事務職員へのこの1冊

市町村立小中学校事務職員のたえまない日常~ちょっとは仕事しろ。

八重の桜~第二十八話「自慢の娘」

2013-07-21 | テレビ番組

Yuriimg01 第二十七話「包囲網を突破せよ」はこちら

先週の日曜は母方の祖母の七回忌。叔父が大盤振る舞いしたカナディアンウィスキーを飲みきり、うちに戻ってちょっと横になると……もう11時すぎてました。

こうなったら八重の桜マラソンを完走するには再放送に頼るしかない。でもその日は港座上映会で……スマホのワンセグでなんとか。ほんとにレコーダー買わないとダメですわ。でも、リアルタイムで見るって意地があるからここまで気合いが入っているとも言えるわけで……そうです。言い訳です。

さて、今回は八重の技術屋としての側面が強調された回。鶴ヶ城のなかにいれば、大砲とはすなわち得体の知れない災厄のように思える。しかし八重は信管などの理屈を説くことで、まわりの女性たちの恐怖を取りのぞいてみせる。しかしそれは両刃の剣でもあった。ここは、納得できます。先週の芦名星につづいて白羽ゆり(この人も福島出身だったのか!)もその犠牲に。ああ、いい女が次々に消えていく。

おそらく八重という人は、なにごとかに徹底的に集中し、理として納得しないと一歩も進めない女性だったのだと思う。新島八重となってから、茶道にこだわったのもその性格があったからでは?

今回のメインは佐川官兵衛。会津藩の主戦派筆頭。状況を打破するために米沢藩と連絡をとることを命ぜられる。かなり危険な任務なので、松平容保がみずから杯をとらせて……寝ちゃいました官兵衛。これ、実話らしいのが笑えます。しかも翌朝は寝過ごしてしまい、明るくなってから脱出を図る羽目になり、予想通り官軍に見つかって惨敗。どうなの官兵衛(笑)

前回の彼岸獅子にしても、まだ戦争ではなくていくさ、牧歌的なものが生き残っていたということかな。ま、寝過ごしてしまった官兵衛を、わたしは今回笑ってはいけないわけですが(T_T)

前回の視聴率は12.9%とやはり下降。しかしなんとなんと今回は……

第二十九話「鶴ヶ城開城」につづく

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うまい店ピンポイント~飛島篇「しまかへ」

2013-07-19 | 食・レシピ

そば街道「七兵衛」篇はこちら

二年ぶりの飛島には、なんと港のすぐそばにカフェができていた。名を「しまかへ」。去年から若い人たちが運営しているんだとか。

飛島名物を使い、同時におしゃれな感じをめざしていて去年は大好評だったらしい。おじいちゃんおばあちゃんはカフェとはなかなか発音できないので、今年から名称は「しまかへ」。

「いいねえ、かへ」

「いいでしょう、かへ」

さあランチをいただきましょう。メニューはごらんのようになっている。

Ncm_0377

わたしたちは名物「ごどいも」を使ったカレーや……あ、「ごどいも」がすでにわからないか。

飛島は海洋性の気候だから冬は暖かく夏は比較的冷涼だ。そんな気候に男爵いもがぴったりで、しかも離島だから他の種と混じるリスクが少ないため、ごどいも(畑からゴトゴトと運んでくるから、とか、煮込むときにゴトゴトするからその名がついたとか諸説あり)は希少な種になっている。

なにしろ過疎の島だから作り手もいなくなり、ほとんど作られることもなくなっていたわけ。

そこに乗りこんでいったのがわたしの近所のお兄ちゃんたち。北平田地区の農家が「ごどいも食べさせ隊」を結成して植えつけたのだ。

わたしたちはもう一度ここを訪れて生ビールを飲んでいる。なぜそんなにしまかへに入れ込んだかというと、その店にいた子(飛島出身らしいですよ)がやけにかわいかったからです。それだけです。なんか文句あっか。

となりのテーブルでマッキントッシュを広げて仕事をしている青年も「しまかへ」の仲間。NPOを組織していて、そのなかの何人かが飛島に来ているらしい。

「ぼくは山口県出身です。で、大阪の大学を出て、現在に至る、と(笑)」

「へー、おれ山口県出身者と話すのって生まれてはじめてかも(実はそうでもない)。やっぱりあれかい?桂小五郎とか高杉晋作をリスペクトしてるとか」

「いやいやそんな(笑)」

「暴走族の名前は奇兵隊だとか」

「違いますって」

そうやって全国にちらばり、ボランティア活動などをした仲間のおよそ4割はその地に残るんだとか。

「きみも、その4割だと」

「そうですね」

ふーん、勉強になるなあ。で、そのお姉さんやお兄ちゃんはきのうのNHKに出演していて、やっぱり応援したくなったのだった。ぜひおいでください。かへへ。

「麺者はんじろう」篇につづく

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明細書を見ろ!2013年7月号~112 or 47 to 7

