その110「我らが少女A」はこちら。
おなじみ、法医昆虫学捜査官シリーズ最新作。で、これまでのベストだと思います。
というのも、天真爛漫(かつ暗い過去を持つ)な赤堀と、彼女を認めながらも冷静冷徹な岩楯刑事のコンビは例によってつかず離れずの関係。そこに、無礼で生意気でうるさい(しかし有能な)深水という若手を混入させたことが効いている。
遠慮のない深水のおかげで、赤堀と岩楯が警視庁においていかに特異な存在なのかがあらためて露わになるわけ。だいたい、この若造がからむと会話がはずみます。川瀬七緖の腕が上がっているのが理解できる。
それにね、この作品では捜査官たちがある虫のせいでずーっっっと痒がっているという設定が泣かせます!
その112「罪の轍」につづく。
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