散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

新年・東京(16)締め

2017年01月07日 22時33分57秒 | 食べ歩き
バーでついカクテルを3杯飲んでしまい、ほぼ定量となった。後は軽く何か食べて帰るかな。

ということで、恒例の新橋「UN」へ。軽く寿司を食べて行こう。飲み物も酒をやめてお茶にする。

まずはイワシと生シラス。新鮮なイワシはやはり美味い。シラスも鮮度はまずまずだろう。



次にシマアジと煮タコ。シマアジの綺麗な味を感じ、甘さを求めて煮タコを食べた。



最後に組み合わせが良かったので、店長お勧めの4貫セットを注文。



ブリは脂の乗りが良く溶ける感じがする。生鯖も生臭みなく、美味い。白子はさすがに何とも思わなかったが、最後の中トロはこれもいい味だった。12貫も食べると、少しアルコールで麻痺していても満足である。



この後、京急で羽田空港に移動し、爆睡のまま新千歳空港へ。JRへの乗り継ぎも円滑に行き、無事琴似に帰ってきた。



東京は全く雪が無かったのに、帰ってきたらこれだよ。

新年・東京(15)地下のバー

2017年01月07日 17時42分52秒 | 飲み歩き・東京
軽くつまみを食べ、この次は酒だけ飲めるところにしたい。以前、14時頃から開いているバーということで、メモしておいた新橋の「LBA」へ行ってみることにした。狭い地下の入口から入り、なかなかに入りにくい。

恐る恐るドアを開けると、カウンター5席の極狭バー。先客2名がいたので、一番手前の席に腰を下ろした。

1杯目はジンフィズからスタート。作り方を見ると、これはしっかりしている。飲んでみて、間違いのない美味しさである。どうやら私の顔を見かけたことがあるらしく、ちょっと驚いたが、銀座1丁目のバー「S」にいたらしい。それなら確かにお会いしたことがあるかも知れない。

2杯目はちょっと安心して、バックバーに見えるフェルネットブランカを使ったカクテルを注文してみた。するとベルモットロッソと1対1で合わせたカクテルが登場。



おや、ステアで作ったのに濁りがあるね。聞くと、フェルネットブランカは1980年代ボトルということで、澱が出たとのこと。味わいには濁りなく、重厚なカクテルとなった。しかし、′80年代ボトル、高いのでは…(実はそうではなかった)。

3杯目は「ウイスキーらしいカクテルを」ということで、ジョニ黒を使ったロブロイ。風味付けにラガヴーリン16年をちょっと足したので、より一層ウイスキーの風味が強い仕上がりになった。

いや、14時から開いているありがたいバー、これは間違いのない良い店である。




新年・東京(14)新橋にて

2017年01月07日 16時53分27秒 | 飲み歩き・東京
有楽町あたりで一杯という考えも合ったが、どうにも店が定まらず、勝手のいい新橋まで歩いてしまった。とは言え、たまに新店を開拓したいよねと歩いていると、大井町で入ったことのある立ち飲み「B」を発見した。早速入ってみよう。

飲み物は生スダチサワーを注文。食べ物はカツオたたき(180円)、煮込み(130円)を注文。値段を書いているので分かるように、この店、驚愕の安価立ち飲みなのである。

 

煮込みは普通だったが、カツオたたきはタレに漬かり過ぎていたせいか、グズグズだった。残念。

追加で酎ハイを頼んで、レバーフライ(130円)を注文。一人飲みにはこの値段と少量さが嬉しい。レバーフライは、だしソースの味付けがポイントらしいのだが、確かにこれはなかなか美味い。

 

まずは1軒目、これでいいだろう。


新年・東京(13)まさかの展開から

2017年01月07日 16時12分33秒 | ART
昼食後、通り道にあるので富士フイルムフォトサロンに立ち寄る。山岳写真展の他に、「入江泰吉作品展 心の原風景奈良大和路」をやっており、どこかで見たことのあるような写真ではあるが、急ぎ眺める。



会場を出ると、新年らしく「舞玉酉」というオブジェが展示してあった。



続いて、国立新美術館だ。

…し、しかしだ。1月10日まで年末年始休館のようなのである…。うーむ、「DOMANI・明日展」を見ようかと思っていたのだが。

気を取り直して国立新美術館を越えて、乃木坂から表参道に向かう。当初の予定には入っていなかったのだが、根津美術館で興福寺の梵天・帝釈天像の公開が今日から始まるのである(昨日チラシを見て気が付いた)。

