散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

静岡再訪(13) やっぱりもつカレー

2015年02月21日 21時32分36秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
ホテルのそばにある「K」に入店。そう、清水で行けなかった店の支店が静岡にあるのだ。できれば本店に行きたかったと思いつつ、どうしてももつカレーを食べたいしなあ。

あっ、店に入るとカウンターは満席だった。ちょっと困った感じになったが、ちょうどいいタイミングだったオジサンが「俺、勘定するわ」と席を譲ってくれた。ありがとう、見知らぬオジサン!

カウンターに座り、静岡割り(こればっかり)ともつカレーを3本注文。さあ、やって来たよ。こってりしたカレーの載ったもつの串をもって早速食べる。ああ、これこれ。何の変哲も無いといえばないのだが、ごく普通のカレーの味だ。もつが主役のカレーもつではなくて、カレーが主役のもつカレーなのである。そしてこの普通のカレー味がいいのである。もつを食べてしまった後に皿に残ったカレーは、通しとして出る生キャベツですくって食べるのがいいのだ。





続いて、やきとり、もつ焼き、シロを注文。やきとりともつ焼きがニンニク風味タレの味付けしかできないというので、シロを普通はタレで食べるところを塩味にしてみた。そうしたらねえ、タレが妙に旨いのよ。やきとりともつ焼きを食べる手が止まらないのである。一口食べて、残りに一味唐辛子をかけて食べたのだが、東京でもこの味はない気がする。

 

シロは塩で食べても決して臭みも無く、悪くは無いのだが、どうしてもタレ味の素晴らしさが目立ってしまう。追加でカシラタレを注文。これもたまらない味わいで、残ったタレもキャベツですくい取ってなめるように食べてしまった。もつカレーも間違いの無い定番だが、この店ではタレ味の焼き物をぜひ試して欲しい。

 

明日は少々朝早めに出ることから、今日はこの位にしておこう。



コンビニで明日の朝食、就寝前の一杯(緑茶割り、マカロニサラダ)を購入して、ホテルに戻る。清水で「K」に入れなかったときはどうなることかと思ったが、結果的には素晴らしく楽しい一日だった。



初日はどうも出張に出たような緊張感があったのだが、今日はやっと旅を楽しめる精神状態になった。もう明日は帰らなければならないのだよなあ…。

 
→写真左はホテルのウェルカムドリンク、ミネストローネ。

静岡再訪(12) もう会えないかもしれない

2015年02月21日 19時28分41秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
次は昨日も来たバー「g」だ。1杯目はストロベリーマルガリータを注文。テキーラと静岡産苺、ストロベリーリキュール、ライム、そしてグラスに塩をしたカクテルである。静岡は苺が名産なのだが、こっちで食べる(というか飲む)のは初めてである。

やってきたカクテルはまず色がいい。それから味はもちろんのこと。苺の甘さと塩の相性が面白い味になっている。



2杯目は「昨日のカクテルが傑作だったので、また変化を加えて頂いて」とお願いし、フェルネブランカ+ブランデー+パッションフルーツリキュールのカクテルが登場した。苦いリキュールにちょっと癖のあるパッションリキュールが主張してきて、これまた何とも言えない味わいとなった。



嬉しくなり、最後に「フェルネブランカとウイスキーのカクテルをステアで」とお願いし、フェルネブランカ+ウイスキー+スロージン+カシスのカクテルを出していただいた。イメージが沸かなかったのだが、飲んでみるとなかなかの相性。



バーテンダーのHさん曰く「札幌のYマスターのオリジナルにフライハイトってありますよね。あれにスロージンを使っているので、フェルネブランカでも相性がいいかなと思って」とのこと。なるほど面白い組み合わせだが、理にかなっているのだなと思うと共に、HさんとYマスターのレシピのすごさに思いを馳せるのであった。