2013-07-18 | 明細書を見ろ!(事務だより)

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YouTube: Chicago - 25 or 6 to 4 (Live at Tanglewood 07/21/1970)

2013年6月ボーナス号~「未曾有の人」はこちら

えー、7月号は「削減提案」として特集していますが、ネットにのせるにはあまりにあぶない内容なので割愛させていただきます(T_T)

ということで本日の豪雨情報を。

15:30開始の会議in山形市に出席するために12:50に学校を出る。業者が

「山形自動車道(112号線)、ダメらしいですよ」

と教えてくれる。

「ダメって?」

「ほら、雨で」

豪雨のために、山形から帰れずに新庄に一泊した痛恨の思い出があるのでちょっと心配。

旧松山町を流れる最上川は予想通り河川敷が冠水している。濁流。怖いぐらいだ。

不安に思いながら戸沢村まで来る(47号線)。白糸の滝ドライブイン直前で渋滞。なんでこんなとこで渋滞?どうも先の方も動かないし、引き返すクルマ多数。こりゃ、いかん。引き返すとしよう。

会議の主催者に電話。

「無理だよー」

「山形で映画観るんじゃないのか」

あああ「戦争と一人の女」をフォーラムで18:30から観たいと思っていたのに!

そういうレベルの問題じゃなかったみたい。どうやら午後1時で通行止めになっていたし、112号線もダメ。判断速くてわれながらグッジョブ。朝からその会議に出ていた人たちは壮絶な帰途となったようです。酒田は湯沢経由、鶴岡は小国経由で(いずれも最後は7号線)。ごめんなさい。

本日の一曲はシカゴ「25 or 6 to 4」

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「届け物はまだ手の中に」 石持浅海著 光文社

2013-07-17 | ミステリ

517ryqi3vbl_sx230_ なぜこのような犯罪が、はっきりいえば殺人が行われなければならないか、を考えてはいけない。石持にとってそんなことはどうでもいいことだから(笑)。登場人物たちがいかに論理を組み上げ、破綻のない展開にもっていくかだけが主眼な人ですもの。

今回もかます。友人宅を訪れた殺人犯。彼はお届け物をバッグにしのばせている。その中身は途中で想像がつくが、問題は友人の家族たちが何かを隠していること。なぜ友人は部屋から出てこないのか。なぜ女性たちは自分を帰そうとしないのか……そして最後の最後にまさかのハッピーエンド。無茶だろー、と思いながらもやはり爽快。石持ファンでよかったなあ。

届け物はまだ手の中に 届け物はまだ手の中に
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2013-02-16
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「はじまりのみち」 (2013 松竹)

2013-07-16 | 邦画

Hajimarinomichiimg01 脳溢血で倒れた母親を、疎開先までリヤカーで運ぶ。この映画はただそれだけのストーリーで成り立っている。ただひとつ変わった点があるとすれば、リヤカーをひくのが、失意の時代をすごしていた木下恵介だということ。

この映画はその木下恵介生誕100年を記念して企画されたものだ。監督はなんとクレしんの「オトナ帝国の逆襲」「アッパレ!戦国大合戦」そして「河童のクゥと夏休み」「カラフル」など、常に観客を(というかわたしを)泣かせてきた原恵一。初の実写映画を撮るにあたって原が意識したのは、アニメとは違った“俳優の味”ではないだろうか。

木下を演じた加瀬亮、兄のユースケ・サンタマリア、母の田中裕子、便利屋の濱田岳、いずれもオーバーアクトに至らないように慎重に演出され、しかしやはり泣かせる作品になっている。となりで観ていた妻などボロボロでした。

木下作品の映像がこれでもかと挿入されていて、それぞれが映画内現実とかぶるようになっている。

・母をおぶう息子、感謝する母親という構図は(方向性は真逆だが)「楢山節考」

・戦地に向かう兵士を見送る女教師(宮崎あおい)はもちろん「二十四の瞳」。ちゃんと生徒は十二名いました。

・涙をうかべながらカレーを食う阪東妻三郎(「破れ太鼓」)はそのまま便利屋の演技にシンクロしている。阪妻と濱田岳のシンクロ!