■根津美術館「再会-興福寺の梵天・帝釈天」。実はこれ、かなり驚くべき展示なのである。明治維新頃の神仏分離・廃仏毀釈により、興福寺から帝釈天が流出し、それが根津美術館所蔵になったとのこと。そして同じ場所で梵天・帝釈天が展示されるのが112年ぶりなのである。現在の日本には112歳以上の方もいるようなので、この方が見た可能性はあるが(いや、無いか)、おそらくはこのお二人を一緒に見るのは誰にとっても初めてとなるのだろう。

「梵天立像」:現在も興福寺蔵なのはこちら。結構、がっしりした体格に見える。重文。
「帝釈天立像」:一部破損があり、その修復を行ったためだろうか、こちらは1年早く作られているにもかかわらず、重文ではない。とはいえ、まさにペアとしてふさわしいお姿であり、近くで見るよりは狭い展示室ながらやや離れて、お二人を両方を同時に見るのが良いのではないかと思う。

■根津美術館「染付誕生400年」。あまり興味がなかったが、こちらも実は面白い展覧会であった。
「瑠璃釉雲文皿」:全面に薄青の染付がされており、優雅な作品。
「青磁染付魚藻文花形三足皿」:躍動感と遊びが感じられる作品。
「染付波文扇形皿」:扇形の皿の下半分に波の文様がつけられている、デザイン要素の強い作品。下部が海、上部は空と思えば当たり前か。

「色絵寿字文独楽形鉢」:ありったけのにぎやかな文を配した作品。
「色絵龍文瓶」:ここまでにぎやかになると、正月か婚礼でしか使う場面がないのではないか。
「色絵牡丹花瓶文皿」:直径54センチの巨大皿。これを使うとなると、尾頭付きの鯛でも置くしかないのでは。

「染付日本地図文長方皿」:日本全国の藩が描かれた皿。松前とエゾ地が分離しているように見えたり、能登半島の上に「小人国」、日本の南海上に「女護国」があったりして、細かいところがちょっとあやしい。
「色絵花唐草文変形皿」:黒地に緑の葉という、珍しい色彩感覚の作品。
「青磁染付大根文皿」:大胆な大根の絵付けがいい。
「青磁巻雲文皿」:ふちに「の」の字の巻雲が描かれていて、可愛らしい作品。

この他、2階展示室では新春らしい、伝狩野山楽「百椿図」が展示されていた。



ここから「歩いていけるのでは?」とふと思いつき、予定になかった山種美術館に向かう。

■山種美術館「日本画の教科書 京都編」。これ、結果的に正解だった。
竹内栖鳳「班猫」:とっくに見た気になっていたが、テレビでのことだったらしく、本物を見るのは初めてらしい。予想外に大きめの猫だ。
村上華岳「裸婦図」:こちらも見たような気がしていたが、初見だった。新春特別で出してくるねえ~。
山元春挙「火口の水」:一人大自然に分けるような思いがしてくる作品。
福田平八郎「牡丹」:圧倒的なボリュームの大作でありながら、繊細にして幻想的な牡丹。これは素晴らしい。

なお、一点だけ写真撮影ができる作品があった。最近の東京の展覧会は、写真撮影に対してかなり前向きなところが多いね。「写真撮影に関するお願い」という紙の通り、出所を明らかにしておきたいと思う。

山種美術館「日本画の教科書 京都編」 上村松園「牡丹雪」。

 

表参道から大手町に移動する。そろそろ力尽きてきた。

■宮内庁三の丸尚蔵館「寿ぎの品々を読み解く」。
山田宗美「瓦片鳩」:1枚の鉄板を打ち延ばして、瓦に止まる鳩を表現した作品。
「金鳥玉兎図花瓶」:杵をつくウサギと、三本足のカラスを朱で描いた、ど派手な花瓶。
「霊芝置物」:岩に生えたキノコを形作った作品。これ、木彫かな?

