このミステリーがすごい!篇はこちら。
さて、それではマイベスト2023年。本日はミステリ篇。わたしのトップテンは以下のとおりとなっています。
1 「存在のすべてを」塩田武士著 朝日新聞出版
2 「ザリガニの鳴くところ」ディーリア・オーエンズ著 早川書房
3 「可燃物」米澤穂信著 文藝春秋
4 「木曜殺人クラブ」リチャード・オスマン著 早川書房
5 「愚者の街」ロス・トーマス著 新潮文庫
6 「此の世の果ての殺人」荒木あかね著 講談社
7 「リバー」奥田英朗著 集英社
8 「777(トリプルセブン)」伊坂幸太郎著 角川書店
9 「11文字の檻」青崎有吾著 創元推理文庫
10 「ナイフをひねれば」アンソニー・ホロヴィッツ著 創元推理文庫
次点はディーヴァーの「真夜中の密室」、大沢在昌の「黒石」あたりだろうか。
問題は第1位の「存在のすべてを」で、このミステリーがすごい!では20位内にすら入っていない。逆に本の雑誌では、ミステリ担当の池上冬樹さんがトップにすえている(そして彼は「頬に哀しみを刻め」をまったく評価していない)。写実派の画家を主人公にすることで、ある人物の半生をみごとに描き出した傑作だし、ミステリとして上等だと思うんだけどなあ。
すでに亡くなっているロス・トーマスだけれど、立風書房から出ていた作品がたくさんあるので、ハヤカワや新潮社が版権を買って再発してくれないかしら。
ど新人である荒木あかねは、2作目を読んだばかりだけれど、これまた面白いのでした。すごい新人が登場したんだなあ。
次回は非ミステリ篇。
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