散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

静岡再訪(16) 困った時の

2015年02月22日 18時24分42秒 | 食べ歩き
この後はもう帰宅に向けてお土産品(自分用)を購入。1時間ばかりショッピングセンターを歩き回るが、時間がどうしても余ってしまい、困った時の「S」に入店することになってしまった。



大混雑の店内だが、何とか無事に座ることができ、あまり空腹感はないので赤ワインとグリーンサラダを注文。

 

騒音の中、耳栓をしながら時間をつぶす。追加でマイカのパプリカソースを食べて、さあそろそろ時間だろうか。



2泊3日の静岡旅行もあっという間に終わりが来た。静岡駅前から空港に向かうバスに乗り、東名高速を私はほぼ寝ながら疾走。

空港に到着し、なかなか充実した売店でもう少しお土産を追加購入。待合室で待っていると、突然「ゴン」と音がした。振り向くと倒れている人がいる。どうやら何らかの発作で意識を失ったらしいのだ。一帯は騒然となるのだが、飛行機への案内時刻になると、野次馬だった人もそちらに向かう。だって、空港の人は来ているし、救急車は呼んだみたいだし、何もできないもんね。

外は雨になったようだ。念のため傘を持って来たのだが、濡れることなく3日間を過ごすことができた。

 

その後、かなりの混雑である札幌便で新千歳空港へ移動する。その後はまっすぐ帰宅。あまり深夜ではないので、体の方も多少楽であった。

以下はお土産の品々である。写真右は静岡とは何の関係もない。

 

静岡再訪(15) 今回も敗北

2015年02月22日 12時19分45秒 | 食べ歩き
さて、昼食は前回敗れ去った店、ハンバーグの静岡ローカルチェーン「S」にぜひ行ってみたい。さっそく、新静岡のターミナルに直結したセノバの5階に上がったのだが、そこには12時前にして早くも大行列ができていた。

名前を記入するボードを見ると、既に20組以上が待ち行列に並んでいる。ぜひ行ってみたい気持ちもあったのだが、ここまで並ぶとなるとなあ…。しかし静岡の人よ、ここはそんなに人気の店なのか? 札幌で言うびっくりドンキーのようなものかと思ったのだが、それ以上に人気の店のような気がする。

諦めて、まあその辺のごく何気ない店で食事をしようということで、歩き出したが道に迷い、ぐるっと遠回りした後に、町の中華料理店「G」に入ってみることにした。一般的な中華メニュー、定食、各種麺類、さらに夜は酒のつまみまであるという豊富なメニューの店だったが、一番シンプルなラーメンにしてみた(450円)。

前客の五目焼きそばの後に、私のラーメンが登場。醤油ベースのスープに細かい油が浮かび、なみなみと入っている。麺はかなりの細麺だ。具は値段の関係もあって、チャーシュー、なると、メンマ、ネギなど最小限の構成だ。



食べてみると少し脂分の多めな醤油ラーメン。きわめてオーソドックスな味で、なかなか悪くなかった。あまり綺麗な店構えとは言いがたいが、店主の手際のよさが光る店であった。


静岡再訪(14) 石田徹也展

2015年02月22日 11時53分13秒 | ART
断続的に夜中目が覚め(乾燥しているせいか?)、結局6時に起床。朝飯は静岡ならではの富士宮焼きそば(カップ麺)だ。少々胃がもたれているが、結構良くできたカップ焼きそばで、するすると食べてしまった。

 

本日は9時頃出発。今日の天気予報では雨になる予定。ホテルを出た時はまだ大丈夫だ。



まずは静岡県立美術館へ行こう。静岡駅から電車に乗り草薙駅に到着。ここからバスに乗って美術館へ。近いせいもあって100円の料金であっという間についた。



まずはなんと言っても気になっていた「石田徹也展」を見ていこう。会場前に人が並んでいるので少々驚いたが、実は別のイベントのための行列らしく、結果的にチケット売り場には1番に到達することになった。そのまま入場。

「弱い者いじめは、やめよう!」:11歳の時の有名なデビュー作品。これがあったか。
「カフェブルーマウンテン」:青いカフェ、男、コーヒー豆を描いた、ロックウェル的な作品。
「居酒屋発」:ささやかな幸せか、それとも酒で紛らわすサラリーマンへの皮肉か。

「みのむしの睡眠」:彼の作品にはいろいろなものに包まれているものが多い。単純に母体回帰ではないかもしれないが。
「無題」:テレビのブラウン管を乳母車に見立て、その中にすっぽり包まれるサラリーマン。彼はテレビにおぼれることへの不安感を持っていたようだ。しかし、もう少しするとその厚みのある立体がテレビだと分からなくなるのかもしれない。
「無題」:エコー像に浮かぶ、胎児状にまるまった成人男性。やはり母体回帰か。

「鯉の夢」:鯉の模様という大胆なパジャマを着て、船の形をした寝台の中で眠る男。石田本人のアイディアメモで「鯉は女性器の象徴」と書いてあるのだが、見た感じは特殊な職業の方のド派手な服の模様にも見える。
「不安な夢」:自分がクモになってしまったのか、それともクモに後ろから襲われているのか。
「使われなくなったビルの部長のイス」:同じような「社員のイス」作品もあるのだが、部長の椅子のほうが少し豪華なのである。しかし今時、昇進したら椅子が変わるという分かりやすい会社はあるのか?(あるんだろうな)

「兵士」:サラリーマンの服装でビル陰に隠れる男。傘をライフルのように持ち、足は銃で撃たれたのか包帯を巻いている。
「飛べなくなった人」:しがらみで動けないという彼の代表作。
「社長の傘の下」:巨大社長がリングを回し、そこに飛べない飛行機のようにつながれたサラリーマン。

「コンビニエンスストアの母子像」:男がカゴにすっぽり入り、聖母のような表情をした店員にPOSレジの読み取り装置を当てられている。
「燃料補給のような食事」:ファストフードチェーンらしき所で、口に給油されている男たち。
「無題」:左手にはミシン、右手はマークシートが記された布を押さえている。試験の悪夢か。

「囚人」:学校の校舎に全身を埋め込まれた男。確かに学校にはそういう要素がある。
「市場」:老女にすがる2人の男。老女の胸にある暖簾から、また一人の男が顔を出している。シュールな雰囲気の大作。
「無題」:リフトのかごから手を差し伸べる消防団員。かごにはすでに2人の男の子がいるのだが、一人は体がかごからはみ出している。死の世界への誘いなのかもしれない。

おそらく石田徹也の代表作を含め、その画業をほぼ一望することのできた展覧会なのだろう。満足感と共に、何ともいえないやるせない気持ちが湧き上がってくる。彼にはいろいろなものが耐えられないように見えたのかもしれないが、サラリーマンを20年以上やってきた者としては、そうとばかりも言えんぞと思う所もある。

ロダン館は一度見たので今回はスキップし、屋外の彫刻プロムナードを見ながら駅に戻る。JR駅まで行くのはやめて、静岡鉄道の県立美術館前駅に到着。目の前で電車が行ってしまったのだが、何とか12分後に発車する電車に乗り、新静岡に戻る。