散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

思いがけず東京(6)

2019年09月23日 22時01分47秒 | 飲み歩き・東京
さて、17時を過ぎたので次の店にいこう。と言っても、昨日、大変良かったので、またもや炭火焼の「EY」へ。今日はカウンターに先客がなく、一番奥の席に座る(奥の座敷では宴会が始まっているみたい)。

酎ハイを頼んで、つまみはアボカドとベーコンのぬた、という変則的なものでスタート。いわゆる酢味噌味なのだが、そんなに酸味がなく食べやすい。ベーコンは厚みと旨味があって、上々の味だ。



つまみ第二弾はハタハタ焼き。これはかなり小さめで、ちょっとつまむにはいいサイズ。炭火のせいで頭や骨まで火が通っており、頭や骨もほぼすべて食べることができた。



ここで浪乃音純米を燗してもらい(熱すぎだ。大失敗だと思う)、昨日に引き続き、「今日のかぶと焼き」を注文する。品ぞろえは昨日と同じようだったので、今日はシマアジだな。これが楽しみだったのだよ。



思ったよりもすぐ焼きあがったシマアジがやって来た。おや、これは見るからに美味しそうじゃない。



食べてみると鯛とは違うが、少し脂の強いしっかりした味。しかしながら、くどくて飽きるということは無く、酒に手が伸びないくらいに、魚の頭を外して、骨をしゃぶる手と口が止まらない。やっぱりある程度大きい魚の頭は最高だな。



予定通りこれで満足して、コンビニで買い物をしてから、ホテルに戻る。シャワーを浴びてから、1軒目のウイスキーの効きも強く、一旦寝てしまった。1時間ほどで目が覚めて、軽くもう一杯やり(本当に一杯しか飲めない)、この記事を書くのであった。

明日から仕事だから、そこそこの時間で寝よう。

思いがけず東京(5)

2019年09月23日 16時56分03秒 | 飲み歩き・東京
午後3つの美術館を周って疲れてきた。神谷町から銀座に移動。まだ腹は減っていないので、ちょっと一杯やって行こう。

ということで「GS」へ。住所は分かっていたが、中通りのビルの地下にある店だったので、発見するのにてこずった。店に入り、カウンター中央で(スタンディングが中心のバーなのである)、角ハイボールを注文。



この店の特徴のウイスキーをダブルで入れ、炭酸の瓶を上から1本注ぎ、レモンピールをしたハイボールがさっと出てきた。ぐっと飲むと、レモンの香り、ウイスキーは濃厚である。



しばし東京新聞(初めて読んだかも。一人客用にカウンターに置いてあるのだ)を読み、ピーナッツを食べて、ハイボールを飲む。2杯目は考えた結果、グレンファークラス12年のソーダ割を作ってもらうことにした。ウイスキーが冷蔵されていないので、こちらには氷が入る模様。



ここでバーテンダー氏に話を聞くと、年中無休を基本としているのだが、店の人が増やせず、大変なのだとか。東京では浅草にもう一軒、同店があるのだが、そちらとやりくりしながらなんとかやっているとのこと。私も「今日は祝日なのに開いていて、確かにありがたいのですが、毎日やっていてくれというのも我儘かと思います」と言っておいた。

ウイスキーダブル×2杯で結構酔ってきた。こりゃいかん。少し頭を冷やそうと、日動画廊「ピエール・ルシュール展」へ。



謎の店(すごく高くて有名な店)の謎の門番に出会う。



いわて銀河プラザに立ち寄る。銀座付近にホテルを取ったときには、近くのアンテナショップで買い物をするのもちょっとした楽しみなのだ。今日は麺類を2種類買うことにした。


思いがけず東京(4)

2019年09月23日 15時11分16秒 | ART
■泉屋博古館分館「文化財よ、永遠に」。修復した文化財を取り上げた展覧会である。
「弘法大師捨身図」:弘法大師7歳、かわいいお姿である。
「草虫図」:13世紀の元の作品で、横2mはあろうかという立派な作品。
狩野一信「五百羅漢図」:増上寺の例の濃すぎる作品が5点展示されていた。