……他にも、出征する息子を見送る母親を描いた「陸軍」と、晩年の作「新・喜びと悲しみも幾年月」を重ねてみせる芸も仕込んであり、なかなか。

映画人として名声をほしいままにしていた木下は、あまりに恵まれていたものだから今では忘れられた巨匠となっている。わたしの世代にとっても最初から過去の人、あるいはテレビ「木下恵介アワー」の人だったのだ。

しかし、ライバルだった黒澤明よりもはるかに多くの後進を育てたように、ほぼ直系の後継者であるかのような原恵一によって完全に復権はなされた。もって瞑すべし。あるいは「まだまだ甘いな小僧」と天国で苦笑しているだろうか。

にしてもつくづく思う。田中絹代と高峰秀子って、すごい。

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あべとしゆき。

2013-07-15 | まち歩き

「午後から、美術館に行かない?」妻を誘う。

「ど、ど、どうしたのあなたが美術館なんて!?」

別にうろたえなくてもいいと思うんだが。

同級生の個展が最終日なのだ。水彩画の“あべとしゆき”画伯の、酒田市美術館における個展は大盛況のようで、妻もわたしも知り合いと遭遇。

わたしの知り合いは「すばらしいわねー。なんか癒されるっていうか……で、あなたもファンなの?」「高校の同級生なんですよ。」「えっ!」

別に絶句しなくてもいいと思う。どうせあいつの方が若く見えますよ。

誰でもが、まるで写真のようと驚く。わたしも最初にみたときは驚愕した。しかしどこかにデフォルメは仕込んであるはず、と目をこらす。こういう態度はよくないのかもしれませんね。もっと素直に鑑賞しなくては。

本人がいたので声をかける。

「女房が感激してたよ。にしても同じ年月、同じ風景を観てきて、どうしてこう差がでたかと(笑)」

個展は今日で終わりだけれど、必ずどこかで観る機会はあるはず。ネットで画像検索していただければなおわかりやすい。ということで本日は画像なしです。すばらしい作品群なのでぜひ。ぜひぜひ。

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「一刀斎夢録」 浅田次郎著 文藝春秋

2013-07-13 | 本と雑誌

Aa309169116accdade304cf11d889326 「八重の桜」のキャストをそのまま引用すると、人斬りである齋藤一を演ずるKjがすっかり偏屈なじじいになっており、得体のしれない会津出身の妻(貫地谷しほり)と静かに暮らしている。

陸軍で剣の腕をみがいている主人公が、夜な夜な齋藤の家を訪れて歴史の真実、人を斬ることの本質を学習する。これが大枠。龍馬暗殺を、はっきりと齋藤の仕業だと断言。なぜ見廻組の影が見え隠れするかの謎解きにもなっている。

わたしにとっては、どうにもその内情がよくわからない西南の役のくだりが面白かった。内戦がいかに血なまぐさいものか、田原坂終了後にも多くの血が流れていることをここで実感。もちろんそれは

「米と味噌は支給されるが、醤油は金で購うしかない。だからぜいたく品だった」

などの細かい描写があるからこそ。むしろ浅田が“うますぎる”ことの方がよほど問題で……

一刀斎夢録 上 一刀斎夢録 上
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2011-01-07

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「月光ノ仮面」(2011 角川)

2013-07-12 | 邦画

D0098286_984589 「脱獄王」につづく板尾創路監督第二作。芸人としての一種の夢であろうラストが用意してある。

ネタバレになるので明かせないが、一種のメタモルフォーゼも仕込んであり、これも芸人として“ひと皮むけた”(→仮面を脱ぎ捨てる、あるいは仮面に同化する)ことの象徴なのだろう。

狙いはわかるけれど、前作同様に語らない主人公でつっぱるとすれば、前作以上のひねりが必要だったはず。さすがに、息苦しい。

出囃子が志ん生と同じ「一丁入り」である師匠の前田吟と、「いくらなんでもあんた途中でアレに気づかなかったの?」とみんなが突っこんだであろう石原ひとみが愛らしいだけに、ちょっと惜しい。

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「アカデミー賞」 川本三郎著 中公文庫

2013-07-11 | 映画

41a5sksqxhl_sl500_ オスカーをめぐるエピソード集。本来はそれだけの読み物だったはずなのに、終盤に至って涙が止まらなくなる。おおおこれこそが文章の力、芸の力というものだろう。

虚飾の象徴のようなアカデミー賞が、しかしだからこそ虚業に命をかける映画人の心をとりこにしてしまう仕掛けもよく理解できた。川本さんらしいすばらしい本だ。

鶴岡まちキネで購入。オブリビオンがその回だけ上映中止なので時間つぶしのために買ったのだけれど大正解でした。ありがとうまちキネ(笑)

アカデミー賞―オスカーをめぐるエピソード (中公文庫) アカデミー賞―オスカーをめぐるエピソード (中公文庫)
価格:¥ 780(税込)
発売日:2004-02
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海の男と呼んでくれ2013

2013-07-11 | 旅行記

またしても1泊2日で

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こんなとこや

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こんなところへ行って

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こんなものを食べていました。お世話になりました。

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