去年の給料カットのときに、内陸の奴らは少しは手取りが回復してるんだよな、とイラッときていたのはわたしですし。
問題は、支給地域です。これまで、庄内で該当していたのは
○東田川郡のうち旧朝日村
支給地域の見直しがあったときには市町村合併がまだ行われていませんでしたから、当時は
○東田川郡朝日村
が指定されていたわけ。ところが、10年に一度発表される気象庁の「メッシュ平年値」などに基づいて見直される建前のため、この旧朝日村も(もう鶴岡市だから)指定が危うい結果になっている。
意地でも寒冷地手当をもらいたい!とお考えの方には特例があります。支給地域以外でも、小中学校職員にはまだ抜け道が。
「羽黒一小」「羽黒二小」「羽黒四小」「鼠ヶ関小」「櫛引南小」「山戸小」「福栄小」「田沢小」「地見興屋小」のいずれかに勤務し、かつおおむねこの学校から1キロ以内に住めばいいのです(公署指定という制度)。あるいは、政治的にはたらきかけて旧朝日村を離脱させ……あ、酒田×中にも○島小中にもまったく関係のないお話になってしまいました。
画像は、追悼高倉健として「君よ憤怒の河を渉れ」
彼の代表作に「幸福の黄色いハンカチ」や「鉄道員(ぽっぽや)」をあげる報道が目立ちます。しかし彼の本領は、「新幹線大爆破」「君よ憤怒の河を渉れ」における暗さと破天荒さの同居ではないかと。「新幹線~」はフランスで、「君よ」は中国で大ヒットした、実は世界的俳優でした。
2014年12月期末勤勉手当号「県庁の掲示板に。」につづく。
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