「法華経一品経・授記品第六」「無量義経」:いずれも埼玉慈光寺に伝わる国宝。いいものを拝見した。
曾山幸彦「弓術之図(弓を引く人)」:遠目には写真のようなリアリズム作品。

ロビーにある給茶機で、珍しいことにシークワサー(だったかな?)のジュースがあり、それを頂いた。少々甘すぎるようだが、なかなか悪くない。



ここからは歩いて行ける美術館シリーズである。

■大倉集古館「開館記念 大倉集古館名品展」。リニューアルオープンして初めての展覧会。
藤原定実「古今和歌集序」:様々な色の紙をついで、流麗な文字が書かれた作品。国宝。
「普賢菩薩騎象像」:これも大倉の名宝。見るのは2回目かな。国宝。
小林古径「木莵図」:金泥の背景にピンクの梅が鮮やか。
下村観山「不動尊」:青と金泥の炎、上手い。

■大倉集古館「桃源郷展」。与謝蕪村、呉春あたりがメインの展覧会。
呉春「武陵桃源図巻」:絵巻物の前半部だけが展示されていたが(期間で場面を切り替えるのだろう)、全く人物が登場せず、雄大な自然が描かれている。

昔の美術館のイメージを残しつつ、立派なエレベーターを作り、地下一階にはミュージアムショップとロビーができていた。久しぶりの新しくなった大倉集古館。なかなか楽しく拝見できた。





ここからさらに、初めて行く美術館へ。

■菊池寛実記念 智美術館「藤本能道 生命を描いた陶芸家」。入口が1階で、展示室が地下であるためらせん階段を降りる。この階段の手すりが、横山尚人「ガラス手摺」という作品で、あまりの華麗さに驚く。これは触れないわ。

藤本能道の作品はデザイン的ではなく、白い陶器に1点物の絵付けをしている絵画的な作品が多かった。食器もあったが、6・8・12角形など、角型の作品が目についたように思う。ま、作品よりも美術館の建物に少し驚いてしまったか。




思いがけず東京(3)

2019年09月23日 12時30分01秒 | 食べ歩き
東京都現代美術館はかなりの見ごたえで12時ちょっと前になってしまい、腹が減った。美術館を出て、14年前に行った記憶のある蕎麦屋に行ったところ、なんと店の前に待ち客がいる。

諦めて地下鉄駅方面に向かいながら、ランチメニューが店頭に出ていた、夜は居酒屋であろう「UJ」へ。カウンター席に座り、メニューの中からアジフライ定食を注文。他に刺身定食などもあるのだが、結構ないい値段なのである。

鯵の鮮度に自信があるらしく、あっという間の揚げ時間で定食が到着した。ご飯、みそ汁、アジフライ、もずく酢、ナス、お新香(きゅうり)という品ぞろえ。ママさんが品を置いていくときに「醤油がお勧めです」と言っていった。



私はフライものには醤油が基本なので、まずは醤油を一垂らしして食べる。むーん、なるほど、軽やかで美味いわ。鯵1匹を4切れのフライにしてあるので、2切れ目は醤油+辛子で。3切れ目は一応これも試そうということでソースをかけて食べる。

いずれにしても鯵の良さが十分出ており、最後まで油もたれすることも無く食べられた。少々、小鉢の盛り方など、もう少し丁寧に出来んかなあと言うところはあったが、まずは満足したよ。



この後、清澄白河から六本木一丁目へ移動。

思いがけず東京(2)

2019年09月23日 11時50分04秒 | ART
6時に目が覚めたが、あまり早く起きてもしょうがない。2度寝して7時過ぎに本格的に起床。朝食は寿がきやの岐阜タンメンまぜそば。かなりガーリック風味と辛味が強い。麺はもちもちして、なかなかできが良いような感じがする。

 

