事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

日本の警察 その146 警視庁いきもの係 大倉崇裕著 講談社

2024-07-12 | 日本の警察

その145「新・教場」はこちら

いきもの係というシリーズ名だけれども、当初は警視庁総務部動植物管理係というサブタイトルだった。もちろんこんな部署は現実には存在しない。

このシリーズは現在

「小鳥を愛した容疑者」(小鳥、ヘビ、カメ、フクロウ)

「蜂に魅かれた容疑者」

「ペンギンを愛した容疑者」(ペンギン、ヤギ、サル、ヨウム)

「クジャクを愛した容疑者」(ピラニア、クジャク、ハリネズミ)

「アロワナを愛した容疑者」(タカ、アロワナ、ラン)

「ゾウに魅かれた容疑者」

……の6作品が刊行されています。

かつて捜査一課で「鬼」と呼ばれた敏腕刑事の須藤は、頭部を撃たれてしまい、動植物管理係という閑職に追いやられる。そこには、薄(うすき)佳子という人間的に壊れているけれども、動植物についてだけは天才的という部下が待っていた……

いくら社会常識からずれていると須藤が指導しても、すっとんきょうな反応しか示せない薄に、次第に須藤も影響を受けていくあたりが笑える。須藤が薄の能力を認めるのとシンクロしているのね。

動物についてのうんちくが満載で、しかもミステリとしてしっかりしている。さすが、劇場版名探偵コナンの脚本を何作も書いている大倉崇裕だ。

え、このシリーズはドラマ化されているの?須藤と薄は誰がやったのかな……ええええ、渡部篤郎と橋本環奈ぁ!?それに寺島進と浅野温子がからむのか。

見なきゃ。

その147「こちら空港警察」につづく

 


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