散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

新春東京(13)味噌カツ

2019年01月06日 22時46分00秒 | 飲み歩き・東京
荷物が少々重いので、一旦ここまでにして、ホテルに戻り、荷物を整理した後、銀座で2軒目へと向かう。



しかし、しかしであった。今日は日曜日なので、あらかじめ日曜日営業の店を押さえてはおいたのだが、2軒連続、19時で閉店ではないか。まさか早じまいとは思っていなかったな。

若干の諦めとともにホテル方向に戻りつつ店を探すが、どうにもない。これはホテルの部屋のみでも良いかと思った所に、名古屋の店「YT」が現れた。そうだ、ここは定食だけではなく、つまみで軽く飲めるな。



ということで店に入る。メニューを眺めて、店名を冠した「YT」サラダ、ロース串カツ3本、愛知の酒、長珍を注文する。最初にやってきた酒を飲み、サラダを食べる。





今日のメインとなる串カツは、一口目はそのまま。それ以降は辛子をつけて食べ、最後の一本は店の人が「合います」と言っていたすりごまで食べてみた。なるほど、すりごまもなかなか悪くないものである。



注文第二弾も行こうかと思っていたが、予想以上に日本酒の盛りがいい。私の小食もあって、これにてギブアップとなった。後はホテルに帰り、軽くやることにするか。



ダラダラとテレビを見る。



いよいよ明日が本来の仕事なんだよね。

新春東京(12)ハラミユッケ

2019年01月06日 16時31分34秒 | 飲み歩き・東京
さて、日曜日でも開いている店が多い上野で一杯やっていこう。ということで、今日の一軒目は「HC」2号店だ。

ビル地下の店に入り、かなり長いカウンター席の中央付近に腰を下ろす。まずは飲み物。紅茶ハイというのがあるので、これにしよう(予想と違って、甘いヤツだったのでがっかり)。つまみはハラミユッケと味玉メンマの2品だ。

まずはメンマから食べよう。ラー油だろうか、ちょっとピリ辛の味付けでつまみに持ってこいだ。味玉は見た感じ半熟感がないが、味付けは悪くない。



ハラミユッケはそのまま食べるとタレの辛さがちょっと強い。卵の黄身を崩し、全体を混ぜて食べると、これはいいね! この値段(380円)でこの味が楽しめるのはありがたい。



続いて、そば焼酎水割りを注文し、コロッケを頼む。今度の飲み物は焼酎の味がかなりはっきりして、酒を飲んでいる感じがする。コロッケには右半分に醤油、左半分にソースをかけて食べる。おっと、口の中を火傷しそうなくらい熱いのがいいね。



店の人とメニューはなかなか素晴らしいが、後ろのテーブルにいる「業界クソ野郎」(出版かな?)の喋りにイライラしてしまった。自分たちじゃ、どういうしゃべり方をしているのか分からないんだろうな。

それはさておき、この店、実はカウンター席は10%割引、さらに勘定をしたときにコインをくれ、それでガチャガチャのくじ引きをするとサービスがある(私は次回の1杯目割引券だった)という、最後まで楽しませてくれる店なのだ。



これ会社の帰り道にあったら、寄り道の一番コースになるのになあ。


新春東京(10)国立西洋美術館

2019年01月06日 15時53分23秒 | ART
■国立西洋美術館「ルーベンス展」。かなりこってりした西洋料理風。さすが「4番サード、ルーベンス」の実力である。

ルーベンス「アベルの死」:立体感と深みで、人間という理念が存在していることが分かる。
ルーベンス「キリスト哀悼」:ハイライトなどのテクニックも既に使っている。
ルーベンス「死と罪に勝利するキリスト」:とにかく男性は骨太な人が多い。

ルーベンスとフランス・スネイデルス「ヘスペリデスの園で龍と闘うヘラクレス」:この龍は「ラドン」という名前だそうで、そこそこ強そうだ。
ルーベンス「スザンナと長老たち」:この作品の長老はどうも盗賊に見えるな。
ルーベンス「聖ゲオルギウスと龍」:龍が化け物チックでかなり強そうなのに加えて、ゲオルギウスの乗っている馬がとてつもなく大きい。この過剰さは黒王号(馬は白いのだが)と言っても過言ではない。

ルーベンスと工房「ヘラクレスとネメアの獅子」:ヘラクレスは背中を向け、獅子の首を抱え込んでいるポーズがいい。ガッチリ首締めが決まっている。
ジョヴァンニ・ランフランコ「獅子を引き裂くサムソン」:似たような作品として展示されているのだが、ルーベンスに比べると、優しく繊細なファンタジーイラストである。

人間を描くというより、人間が具現化した「理念」を描く画家ルーベンスと私には思われた。展覧会場に入る前のスペースでは、フランダースの犬でネロが見たルーベンス作品を映像で見せるという企画があった。教会というほどではないが、ちょっと荘厳な雰囲気が漂っていた。



時系列的には、東京都美術館に行ってから、戻ってきて国立西洋美術館の常設展を見る。こちらはおおむね撮影可能であるため、新収蔵作品を紹介したい(写真が酷くて申し訳ない)。

