12月期末勤勉手当号はこちら。
少し古いので申しわけないのですが、職員の頻発する不祥事に業を煮やした県教委が、平成30年2月に改訂した資料「県民に信頼される教職員であるために」に、興味深い部分があったので紹介します。
平成20年から10年間に、懲戒処分となった事例は40件(交通事故及び速度超過違反を除く)。
その内訳は
・わいせつな行為(痴漢、盗撮、児童生徒との不適切な関係等)……13件
・酩酊による粗野な言動(暴行、器物損壊、住居侵入)……6件
・その他(詐欺、万引き、窃盗、着服等)……7件
・飲酒運転、酒気帯び運転……13件
・ひき逃げ……1件
となっています。わいせつ系と飲酒運転系が多いことがここでわかります。そしてこれらの不祥事を、山形県職員のうち、どの部署の人間が起こしたか。任命権者別に載っています。
・知事……13名
・企業管理者……1名
・病院事業管理者……3名
・教育委員会……23名
ということで教育委員会がダントツです。もっとも、山形県職員18000人のうち、教育委員会関係はおよそ1万人(小中学校6400、特別支援学校1000、高校2200など)ですから、確率的に多くて当然という考え方もあるでしょう。しかし、教育委員会としてはもちろん愉快な数字ではありません。
子どもを学校に通わせている保護者の立場になれば、わいせつ系で処分された職員のいる学校なんてとんでもない、という話になるのも自然です。県教委としては、再発防止のために、事件の背景にどんな事情があったのかを重視しています。典型的な事案がありました。
当事者……教員、二十代、男
概要……平成28年11月15日午前6時40分頃から同日午後1時30分頃までの間に、自己が勤務する小学校の女子トイレに侵入し、個室に小型のビデオカメラを設置して盗撮した。被害小学校の校長からの通報を受け警察が捜査した結果、当該教員の犯行であることが確認されたことから、同年11月19日、建造物侵入の容疑で逮捕された。(罰金50万円)
背景・動機……犯罪という認識はあったが、理性より欲求が上回った。採用2年目になり、同年代との交流が減ったほか、一人前の仕事を任されるようになり負担感が増えるなど、仕事上のストレスがあった。
もちろんこの教員はほとんど即座に免職になっています。彼を擁護するつもりはありませんが、ひとつだけ同情するとすれば、彼の生活が相当にストレスフルなものだったということです。そのあたりを次号で。
画像は「アバウト・タイム」
どうして「ノッティングヒルの恋人」を見たかといえば「ラブ・アクチュアリー」が素晴らしかったから。どうして「ラブ・アクチュアリー」を見たかといえば、この「アバウト・タイム」が素晴らしかったからです。すべての脚本を書いたのがリチャード・カーティス。
さえない青年のティムは、父親(ビル・ナイ)に「わが家の男たちには、不思議なチカラがある」と告げられる。ほんの少しだけ自分の過去に戻れるのだと。しかしティムは、次第にその便利な能力を使わなくなっていく。それはなぜか。「愛おしい時間について」というサブタイトルどおりの展開。泣いた泣いた。レイチェル・マクアダムスなど女優陣が豪華。
センセイの不祥事Ⅱにつづく。
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