散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

冬の小樽(4)

2016年12月24日 20時38分55秒 | 飲み歩き・北海道内
恒例の2軒目「A」へと向かう。札幌より雪が少ないような気もする小樽だが、それでも当然雪は多い。日中は快晴だったのだが、ここにきて雪が降りだした。



帰りの足が心もとないので、今日は1時間で切り上げて、早めに札幌に帰ることにしよう。

この天気で人出が少ないのか、先客は1名。私はジンフィズからスタート。



先客は現在沖縄在住で、たまたま故郷の小樽に戻ってきていたとのこと。この大雪だが、幸い飛行機などは良いタイミングで移動できたらしい。ちょこちょこ話をしながら、今日は早めのペースでロブロイを注文。使用ウイスキーはバランタイン17年と、かなり贅沢。



3杯目はこれで止めをさしましょうと、いつものレディーズカクテル。ウイスキーにはワイルドターキー使用で、しっかりしたガツンとくる味。



ちょっと予定時間を越えてしまったが、今日は少し控えめにこのくらいにしておこうか。次の2人客が来たタイミングで、マスターと沖縄氏にも挨拶して店を出た。



さあ、小樽駅に急ごう。バスに乗るのであれば、近くに停留所があるのだが、JRとバスの二股かけるなら駅に行った方がいい。案の定、駅前のバスターミナルでは、バスの到着時間が良く分からないようだ。北大経由のバスが来たところで、まずは札幌に帰るのが先決という人たちが大勢乗り込んでいる模様。円山経由のバスはいつ来るのだろうか。

ところで、この時「迷惑じゃないか!」とバス会社のお姉さんを怒鳴りつけていたバカ親父がいたが、本当に自分を下げるだけだから、ああいうのはやめた方が良いね。50年ぶりの降雪の時に、自分の思うとおりに交通機関が動くと思うのが大間違いなのである。しかもこういう手合いに限って、駅員さんなどに居丈高になるのが醜い(特に若い女性には態度が大きくなるきらいあり)。周りから見ると「これがキレる老人(予備軍)か」「会社じゃ自分が小物扱いで怒鳴られているんだろうな」としか見えないことを、ここに書いておきたい。

JRの小樽駅の方に行ってみると、おそらく相当遅れているのだろうが、ちょうどタイミングよく札幌行きの普通電車が来たようだ。しかもアナウンスで「次の電車の到着はかなり先になる見込みです」(酔っているため、正確に覚えていないが)と言っている。よし、これに乗ろうと急いで電車に向かったところ、幸いなことに席に座ることができ、わずかな待ち時間で発車。

強いカクテルを慌てて飲んだせいで睡魔が襲ってきて、気が付くと琴似駅、何とか無事に帰宅することができた。札幌市内中心部を通らなかったせいと、タイミングがたまたま良かったため、今回の小旅行は大成功であったと言えるだろう。

冬の小樽(3)

2016年12月24日 18時19分58秒 | 飲み歩き・北海道内
駆け足の観覧を終えて、本日の一軒目は居酒屋「O」へ。以前の訪問では予約で満席と入れなかったのだが、今日は何とかカウンターの隅に席を確保できた。とりあえずホッとして、寒かったのも忘れてビール。刺身盛り合わせを注文する。



今日の刺身は海老、赤貝、ホタテ、イカ、イカゲソ、白身(ソイか?)、ホッキ、マグロ、ハマチ? と言ったところ。荒天のせいかマグロは冷凍ものだったが、それ以外はなかなか新鮮なところを食べられた。

飲み物を燗酒に切り替えて、2品目はタチ天。



まさに北の味を天つゆで食べる。中は濃厚トロトロ。そして舞茸の天ぷらがついているのも嬉しい。きのこの香りが良い感じだ。

3品目はいきなり陸の物に転じて、ポークチャップを注文。



やっぱり人間は魚介類だけじゃ生きていけないよね。柔らかい豚肉にコッテリしたソースが合う。ソースの玉ねぎの甘さに加え、しめじなどのきのこ軍団も効果ありだ。心和む店で、ほぼ満腹になった。


冬の小樽(2)

2016年12月24日 16時54分26秒 | ART
さて、昼食を取り終えたところで、近くのバス停から小樽総合博物館へと向かう。この博物館、夏ならば歩いていくことも可能だし、手宮口からぶらぶら歩いていくこともできる。冬は総合博物館前というバス停で降りるのだが、これが微妙に入口まで遠いのである。もう少し、適切な位置にバス停を配置できないものだろうか。

入館料は夏400円、冬300円ということで、100円安。まあ、外の鉄道車両見学ができないのと、蒸気機関車乗車体験ができないためだろうが、私の今回の目的は企画展を見ることだったので、100円安くてちょっと嬉しい。

■小樽市総合博物館「路地裏の貌 1970年代と2016年の小樽」。

1970年代の小樽を撮影したのは兵庫勝人という写真家である。普通に商業的な仕事もしていたようで、当時所属していたプロダクションのお仕事写真もちょっとだけ展示されていた。



また′70年代のレコードなども展示されていた。うーん、ほぼ全部歌える…。



また2016年の方は、小樽商科大学のゼミが小樽ローカルグルメ(あんかけ焼きそば)や、兵庫の写真に対する2016年の小樽風景を撮影しているようであった。

 

