事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

「有頂天家族」森見登美彦著 幻冬舎刊

2008-12-10 | 本と雑誌

Akadama夜は短し歩けよ乙女」につづいて京大系。
今はもう死語になってしまった「師弟愛」やら「一族の結束」やらを、死語であることを充分に意識しながら(だと思うけどなあ)駆使してほのぼのとした世界を構築。狸鍋となって死ぬことすら笑いのめす狸の阿呆さを、読者みんなが愛するように仕組んである。天狗、狸、人間が三つどもえで戦っているのだから京都はにぎわうわけだ。

赤玉ポートワインや偽電気ブランといった酒の描写がまたいい☆☆☆★★★

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