散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

スペシャル

2007年10月07日 22時39分27秒 | 食べ歩き
本日は二十四軒のビストロ「PE」の2周年特別コースを食べに来た。まずはお祝いのシャンパンがサービスで出て、田舎風パテとピクルス。



今日は赤ワインを飲むことにした。シェフのお勧めでフィッサン2005年ドメーヌ・エルヴェ・シャルロパンというのを注文。香りが非常に良く、食事にピッタリだ。前菜は銀杏のキッシュ、秋野菜のテリーヌ、秋鮭の自家製スモーク、牛タンのリエットの4品。秋の季節感が感じられるなあ。特に銀杏は大好きだ。



続いて、フォアグラとトリュフのオモニエール林檎とエピスのソース。春巻状の皮に包まれたフォアグラとチャツネ(写真右上、何のフルーツだったかな?)を合わせると更に旨い。



写真を撮り忘れたが、少なめにキャビアのカペリーニトリュフ添えフォアグラのパルミジャーノ仕立てを食べる。冷製さっぱりにフォアグラの濃厚さが絡んでくる。

魚料理は黒鰈のソテー。これもさっぱり目だがソースが良い香だなあ。



そしてメインがフランス産仔鴨のローストとレッグのコンフィ、フォアグラのクロケット添えアルザスリースリングとエピスのソース。胸肉のロースト部分は柔らかく、火の入り方が申し分ない。脚は皮目がパリパリで、濃厚な脂の味。これはもうメチャクチャ旨いな。いずれもフルーツ(オレンジ、ブドウ、リンゴ)と合わせても面白いし、フォアグラのクロケットが違う濃厚さを出してくる。



かなり満腹になってきて、今日はグラッパを飲もう。デザートはくりりんかぼちゃのロールケーキ、キャラメルのムース、林檎のソルベ、アーモンドのリヨネーズ。林檎のソルベをその他のものとからめて、変化する味わいを楽しむ。コーヒーを飲んで、飲みほした所に少量残したグラッパを入れて飲む。イタリアでは一般的な飲みかたと読んだことがあり、こういう良いグラッパでやるべきでもないと思いつつ試してみた。仄かにグラッパが温まり、コーヒーと共に香りが一層立つようだ。





ということで、大満足の日であった。久々に食べた鴨はうまいわ。

20071007ギャラリー巡り

2007年10月07日 18時14分11秒 | ART
本日は昨日回れなかったミヤシタ→市民ギャラリー→北海道立文学館→NEW STAR→三越の5箇所。

■ギャラリーミヤシタ「伊藤明彦展」。蝋型で作成したブロンズと生花を使った版画。彫刻は生物が抜け出た殻のようなイメージ。

■市民ギャラリー「学生美術全道展」。面白い作品はそれなりにあった。作者が選評者に自作の講評をもらっているのを興味深く聞いた。

作「お願いします」
評「抽象だね。これは何をイメージして描いたのかな」
作「魚(エイ)です。この辺が鰓のイメージで・・・」
評「うーん、普通の人はこれを見ても魚とは思わないよね」
作「いいんです。私の好きなように描いているので」(←それは講評の否定では)
評「画って言うのはね・・・」

と、ものすごく基本的なところから始まるのであった。私が興味をもった作品は、以下。

高野雄大「いもさん」。シンプルにじゃがいものみ。よけいなものを描かないのが良い。
高橋香「紙と女」。女性の内面の不安がよく描けている。背景のカレンダーの数字の色がバラバラなのもその表れか。
渡邉里美「ギターを弾く男」。日本人でないようにも見える男がギターを弾く。渋い画だ。
三浦萌「3」:ぬめり感のあるカエル3匹、3色。
岡部悠加「爽涼」:大人びた作品。もう少しヤンチャでも良いような。
岩瀬智子「人畜無街」:緑と黄色で4プラらしき建物を勢いよく描く。
佐々木茉那「Three・towere~夢の果て~」:タワーがメルヘン調だが、面白い世界。

■北海道立文学館「目で識る川柳250年展」。川柳は江戸の庶民が風刺を交えて作ったものという感じがしていたが、色々な歴史があった模様。今回、初代川柳の肖像画(掛け軸)が2点並べて展示されていたが、そもそも跡継ぎ問題でもめて2枚あるらしい。しかしこの展覧会、説明が分かりにくいなあ。