それから昔の小樽の地図があるのだが、隅っこの広告が何とも興味深い。

 

常設展示は変わりが無いようだったので、時間がないこともありパス。そういえば、アマチュア無線に関する展示があったが、経験者であれば、このコールサインがちょっとすごいことが分かるだろう。



 

小樽の中心部に戻るのは、良いタイミングのバスがなく、かなりてこずった。また、どのバスに乗れば良いのかが分かりにくく、もう少し、観光客向けに親切な案内ができないものだろうかと思う(とわがままを書いてみた)。バスは混雑している駅前の通りを行き、私は入船十字街で降車。この辺の歩道は除雪が余り行き届いていない。


→これは横道(しかも坂道)なので、相当大変な状況。

■北一ヴェネツィア美術館「ゴッホガラスモザイク絵画展」。ガラスの小片で描いたゴッホ絵画の展覧会である。ちゃちな再現を思い浮かべるかもしれないが、ゴッホのゴツゴツした筆致は、意外とこの技法にあっている。とは言え、以前に小展示で一部の作品を見たこともあり、それほど頑張って行くことも無いだろう。今回はタダ券を入手していたので、立ち寄ってみた次第である。

続いて、市立小樽美術館・文学館へ。

 

■市立小樽美術館「藤倉英幸 貼り絵・北海道63景~静かな風を聴きながら」「幻視者・一原有徳の世界9 技法のすべて」。まあ、いつもの感じ。中村善策は前回と同じ展示のため、パス。

■市立小樽文学館「貸本屋・古本屋・図書館」。私は貸本屋には行ったことがない。札幌の裏参道の辺りに貸本屋を見かけたことがあるので、都会では商売が成り立っていたのかもしれないな。古本屋は学生時代から社会人10年目くらいまで大変お世話になったが、どちらかというと新刊書に近い本を買い求めていたので、いわゆるところの古本屋使い(古書、稀覯書探し)ではないだろう。

図書館は子供のころ(5歳くらい?)からお世話になっていて、高校生くらいまでは図書館でも必ず有名人になっていた。千歳の図書館では子供の分際で大人の本を借りていたためであり、富良野の図書館では貸し出しの冊数制限がなかったため、一気に30冊借りて「それどうするんですか?」と聞かれたりしていたからである。ちなみに、その時の私の答えは「は? 読むんですが」というものだった。

文学館の展示室には、昔のものと思われる図書室の閲覧席が再現されている。

 

さて、そろそろ一杯と行きますか。


冬の小樽(1)

2016年12月24日 12時51分45秒 | 食べ歩き
今日は3連休の中日、以前より小樽に行こうと思っていた。ところが23日は雪により札幌圏の交通が大混乱。明日の天気次第かなと思っていたが、天気そのものは晴れ。じゃあ、何とかなるかと午前中はすでに札幌圏は全面運休となったJRは諦め、高速バスで行くことにした。一応、中央バスのホームページを見ると、運休はでていないようである。

しかし、よく考えたらJRが止まっているんだから、バスは込んでいるのだろうな。それから、札幌の中心部を抜けるのには相当時間がかかるのだろうなと悪い予想をしだしたところで、何時の便かは分からないが小樽行きの高速バスがやってきた。予想通り、満席で立っている人もいる。

とりあえず乗車し、しばらくすると「西20丁目(高速に入る手前の停留所)で座席が空かない場合、座れない方は一旦降車して次の便を待っていただきます」という非情な宣告があった。周りに乗っているのは大部分が外国の観光客である。彼らは白い恋人パーク目当てだったりしないのだろうかと思ったが、西20丁目での降車客はあまり多くはなかった。

あれ、これ降りろってことかと思うとバスはそのまま発車。運転手から「お立ちの方は補助席にお座りください」というアナウンスがあった。ふー、補助席を使ってもいいのね。ということで立っていた人はすべて補助席に座り、無事高速道路に入る。高速は50キロ規制であったが、小樽となればそれほど時間はかからない。

ということで、1時間程度で小樽到着。しかし、料金を払うところで海外の人ばかりのため時間がかかる。やはり観光地には国際的に利用できる電子決済が必要かもしれないね(私は使う気がないが)。

何とかバスを降りると、小樽の印象は「札幌より雪が少ない」。幸い観光客が通るような道路は舗道を含めて割と除雪が行き届いている。ということで、まずは昼食を取ろうと駅前近くの蕎麦屋さん「YY」へ。最初から心を決めていたラーメンを注文。小樽の蕎麦屋さんはラーメンを出すところも多いんだよね。

待つことしばし、良い感じのラーメンがやってきた。



早速食べると、まずは申し分ないほど熱いね。やはり北国の冬に食べるラーメンはこうでなくてはいけない。味は穏やかな醤油味(塩味っぽいか?)、麺は昔ながらの札幌ラーメンという感じだ。ナルトに麩という、絶滅危惧具材も嬉しい。

ところで店内には、しばらく休業していたが12/23より営業を再開したという旨の張り紙がしてあった。店主が入院でもしたのだろうか。何にせよ、この素朴なラーメンが味わえるのは嬉しいことであった。