レオナルド・ディカプリオは嫌いじゃない。演技のうまさは並ではないし。マーティン・スコセッシが素晴らしい監督であるのは誰もが認めている。特に音楽のセンス。
しかしこのふたりが組むと、どうにも味が濃くなりすぎるというか……
でも、この作品についてはそれが幸いした。
だって、これってはっきりとコメディだからだ。特に、ラリったディカプリオがなんとかクルマに乗り込むあたりの動きは、コメディアンのアクションそのもので、味の濃い演技でなければ、むしろ息苦しい映画になったのではないかと思う。
いやしかしセックス、ドラッグ、そしてマネーまみれの生活が、往時のハリウッドを想起させるあたり、スコセッシがめざしたのは「ハリウッド・バビロン」の喜劇版だったのであろう。マーゴット・ロビーの美乳もおがめてお得な一本。
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