やはりどこの展覧会よりも海外からの観覧者が多いようである。

 

歩いて東京駅の南側へ。

■インターメディアテク「医家の風貌」。
基本的な博物館としての展示内容は変わらないが、特別展示「医家の風貌」というのをやっていた。医者の肖像画、写真、肖像彫刻コレクションだが、アートサイドから見ても黒田清輝、和田英作の作品があったので、興味深いと言えるかもしれない。



これで2日間、12展覧会の鑑賞は終了。さすがに疲れた。

新年・東京(11)秋田

2017年01月07日 11時03分06秒 | ART
朝食後、のんびり気味にチェックアウト。京急蒲田から大門、そこから六本木へ移動する。去年、秋田市立千秋美術館で「秋田蘭画の世界」を見た私は、これを見なくてはなるまいということで、サントリー美術館にやってきた。それほど混雑する展覧会でもないようで、並んだのは一番。その後、切符を買い、荷物をロッカーに預けたためにやや遅れたが、ほぼノーストレスで展示を見ることができた。

■サントリー美術館「小田野直武と秋田蘭画」。
小田野直武「花下美人図」:いきなり蘭画を描きだしたわけではなく、素養は浮世絵にあるようだ。
ライレッセ「大絵画本」:円柱や球に影をつけ、立体的に描いたページが開いてあった。秋田でもこのような情報はかなり入ってきていたようだ。
「花鳥図」:徳川吉宗が五百羅漢時に奉納した油彩画の模写なんだとか。

佐々木原善「白梅鸚鵡図」:秋田でもこの人の作品を結構見たが、横手出身なのだそうだ。
小田野直武「雷魚図」:ライギョといっても、ハタハタのことである。秋田らしい作品に嬉しくなる。
小田野直武「水仙に南天・小禽図」:この作品はもうすっかり秋田蘭画と呼んでいいのだろう。どこか博物絵のような雰囲気がある。

細川重賢「毛介綺煥」:熊本藩主が描いた写生図面で、アサヒガニ、タカアシガニ、マメガニなどが描かれている。解説パネルによると、博物学好きの大名によるネットワーク(図面を贈ったり)があったらしい。
諸家「棲鸞園画帖」:おそらく若冲の梅図のページが公開されていたと思う。

この他、原寸大レプリカではあったが、小田野直武「不忍池図」が展示されていた(前期は本物だったらしい)。

秋田に花咲いた蘭画だが、この後、小田野直武は藩から謹慎を申し付けられ、1年後に死を迎える。また、その5年後には佐竹曙山も没してしまい、秋田蘭画は昭和の初めころに再発見されるまで、その存在をあまり知られないことになるのだ。しかし藩主を筆頭に秋田蘭画を描いていたのだから、描いていたときはさぞかし盛り上がっていたんだろうなと、その当時の勢いを感じさせる展覧会であった。


新年・東京(10)パクチー

2017年01月07日 09時19分58秒 | 食べ歩き
昨日は大量の焼酎にやられて、あまりにも早い時間に寝てしまったため、断続的に2時頃から目が覚める。さすがにあまり早起きしてもしょうがないので、なんとか5時過ぎまでうとうとし、起床。テレビのニュースなどを見て過ごす。

幸い、昨日よりは調子が良い。勝っておいた朝食を無事食べられそうだということで、ペヤングやきそば-パクチーマックス-というのを食べることにした。オニオンコンソメはホテルからサービスでもらったものである。やきそば弁当派としては、何かスープが無くては収まるまい。



開封すると具の袋が入っているのだが、一切の妥協無く、すべてがパクチーである(ようだ)。



具材を入れ、お湯を入れ、やきそばを作ってみた。ソースは透明というかオレンジっぽいやつだったので、出来上がりも黒くない。


→あまり見た目がよろしくないが、食べかけではないのでご勘弁を。

食べてみると、確かにパクチーマックスだ。これまでアジア料理でパクチーが入っているものを食べても、鈍感なせいか、私はあまりパクチー臭さを感じたことがない。これは今まで食べた中で、マックスパクチーかもしれない。このパクチー袋だけを販売すれば、買う人もいるのではないだろうか。

なかなか面白かったが、じゃあとても美味いかと言われると少し難しいところはある。

この後、9時頃ホテルをチェックアウト。今日もありがたくサービスの新聞を頂いた。