ルカス・クラーナハ(父)「ホロフェルネスの首を持つユディト」。



テオドール・シャセリオー「アクタイオンに驚くディアナ」。



レオン・ボナ「ド・ラ・パヌーズ子爵夫人の肖像」。



エドガー・ドガ「舞台袖の3人の踊り子」。



小企画展「ローマの景観」を見て、今日はこれで終了だ。



さすがに「ルーベンス展」「ムンク展」の2連発は胃がもたれる。

新春東京(11)東京都美術館

2019年01月06日 15時03分01秒 | ART
さて、一番混雑していると噂の「ムンク展」だ。

■東京都美術館「ムンク展」。入場は10分待ちでさほどでもなかったが、前半戦のポートレート、版画小品で時間がかかっているようだった。思い切ってここはすっ飛ばす。

「地獄の自画像」:これはとても地獄っぽい。
「青空を背にした自画像」:ところが、明るいこの作品もある種の地獄を思わせるのだ。
「スペイン風邪の後の自画像」:本当に文明崩壊? レベルの地獄だったのだろうし。

「家壁の前の自画像」:蛍光色が使われており、サイバー自画像という感じがある。
「夏の夜、渚のインゲル」:石の妙な中間色にリアリティを感じる。
「メランコリー」:人物の目の前のグネグネはいったい何なのだろう。

「渚の青年たち」:ムンクと言えば、私は紫色と思うのだが、赤も効果的に使っている。
「浜辺にいる二人の女」:なぜか片方の女性はダースベーダーそっくりだ(私だけでなく、隣で見ていた人も「これ、ダースベーダーだ」と突然言っていた)。
「叫び」:「不安」「叫び」「絶望」の三部作の前は、足を止めずに動きながら見てくださいとずっと声がかけられていた。但し、すぐ後ろには止まってみることのできるエリアがあり、そんなに混雑しているわけでもないため、かなりじっくりと作品を見ることができた。初めて「叫び」を見たなとは思ったが、意外と塗りが薄いのね。



「絶望」:私の好みからすると、こちらの方がいい作品だと思う。
「接吻」:二人の顔が一つになり、四つの手がある(←妖怪人間ベム?)。まるで新たな生命体のようにも見える。
「接吻II」:木版のいい効果が出た作品。二人の顔は溶け合って一つになっている。

「クピドとプシュケ」:縦線を強調したためデジタル要素が感じられ、SFイラスト調にも見える。
「すすりなく裸婦」:シーツがすべて赤色で、なんとなく生々しいショックを与える。
「灰」:女性が「やっちまったー」と叫んでいる画。

「ダニエル・ヤコブソン」:名医としての肖像画だけではなく、どこかに悪魔的要素を持っている。
「並木道の新雪」:緑と紫で樹木をアスパラのように描いた作品。
「真夏」:このピンクと肌色。何とも奇妙な世界を描き出している。

「浜辺にいる二人の女」:1930年代に入るとさすがに再生産の気配が感じられる。
「東屋の傍の自画像」:顔も描かれておらず、年老い、歩き彷徨うだけなのか。

前回(2007年)に「ムンク展」を見たときには、何だか胸が締め付けられるような思いがしていたのだが、今回は特にその症状は出なかった。当時の私が何かに悩んでいたのか、今の私がとても無神経になったのか、それとも展覧会の質の差なのか、何だろう。それでも「不安」「叫び」「絶望」の3作が並んだ部屋は、フェルメールルームよりも良かったような気がする。

この後、東京都美術館で「見る、知る、感じる 現代の書」「喜怒哀楽の書」展を見る。



千葉蒼玄「鎮魂と復活 オーロラ(昇天)」:全体的に書と絵画の境目はないようだ。これは傑作だと思う。



千葉蒼玄「3.11 鎮魂と復活」:亡くなった人の日々のつぶやきだろうか。とにかく様々な言葉が書かれており、読むのが辛くなる。



この後、国立西洋美術館に戻る。

新春東京(9)インドカレー

2019年01月06日 12時00分30秒 | 食べ歩き
恵比寿から上野に移動。山手線を一周してしまった。

ちょうど昼時になり、上野駅構内で昼食。今日はまだ席の空いていた「SD」へ。ダブルカレーセットで、キーマとスパイシーチキンの2種を選んでみた。

少し待つと定食形式のカレーが到着。カレー2種とご飯(もちろんナンも選べる)、サラダ、デザート(謎のデザートは紅茶ゼリーのような気がする)のセットである。



カレーはスパイシーチキンが辛め、キーマがかなりマイルドで、良いバランスだったと思う。適宜、ご飯にかけたり、2種類のカレーを混ぜて食べる。ま、気軽で良いのではなかろうか。



米は日本のもの以外もあるようだったので、そちらを選ぶ楽しみもあるのかもしれない。

新春東京(8)山種美術館

2019年01月06日 11時00分17秒 | ART
まずは有楽町から恵比寿へと移動する。

■山種美術館「皇室ゆかりの美術-宮殿を彩った日本画家-」。
下村観山「老松白藤」:今回撮影可能な作品。山種美術館では展覧会につき1点を撮影可能にしているようである。



荒木寛畝・渡辺省亭「赤坂離宮下絵花鳥図画帖」:これは博物画の風味もあり、なかなかいい。
東山魁夷「満ち来る潮」:気持ちが大きくなる、大スケールの作品。

竹内栖鳳「双鶴」:鶴の胴をほぼ黒色で描く、異色の作品。
横山大観「富士山」:富士と周囲を黒白で、太陽のみ赤で描いてハッとさせる作品。
橋本関雪「霜の朝」:リスの足元の雪山のタッチ・色彩共に抽象画を思わせる感じ。

柴田是真「墨林筆哥」:漆で描いているだけあって、シャープで立体感もある。
濤川惣助「富嶽図シガレットケース」:欲しい。これを持っている人はただモノではない。