本日は、近代美術館→札幌市資料館→コンチネンタル→大通美術館→サンプラザ→テンポラリースペース→北大総合博物館→紀伊国屋→富士フォトサロン→大同→たぴお→時計台→道新プラザ→NHK→さいとう→スカイホール→さっしん→ivory→アートスペース→ユリイカ→北海道画廊の21箇所。ふー、疲れた。
■北海道立近代美術館「日本美術ノ光華」。大観の夜桜を見ようと思ってきたのだが、予想以上に見所があった。「職人尽画帖」「名将肖像図帖」は前期・後期ともに出品なのだが、ページ替えをしている。
その他後期のみの出品としては、「秋草図」住吉如慶、「加茂競馬・宇治茶摘図」久隈守景、「雁図」円山応挙、「百鬼夜行図」原在中などは見所。近代に移って、鏑木清方の「七夕」は髪を梳く女、針に糸を通す女、女の後姿とちょっと怖いくらいの凄みがある。
■札幌市資料館「加藤民雄スケッチ展」。ロシアの風景を書いた明るいスケッチ。本人コメントがあれば、もっと面白いのにと思う。
■大通美術館「日本デコラティブペインティング協会北海道支部展」。少々鼻に付くかもしれないが、非常に綺麗。少々メルヘン趣味の方はぜひ。
■サンプラザ「全日本高校デザイン・イラスト展」。オリジナリティの欠如が目立つが、「甲翼星寿」五十嵐美沙紀、「reverse」藤田遼子が面白い。テーマに”YOUNG POWER””若い力”と縛りを入れている時点でガッカリの感あり。
■テンポラリースペース「毛利史長・河合利昭展」。皿に地図を描いた「チグリス・ユーフラテスリバー」は歴史を感じさせる。おっかなびっくり2階にあがると、毛利史長の顔型が浮かぶ陶器。釉薬の色が非常に美しいが、デスマスクのような顔型にびっくりだ。
■北大総合博物館「湯川秀樹&朝永振一郎 生誕百年記念展」。朝永の習字が展示されているのだが、子供の頃の画や文集を発掘するのはやめて欲しいと思うのは私だけではあるまい。交流のあった堀健夫の小6の時の理科ノートがあるのだが、そこに書かれているイカの解剖図は凄い。
■大同ギャラリー「尾形香三夫 陶芸展」。相変わらずの練り上げの凄みだが、壷・皿ともに表面が平らではない。去年は見損ねたような気もするのだが、一昨年までは滑らかではなかったっけ? 見学者の「どうやって作るのですか」との問に対して、「色々秘密がありまして、まずこれは粘土を14層に積んで・・・」と解説していた。
■ギャラリーたぴお「Octob 1」。たぴおに行くと、Kさんが作品を見ていた。私が挨拶するや否や「これ良いですよね」と長谷川雅志の「天に向かう」という染色作品を指す。すいません、来たばっかりでまだ見てないんですけど・・・
Kさんがテンション上がり気味なのも分かるが、床から天井にかけて4メートルの大作。植物の種を模したというドーナツ形が増殖しながら天に上るような造形である。「最初に右半分を作り、それを隠して左半分を作る。そして会場で合体。最初から全部見えていると、何となく中心に固まっちゃうでしょ」という作者言はKさんが聞きだしてくれた。作家さん同士の話は面白い。
■時計台ギャラリー「北海道抽象派作家協会展」。いつ見てもいいなあ。三浦恭三「移行過程№8」は「、」の字が浮遊しているかのよう。今荘義男「古里へ」はただ形と色彩の存在感がある。
■道新プラザ「関勝則写真展」。知床の海の写真。私は単純に自然を撮っただけの作品を好まないのだが、これは凄いわ。一見の価値あり。タラバガニ大移動の図やトドが海中を有機式戦闘機のように飛ぶシーン、ニュウドウイカがのへらーと泳ぐ姿。驚くよ。
■さいとう「べるぱぴえ展」。グループの銅版画展。電線をそのまま版画にしたような「神の手には委ねず」山内ゆかり、が良い感じ。
■スカイホール「白江正夫展」。小樽市美術館でちゃんと見たので、大体分かっている気になっていたが、その予想を超える素晴らしい展覧会。白昼夢のような「白昼のとき」、画全体に恐ろしい迫力が込められた「岬の集落」、小樽丸井今井の未来を予感するかのように不穏な空気の漂う作(タイトル失念)。少し濁った中間色による陰鬱さは、ムンクを思い出した(作風全然違うけど)。