さて、飛行機の状況を見ると、なんか普通に飛んでそうだ。今日の午前中移動でも良かったのかもしれないが、結果的に(会社の金で)今日を有効に使えるので良しとしよう。

9時半になり、ホテル近くのバス停からバスに乗る。普段は通勤に使っているバスなのである。このバスは終点がスカイツリーなのはどうでも良いのだが、車内アナウンスで「東京都現代美術館前経由」というのがいつも気になっていた。あの美術館はどの地下鉄駅からも遠いのだが、このバスに乗ればその前まで行けるのかと。



普段はさすがに逃避せずに会社前で降りるのだが、今日は会社前の停留所を通過して、さらに先に進む。あまり聞いたことの無い地名に、この辺に住んでいるらしき人たちの乗降を見ながら、約35分で到着。実に14年ぶりの現代美術館だ。





■東京都現代美術館「あそびのじかん」。やたらに親子連れが多いと思ったら、参加型作品の多いこの展覧会が開催されていた。子連れでもなく、休日らしからぬ服装(さすがにスーツの上着は来ていない)の私は浮きまくっていた。

開発好明「受験の壁」:3段につまれたタンスの1段目には昇ってもOK。親子連れが非常に楽しそうなのだが、皆さん、作品のタイトルは見たのかね?



TOLTA「ロボとヒコーキ」:紙飛行機を飛ばして作る参加型作品。ロボの上に飛行機が乗ると、願いが叶うのか?



うっかり間違って3階に来てしまったのだが、先ほどのタンスの隙間に奥への入口があったのだ。



野村和弘「笑う祭壇」:ボタンを離れたところから投げ、棒の上に乗ったら成功という作品なのだが、どうみても乗りそうにない。もし誰かがあの上にボタンを載せたら、拍手が鳴るに違いない。





作品名不詳だが、迷路のようなところに迷い込む。後戻り禁止ということで、やむを得ず(高いところが好きではないのだ)階段に昇って進む。



だいぶ省略したが、親子連れが大勢詰めかけていた展覧会であった。



■東京都現代美術館「MOTサテライト2019 ひろがる地図」。
今和泉隆行「中村市内の粗大ゴミ」:架空の大都市、中村市(これでなごむる市と読ませるらしい)の地図を作り、その町での暮らしを創造する作品。このゴミ袋も中村市指定ゴミ袋で、椅子には粗大ゴミ用のシールが貼ってあるのだ。



マリー・コリー・マーチ「アイデンティティ・タペストリー」:鑑賞者が自分が当てはまると思うメッセージに毛糸をかけていき、その結果として食べストリーが生まれるという作品。

全体像はこんな感じ。



自分の生まれた土地からスタートするのだそうだ。



こんなキーワードが途中にあるのだ。





次も作品名・作者名を記録し忘れた。



栗田宏一「ソイル・ライブラリー JAPAN」:日本国内365カ所の土を瓶に入れたもの。



この辺の土は赤っぽい。



そしてこっちは緑っぽく見える。



いろいろと考えさせられる作品が多い。

■東京都現代美術館「MOTコレクション ただいま/はじめまして 第2期」。
アルナルド・ポモドーロ「太陽のジャイロスコープ」:非常に巨大なこの作品がシンボリックに迎えてくれる。



毛利悠子「I/O」:この人の作品を見たことのあるかたは想像つくだろうが、いろいろなものがこっそり動いている。



外に出ると、鈴木昭男「「点音」and”nozomi”」があった。



そして最後は、宮島達男「それは変化し続ける それはあらゆるものと関係を結ぶ それは永遠に続く」。デジタルであるため、一見永遠に続くように思える営みだが、20年間これを灯し続けたところ、個々のLEDの明るさに個体差が生じて来たとのこと。そこで休館中に点検・修復をしたそうで、何だか興味深い。



また、外に出ると、アンソニー・カロ「発見の塔」。1日3回登るタイミングがあるようだ。



リチャード・ディーコン「カタツムリのようにB」。