散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

静岡再訪(7) もつ焼き

2015年02月20日 21時36分10秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
そろそろ私の限界も近い(いや、限界超えてる?)。ホテルに戻ろうと思ったのだが、どうしてもホテル近くで気になる店「K」へとなだれ込んでしまった。店頭に「焼き物80円から」とあり、前回静岡に来た時も、ちょっと気になっていたのである。

もうベロベロに酔っ払いつつ、生レモンサワーとハラミ、シロ、テッポーを注文。これが80円ながらなかなか旨いタレ味で、しっかりした肉らしさがある。





さてもう一つということで、生グレープフルーツサワーを注文し、黒おでん(手羽先、大根、玉子)も頼んでみよう。



おでんはそれほど黒くはないが、ここは牛すじではなくて手羽先を煮込んでいるのがポイントなのかな。(翌日になってみると)ほとんど味が思い出せないのだが、すっかり満足して、ホテルに帰る。



その後の記憶はほぼ無い。明日はもう少し控えめにしておこう。

静岡再訪(6) 2軒目のバーも再び

2015年02月20日 20時51分35秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
私はすっかり暴走モードに入り、怪しい記憶をたどり、ふらふらとバー「EN」へ。こちらも前回来て気に入った静かなバーである。どこか清潔な薬局を思わせる店と店主は、前回の記憶の通りであった。

1杯目はニューヨークを注文。酸味の中にもしっかりしたウイスキーの味がする。



2杯目はここでも「フェルネブランカとブランデーを使って」とお願いし、ブランデー+フェルネブランカ+スイートベルモットのストマックリバイバーというカクテルが登場。3種類の酒のバランスがかなりいい。



カウンターにカクテル大辞典があるのだが、これ読んで注文したら楽しいだろうなあ。



さすがにカクテルはこれ以上飲んでは危ない。2杯でお暇することにしよう。

 

静岡再訪(5) おでん再び

2015年02月20日 19時55分56秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
よし、まだまだ行こう。ということで、次も前回の静岡旅行の時にやってきた青葉横丁の「TH」へ。

 

自分で鍋から静岡おでんを取って食べる店なのである。カウンター隅に座り、ここでも静岡割りを注文。この店はパックの焼酎、粉茶に店主が出してくれる水を入れて自分で作るという素敵なスタイルだ。



おでんは何が入っているのかよく分からないのだが、取ってみると牛すじとちくわぶだった。牛すじはこれがおでんの出汁の元になっているとあって、実に柔らかくいい味がする。ちくわぶはちくわぶだが、濃厚な味がする。但し、静岡では鰹節と青海苔をふって食べるので、その辺も普通のおでんとは違うところだろう。



続いてこんにゃく、玉子を追加。続いて店主が揚げ物を作り出したので、はんぺんフライを食べよう。段々、味が分からなくなっているかも…。

 

ここで、もう一つ牛すじを取る。今度の牛すじはまだ煮込みが浅い感じで、これはこれで面白い。



そして最後に、前回来た時に満腹で食べられなかったレンコンフライをもらう。こちらは巨大レンコンだが、サクサクして食べやすい。店が混雑してきたところで、そろそろお暇することにしよう。かなり年配の店主なだけに、なるべく元気で店を続けて欲しいものである。



この店も良い加減に暗くて、またもや写真がボケてしまった。

静岡再訪(4) バー再び

2015年02月20日 19時00分09秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
さて、外に出るとまだ明るい。日が長くなってきたのが嬉しいところだ。



次は新橋時代から時々うかがっていたバー「G」だ。店に入ると「ご旅行でいらっしゃったのですか」とバーテンダーのHさんが私のことを忘れずに声をかけてくれた。



メニューの中から「葵スカッシュ」というのを注文してみる。静岡市の中心部があるのが葵区なのだが、これはジン+静岡わさび+ライム+ジンジャーエール+ソーダ少量のカクテルなのである。辛さはもちろん無く、ほんのりわさびの青っぽい香りがする感じだ。私は札幌でも山わさびを使ったカクテルがあることをお知らせしておいた。