3杯飲んだのでそろそろ限界だ。「もう来られないかもしれません」とHさんに別れを告げて、最後にホテルから看板が見える「K」へ。


静岡再訪(11) 何を食べたのかは言えない

2015年02月21日 17時23分24秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
その後、静岡行きの電車に乗り、「どこへ行こうかなあ」と思いつつも、私の狙いは定まっていた。そう、「イルカ」である(書いてしまった)。朝、駅中を歩いていて発見した地魚料理の店「UD」に行ってみることにした。店の前のメニューに「いるか」の文字を発見していたのである。

店に入り、生ビール中を注文。



つまみは太刀魚刺身といるか味噌煮だ。まず最初に太刀魚刺身がやってきた。綺麗に細切りにされた身、わさびで食べると淡白ながらじわじわと味が出てくる。なかなか旨い魚である。



そしてやってきましたいるか味噌煮。イルカのことを考えると少々どきどきするが、実は鯨とイルカに厳密な境目は無いのだそうだ。であれば、子どもの頃に嫌と言うほど鯨を食べた私である。いまさらどうこう言うこともないのかもしれない。



恐る恐る匂いを嗅いでみたが、特に臭みはない。まずは赤身の部分を食べてみると、そうだなあ、もそもそした硬い鯨という感じだろうか。やはり何に近いかといえば、やっぱり鯨だろう。しかも、昔の鯨のもそっとした感じだ。

白い脂がついている所もあったので食べてみたが、こちらもそれほど癖はない。噛んでいると肉の部分より先に脂の部分が溶けていく感じがする。なるほどね、初めてイルカを食べ、また少し経験値が上がったのであった。店を出る時に「イルカは皆さん食べるのですか?」と店の人に聞いてみたところ、「良く食べるよ。普通にスーパーでも売ってるよ」ということだったが、本当なのだろうか?

2杯目は燗酒にしたのだが、こちらは藤枝の喜久酔だったので、静岡の酒を飲むことができてよかった。



※ちなみに翌日スーパーに行ったところ、大量にイルカが売られていた。
※札幌に帰って来て一番インパクトのあった食べ物としてイルカの話をすると、ほとんどの人が嫌な顔をする。だから、鯨と違いはないんだってば! (と言ってくれたのは一人だけだった)

静岡再訪(10) 清水に散る

2015年02月21日 16時20分04秒 | 旅日記
バスで熱海駅前に戻り、ふっと気になった駅前のビルに入ってみる。うむむ、ここが恐るべき昭和のビルディングであった。なんとも味のある喫茶店、和食の店。ここで昼食を食べれば良かった…。ああ、俺のバカ!!!

 

 

 



それから古書店かと見まがうような本屋さん。黒電話の置いてある旅館紹介コーナー。めくるめく昭和の風景だ。いつかまた熱海に来ることがあったら、絶対このビルで食事を取ろう。何とも言えない感動に震え、熱海を後にするのであった。

熱海から途中うとうとしながら清水に移動。清水に来た理由はもちろん「もつカレー」である。1時間以上時間があるので、商店街を散策することにしたのだが、これがまた昭和の香りがプンプンする商店街であった。最近閉店してしまった店も多く、シャッター商店街ぎりぎりという気もするが、味わいのある店が沢山ある。

途中で桜が咲いているのを発見。



なかなか面白かったのが、清水5校の美術作品展。



商店街めぐりを終え、もつカレー発祥の店「K」に行った私は、既に暖簾が出ているのに気がついた。何だ、やってるのかと思ったが、店の前には人がいる。嫌な予感がして暖簾をめくって店内を見ると、すでにほぼ満席ではないか…。

私に止めを刺したのは、同じく店に入れなかったオッサンの「4時半開店なんだって」という言葉であった。17時開店と思い込んできたのだが、どうやらそれが間違いだったらしい。あーあ、どうしようかなあ…。30分位たてば出る客もいるのだろうが、外にいる客も並んでいるのかどうか分かりにくいしなあ…。

悩んだ結果、清水を切り上げて静岡に戻ることにした。急いで駅に戻ったのだが、ホームに下りた瞬間、静岡行きの電車が出発。残念ながら12分待ち(短くて良かった)をすることになった。

