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9作目の「スカイウォーカーの夜明け」がうれしいのは、きちんと活劇としての面白さがつまっていることだ。宝(「道を示すもの」)探しと追いかけっこ、そして肉弾戦。ヒロインのレイ(デイジー・リドリー)とカイロ・レン(アダム・ドライバー)のライトセイバーを使った対決は見応えがあるし、まさか海まで舞台にするとは思わなかった。
それにしても主役のふたりは魅力的。特にデイジー・リドリーは超人的なアクションをこなしながら、艶のようなものまで感じさせてくれた。スター誕生だ。
SWは基本的に“父親を殺しながら主人公が成長する”お話で、ネタバレぎりぎりだけれども今回もその線は守られている。だからファン、というよりマニアな客が多いこのシリーズをどう終わらせるか、作り手たちがかなり考えたであろうことがうかがえる。
特に、わたしのようにリアルタイムに全作品を見てきた人間にとって、ラストの舞台があそこ(ふたつの太陽が浮かぶ星ですよっ)なのには感涙。そのふたつの太陽に……あぶないあぶない。
さて、もちろんこれからもSWは作り続けられることと思う。そうでもなければディズニーがルーカスにたいそうな金を支払ったりするものか。でもね、わたしの心の中では既に完結しているし、なんとか生き延びて全作品を見ることができたことで、大げさに言えばわたしの世代の人間として“やらなければならないことを成しとげた”ぐらいの気持ちでいます。
1作目は新宿で見たんだよな、4作目は山形の今は無きシネマ旭だった気がする。息子とも、娘ともいっしょに見ることができてしあわせなSW人生だった。
遠い遠い昔、はるか彼方の銀河で繰り広げられたお話の終章。レイアが一度だけ「お姫様」と声をかけられるシーンをお見逃しなく。
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