2杯目はフェルネブランカシリーズということで、フェルネブランカ+ブランデー+金柑のリキュールと金柑を少々入れたカクテルが登場。これは金柑のほろ苦さがフェルネブランカとの一体感を生み出し、なかなか素晴らしい味だ。



3杯目はザ・オーナーズカスク1994山崎をハーフショットで注文。このバーも開店から5年を迎えるということで、その特別メニューなのである。ハーフショットながら濃厚な甘さとパンチのある素晴らしいウイスキーであった。



静岡に来たら、このバーは外せない。

静岡再訪(3) 老舗名居酒屋

2015年02月20日 18時00分37秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
まず1軒目は静岡の老舗居酒屋「T」へ。



混雑が予想されたが、無事開店1番目の客になったので、カウンターの隅に着席する。飲み物は静岡割り(緑茶割り)を注文。通しは切り干し大根の漬物(酸味あり)である。



つまみはどうするかなあ・・・。魅力ある品ぞろえを見て、生いわし刺しとながらみを注文。生いわしは薬味が生姜・わさび・酢味噌から選べるそうなのだが、オーソドックスに生姜を選択。新鮮で旨い。



この店に来たら、北海道では食べられない「ながらみ」を食べるべきだろう。塩煮のさっぱりした味で、爪楊枝でくるくる回しながら取るのである。どうも今回は最後の肝の部分が取れてしまうことが多かったのだが、私は不器用なのだろうか(写真右は数少ない大成功事例)。

 

2杯はなみなみ飲める静岡割りを飲み干して、燗酒を注文。つまみに太刀魚焼を追加する。この太刀魚がしばらく時間がかかり(店の人いわく「焼き物は今時間がかかります」とのこと)で、少々苦しんだものの、旨そうな塩焼きがやってきた。

 

おお、この淡白な身は太刀魚ならではである。さらに珍しいことに内臓がついている。この少々ほろ苦いの内臓を食べられるというのも、嬉しい限りである。

さて、満腹にならないうちにこの辺で切り上げることにしよう。勘定をすると若店主が「魚が遅くなりすみません」とわびてくれた。結構な人数の入る店なのだが、店の人の目配りが効いているというのが、名店たるゆえんの一つだろう。私も嬉しくなって「札幌から来ました。今日で2回目です」と言っておいた。

 

店内がいい感じに暗いので、写真がことごとくボケてしまった…。

静岡再訪(2) 小林清親展

2015年02月20日 16時28分55秒 | ART
まずは昼食を抜かして、駅前にある静岡市美術館で「小林清親展」を見ていこう。

 

「両国雪中」:雪の中の静かな雰囲気が良く出ている。
「今戸有明楼之景」:同じ作品が2点並んでいるのだが、片や色彩が派手。もう片方は地味なのである。
「江戸橋夕暮富士」:手前に人のシルエット、橋げた、松の木を大きく配置し、クラシックな浮世絵のデザインに見える。

「川崎月海」:海に浮かぶ帆船。月の姿はあえて雲に隠し、光だけが見える。
「日本橋夜」:広重の日本橋とはかなり違い、平らな橋に描かれている。車道と人道が分かれており、車道(といっても大八車などが走っているのだが)は左側通行なのが分かる。
「浅草寺年乃市」:境内の中には人がびっしり。夜店も沢山出ているようだ。

「大川冨士見渡」:向こうに小さく富士があるのやら無いのやら。けれんみが少ない。
「虎乃門夕景」:西洋の影響があったのだろうが、妙な遠近法(何点透視なんだ?)が気になる。
「橋場の夕暮」:個別に見ると不思議な形と色を重ねて、自然に見えるのがすごい。