静岡再訪(9) 光琳 at MOA

2015年02月21日 15時06分28秒 | 飲み歩き・琴似界隈
MOA美術館へのバス停に移動。ところが恐ろしいほどにバスが込んでいる。バスの残席3で何とか座ることができたのだが、その後にも通路に7~8人が立つくらいの込みようなのである。もう誰も乗ることができないため、バスは定刻より10分早く出発した(臨時バスも結構出ているようだったのだが)。

MOA美術館に到着。今回の旅ではこれがメインとなる「尾形光琳300年忌記念特別展 「燕子花と紅白梅」光琳アート 光琳と現代美術」展である。エスカレータで昇っていくと、かなりの大混雑。

 

入場券を購入したものの、展示室には入場制限があり約30分待ちとのことであった。変に様子を見ていてもしょうがないので、列に並び、結果的にはそれほど待った感じはせずに入場。



尾形光琳「紅白梅図屏風」:うーむ、これを見に来たのだがな。屏風として見ることのできる距離感では見えないからなあ…。
尾形光琳「団扇」:梅、桜、杜若をあしらい、季節感のある団扇だ。
川端龍子「八ツ橋」:意外にワイルドな作品である。

福田平八郎「漣」:こうやって琳派の作品を見てくると、リズム感にうなづけるものがある。目が波を追って何周でもできる感じ。
杉本博司「月下紅白梅図」:実は光琳のものより、銀と黒で描かれ、暗い部屋でライティングに浮かぶこの作品の方が綺麗に見えた。
加山又造「群鶴図」:これはアニメーションだな。

福田美蘭「風神雷神図」:フランシスベーコンが琳派だったら、という設定で描かれた作品。さすが福田美蘭。
高田安規子、政子「レース(燕子花)」:切手の画の上に細かい刺繍をしたバカ作品(←褒めてる)。
高田安規子、政子「紅白梅図」:切手の紅白梅図からカッターで金銀部分を切り抜いたという想像を絶する作品。見たら確実に驚く。

鈴鹿哲生「Rose Castle」:デジタル環境から発掘された未来の遺跡「画」といったところか。
会田誠「群娘図'97」:ノーマン・ロックウェル的風俗画と琳派のリズムを合わせた作品なのだとか。同じような姿の娘が繰り返し出てくるように見えるのは、確かに琳派のリズムに見える。

何だか混雑ばかりで国宝を見た記憶がしない。まあ、しょうがないか。

静岡再訪(8) 観光地

2015年02月21日 11時03分43秒 | 食べ歩き
のどが渇いて断続的に目が覚め、最終的には7時起床。二日酔いながら、何か食べなくてはということで、コンビニを探す。ぐるっと回ってやっと発見。朝食はおにぎり、金ちゃんヌードル、フルーツジュースだ。



 

今日の予定はそれほど忙しくないため、のんびり9時過ぎにホテルを出発する。電車に乗ること1時間強、熱海についたのだが、駅前はちょうど温泉に来た客も含めて恐ろしいほどの混雑だ。まずは予定通り、早めの昼食を取ってから行くことにしよう。



前回、熱海に来た時に駅前に非常に気になる喫茶店があったのだが…、残念なことに閉店しているようだった。



ということで、熱海駅前の商店街を昼食の場所を求めてさまよう。「和洋食」という看板に引かれて、「M食堂」に入店。「相席になるかもしれませんが…」と入口傍の変形テーブルに着席。何を頼もうかと思ったが、結構値段が高い…。いわゆる観光地値段なのかなあ。

少々二日酔い感も残っていたので、無難な親子丼を注文。私が座った後もひっきりなしに客が来店し、ついに満席になったため入店禁止令が出た。私のテーブルも4人がけで相席OKなのだが、4人客が多く座ることができない。何となく気まずい雰囲気のまま、親子丼が出る直前に2名席が空いて、そちらに移動することになった。

ふー、やっと落ち着いて食べることができる。親子丼はまさに昭和の味で、実に和む味なのだったが、来店者の多さが落ち着かない。何となく食べた気がしないままに昼食終了。惜しい所であった。