今回とりあげる「バットマン」はティム・バートン版。2作目の「バットマン リターンズ」にキャットウーマン役でミシェル・ファイファーが出てるのでレンタル(笑)。
1作目は、むかし山形市で妻といっしょに見た。シネマ旭だったかなあ。とにかくジャック・ニコルソンのジョーカーがすばらしくて夫婦で絶賛。なぜいつも笑ったような顔になったかがグロい。
才能ある役者にとって、やはりジョーカーという役はよほど魅力的なのだろう。いくらでも弾けていい悪党を、ジャック・ニコルソン、ヒース・レジャー、そしてホアキン・フェニックスは、それぞれ色彩を変えながら絶対悪としての異常者をうれしそうに演じている。
2作目「リターンズ」に、いよいよミシェル・ファイファー登場。予想に反して、いけてない秘書という設定。それが、ある事件でぶち切れてレザースーツをまとい、キャットウーマンとなる。セクシーボディの持ち主なので、タイトなレザー姿にグッときます。
主役のブルース・ウェイン(マイケル・キートン)はもちろん、どうしてゴッサムシティにはこんなにコンプレックスをかかえた異常者ばかりなのだろう。そしてその狂気は、ティム・バートンのタッチによくマッチしている。
1作目はプリンスのテーマソング(♪農協牛乳♪にしか聞こえないと空耳アワーで圧勝)に隠れているけれど、バートンとの名コンビ、ダニー・エルフマンの音楽が実に聴かせる。
これらの要素をすべて含めて、少なくともこの二作は映画にしかできない表現だとつくづく。映画って、すごい芸術ですごい娯楽だとつくづく。
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