「明治十四年一月廿六日出火 浜町より写両国大火」:珍しく赤・オレンジに茶色や青まで混ぜて炎を表現している。本人は一晩中スケッチをしながら駆け回り、翌朝家に帰ってみると、自分の家が焼けていたのだそうだ。
「両国焼跡」:人がシルエットで描かれ、行き場所を失ってさ迷っているかのようだ。
「猫と提灯」:34度摺り(+落款)なのだそうで、もう版画に見えないような密度である。

「鶏にトンボ」:フルカラー図鑑のような感じ。
「亀戸梅屋敷」:清親の風景、建物はいいのだが、人物はどうも不自然な感じがする。西洋風の妙な写実が気になるのだろうか。
「箱根三枚橋雨」:雨を斜めの白抜きで表現している。

「神田八雲神社暁」:この暁のグラデーションは素晴らしい。
「従箱根山中冨嶽眺望」:電信柱と電線が描かれているのが明治だ。
「武蔵百景之内隅田川より待乳山遠景」:画面手前に巨大な女性を描き、これはけれんみのある構図だ。

「三都三美人」:3人の顔を重ね、目が合計で4つしかない。何故こんなに不気味な美人画にしたのか。
「清親ぽんち 両国ゑこういん」:巨漢の相撲取りの股下を、やせっぽちで小さな力士がかすりもせずに通り過ぎる図。いわゆるマンガである。
「亜細亜の貝産物 団団珍聞513号」:貝の顔をした男女。風俗画か。

「菊ハ菊ともよく改る 当世キク華壇 団団珍聞519号」:「牛屋の跋扈は鰻屋にきく」など、最近の流行を並べたものらしい。
「かいろ遊千艸の働 団団珍聞585号付録」:かえるが西洋風の振る舞いをしている戯画。
「我夜戦砲兵九連城幕営攻撃」:戦争画であるのだが、雨にたたずむ軍人を描き、光の加減に工夫の見られる光線画でもある。

「朝鮮豊島海戦之図」:燃える船。その炎が海岸の岸壁を赤く染めている。
「象図」:薄墨とぼかしを使い、グレーの象を上手く表現している。
「福禄寿と大黒」:マンガチックな二人。がきデカを思い浮かべる。

「鉄道馬車」:日本橋-上野-浅草-日本橋という環状路線があったようだ。
「川中島合戦図屏風」:謙信が一人馬を飛ばし信玄に迫る様子。謙信は華やかな美男、信玄は影武者らしき同じ服の人たちの中であわてず動ぜずという感じか。
「写生帖」:いくつも出品されていたが、そのまま出版すれば売れそうなレベルである。

ロビーでは「ヒトノカタチ、彫刻」という展示をやっており、写真撮影が可能だったので掲示していこう。

津田亜紀子「生成の無垢」。ちょっと怖い。



青木千絵「BODY08-2」。足は床に着いておらず、宙づりになっている作品。



藤原彩人「首像/意識の壺」。3点とも人間の形に始まり、何かに変容していくような作品だ。



見終わったところで、ホテルガーデンスクエア静岡にチェックイン。2泊したが、立地も良く、なかなか快適なホテルであった。

 

残念なのは窓からの眺めだけかな?(全く興味がないが)。



行きたい店が16時半開店なので、少々の休憩の後、すぐに出発だ。

静岡再訪(1) 天気良し

2015年02月20日 12時23分42秒 | 旅日記
出張が多いため、あるものがたまったので、1日休みを取って2泊3日で静岡に行くことにした。理由は昼までに到着できる地域の中で、展覧会が一番良かったからだ。



ほぼ普通の時間に家を出て、10時頃新千歳空港に到着。



飛行機は出発が少々遅れたものの、定刻の12:25に静岡空港に到着した。ちょうど昼の時間帯に移動がかかってしまうため、機内でうす焼を食べ、コーヒーを飲んでしのぐ。



途中、飛行機の窓から富士山が見えた。



上空から静岡空港が見える。



静岡に到着すると、暑いとまではいかないが、コートを脱ぎたくなるような天気だ。



そこから静岡行きの直行バスより早く出発するJR島田駅までのバスにのり、JRにのりついで静岡駅に到着。