第9回「遠くの国」はこちら。
先週はのべつまくなしに通風に苦しんでいた。日曜には雪囲い(を知らない地方の人たちが多いのもくやしい)の撤去作業が早朝からあるというのにだいじょうぶか。
だいじょうぶでした。土曜の午後あたりから痛みと腫れがどんどんひいていく。神様はよい子を見ている。
鳥山明の訃報の週でもあった。なんてことだ。ここで強引に大河につなげれば、漫画の原作による大河はいつ実現するだろう。これまででニアミスだったのは同じ原作をもとにした「武蔵」とバガボンドの関係だろうか。井上雄彦の連載は中断中なのでなんとも微妙な話なのだが。
というのも、近年のコミック原作もののレベルの高さにわたしは圧倒されっぱなしだから。「正直不動産」「ミステリと言う勿れ」「イチケイのカラス」「これは経費で落ちません!」など、なによりもその周到さがすばらしい。
近ごろは配信系で「将軍」のリメイクが実現するなど、悠揚たる歴史を語るのは大河の専売特許ではなくなっている。原作をコミックに求めるのは、現在の視聴者なら十分に受け入れられるのではないでしょうか。
さて「光る君へ」。天皇を自分の家系から出そうとする兼家(段田安則)の企みは、藤原兄弟の手によって(わずか二時間で)達成される。
道長(柄本佑)はそんな策謀の街、京都を捨ててまひろ(吉高由里子)と逃げることを望む。しかし……
おっと、かなわぬ恋で引っ張るかと思ったら、もうベッドインか。また大石さんは意表をついたなあ。
「でもほら、あのころは何でもありだったんでしょ?」
奥さん、過激なことを。
第11回「まどう心」につづく。
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