■北海道画廊「作家不明油絵展」。3000円位からあっただろうか、結構な大人数で珍しく込んでいた。自宅にスペースがある人はどうぞ。
■北海道立近代美術館「日本美術ノ光華」。大観の夜桜を見ようと思ってきたのだが、予想以上に見所があった。「職人尽画帖」「名将肖像図帖」は前期・後期ともに出品なのだが、ページ替えをしている。
その他後期のみの出品としては、「秋草図」住吉如慶、「加茂競馬・宇治茶摘図」久隈守景、「雁図」円山応挙、「百鬼夜行図」原在中などは見所。近代に移って、鏑木清方の「七夕」は髪を梳く女、針に糸を通す女、女の後姿とちょっと怖いくらいの凄みがある。
■札幌市資料館「加藤民雄スケッチ展」。ロシアの風景を書いた明るいスケッチ。本人コメントがあれば、もっと面白いのにと思う。
■大通美術館「日本デコラティブペインティング協会北海道支部展」。少々鼻に付くかもしれないが、非常に綺麗。少々メルヘン趣味の方はぜひ。
■サンプラザ「全日本高校デザイン・イラスト展」。オリジナリティの欠如が目立つが、「甲翼星寿」五十嵐美沙紀、「reverse」藤田遼子が面白い。テーマに”YOUNG POWER””若い力”と縛りを入れている時点でガッカリの感あり。
■テンポラリースペース「毛利史長・河合利昭展」。皿に地図を描いた「チグリス・ユーフラテスリバー」は歴史を感じさせる。おっかなびっくり2階にあがると、毛利史長の顔型が浮かぶ陶器。釉薬の色が非常に美しいが、デスマスクのような顔型にびっくりだ。
■北大総合博物館「湯川秀樹&朝永振一郎 生誕百年記念展」。朝永の習字が展示されているのだが、子供の頃の画や文集を発掘するのはやめて欲しいと思うのは私だけではあるまい。交流のあった堀健夫の小6の時の理科ノートがあるのだが、そこに書かれているイカの解剖図は凄い。
■大同ギャラリー「尾形香三夫 陶芸展」。相変わらずの練り上げの凄みだが、壷・皿ともに表面が平らではない。去年は見損ねたような気もするのだが、一昨年までは滑らかではなかったっけ? 見学者の「どうやって作るのですか」との問に対して、「色々秘密がありまして、まずこれは粘土を14層に積んで・・・」と解説していた。
■ギャラリーたぴお「Octob 1」。たぴおに行くと、Kさんが作品を見ていた。私が挨拶するや否や「これ良いですよね」と長谷川雅志の「天に向かう」という染色作品を指す。すいません、来たばっかりでまだ見てないんですけど・・・
Kさんがテンション上がり気味なのも分かるが、床から天井にかけて4メートルの大作。植物の種を模したというドーナツ形が増殖しながら天に上るような造形である。「最初に右半分を作り、それを隠して左半分を作る。そして会場で合体。最初から全部見えていると、何となく中心に固まっちゃうでしょ」という作者言はKさんが聞きだしてくれた。作家さん同士の話は面白い。
■時計台ギャラリー「北海道抽象派作家協会展」。いつ見てもいいなあ。三浦恭三「移行過程№8」は「、」の字が浮遊しているかのよう。今荘義男「古里へ」はただ形と色彩の存在感がある。
■道新プラザ「関勝則写真展」。知床の海の写真。私は単純に自然を撮っただけの作品を好まないのだが、これは凄いわ。一見の価値あり。タラバガニ大移動の図やトドが海中を有機式戦闘機のように飛ぶシーン、ニュウドウイカがのへらーと泳ぐ姿。驚くよ。
■さいとう「べるぱぴえ展」。グループの銅版画展。電線をそのまま版画にしたような「神の手には委ねず」山内ゆかり、が良い感じ。
■スカイホール「白江正夫展」。小樽市美術館でちゃんと見たので、大体分かっている気になっていたが、その予想を超える素晴らしい展覧会。白昼夢のような「白昼のとき」、画全体に恐ろしい迫力が込められた「岬の集落」、小樽丸井今井の未来を予感するかのように不穏な空気の漂う作(タイトル失念)。少し濁った中間色による陰鬱さは、ムンクを思い出した(作風全然違うけど)。
■北海道画廊「作家不明油絵展」。3000円位からあっただろうか、結構な大人数で珍しく込んでいた。自宅にスペースがある人はどうぞ。