散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

いろいろあった東京(3)

2019年10月14日 19時46分30秒 | 飲み歩き・東京
ということで、事前に気になっていて、ぜひ行ってみたいと思っていた店に行くと、祝日のせいか、今日明日は休みなのだとか。これは無理もないかと思って、一度行ったことのある「NM」へ(通りすがりに開いているのを見ていた)。

今日はホッピーセットとおまかせ刺し盛り(小)でスタート。刺身はマグロ、イカ、サーモン、小肌、ホタテ、エビ、縁側と一人には相変わらずありがたい盛合せであった。





第2弾は焼酎をお替りして、ハムカツでも食べるかと思って自席に戻ってきたら「ああ、どうも」と声を掛けられた。ちょっと私も驚いたが、同じ仕事をしている北海道メンバーのK君である。彼はしばらくの間、東京のウイークリーマンションに住んでいるのである。

私自身もこれだけ東京に来るなら住めよ! と言う話もあるのだが、残念ながら(幸いなことに?)北海道での打ち合わせが避けられないため、毎週移動しているのである。いや、思わぬところを見つかってしまったが、気になっている人ではあるので、一緒に飲むか。

ということで、昨日までの台風の様子や、彼の東京暮らしの話を聞いて、2~3杯。酒が無くなったところで、さすがの私も「ここから一人で飲みに行くから」とは言えず、「ちょっと良かったら、どっか行く?」と誘ってしまった。

「じゃ、ここはどうでしょう」と彼に連れて行ってもらった、日本酒中心の立ち飲みの店は祝日とあって休業。お互いに困って(私も自信をもって連れていく店が無い)、迷った結果、辰巳新道の「NB」へ。日曜祝日はあまり店が開いていない通りで、やっていた店に飛び込んでみることにした。



飲み物は煮込みっぽいものを食べるとすると、赤ワインかな。グラスでもと思ったが、お互い目を合わせて「結構飲めますよ」ということで、お手軽なボトルワインをもらうことにした。

食べ物は通しがなく、トリッパ煮込みを注文。

そして珍しく、仕事の話、趣味の話をする。私自身は普段、趣味の話をあまりしないのだが(同レベルで話をできる人が少ない)、彼はクレバーなので、その趣味においては同レベルにはいなくても、言わんとしていることは分かるだろう。

ワインを1本飲み、結構酔っぱらい、コンビニに立ち寄ってからホテルに戻る。ドリンクサービスのコーヒーをもって、部屋へ。こういうのは、ちょっとありがたい。

いろいろあった東京(2)

2019年10月14日 16時40分31秒 | ART
上野駅から三越前に移動。

■三井記念美術館「茶の湯の名椀 高麗茶碗」。
「刷毛目茶碗 銘合甫」:小さな茶碗の内、外に大胆な刷毛目のある作品。
「真熊川茶碗 銘朽木」:雲のように暗い釉薬がいい。ちょっと私の好みとしては背が高すぎる感じだ。
「粉引茶碗 津田粉引」:自然に葉の落ちた土のようにも見える釉薬。

「無地刷毛目茶碗 銘千鳥」:伊達政宗が常用していたという茶碗。
「雨漏茶碗 銘蓑虫」:雨漏の名前の通り、水がしみ込んだようなまだら模様がいい。
「青井戸茶碗」:大井戸、青井戸、小井戸とあるなかで、私は小ぶりのこの茶碗が気に入った。

「蕎麦茶椀 銘花曇」:色は良いが、少し口が開きすぎのように思う。
「斗々屋茶碗 銘奈良」:縁の薄さが好みなのだが、歪みがなあ。歪んでいるのも味があるように見える時と、どこか気に入らない時がある。
「伊羅保片身替茶碗 千種伊羅保」:17世紀に入り、刷毛目が技巧的になってきた。
「黄伊羅保茶碗 銘楊雄」:これは私好みだ。

これだけ茶碗があっても、すべてどこか違うのだから面白い。見ていると、「色は良いのだが、形がなあ」とか自分の好みがどんどん出てくる。私が好きなのは、色にグラデーションがあり、模様は無いもの。形が浅め、薄目でややそりのある茶碗のようである。



ちょいと疲れて、あまり頑張ることも無いかと思い、美術館巡りはこれで終了。時間は少し早いが、門前仲町に移動し、「KRM」へチェックイン。

ドリンクサービスがあり、腹が減っていたのでありがたくカフェモカという甘そうな奴を持って部屋へ。おお、新しいホテルらしく、部屋がきれい。そしてかなり広く(ダブル部屋のシングルユースのようだ)、小さなソファと机があるのも、ブログ記事を書く身にはありがたい(仕事をするわけではない)。





ここまでの記事を書いて、一休みしたところで、そろそろ外に行きますか! 

いろいろあった東京(1)

2019年10月14日 13時00分27秒 | ART
なんでこんなに早い時間の飛行機を取ってしまったのか思い出せないが、3連休の今週は仕事の前の祝日移動となった。朝6時に起きて、朝食は無理に取らずに6時半出発。始発のバスに乗り、JR琴似駅前に到着。



駅で何か買おうかと思ったが、コンビニが開いていない…(7時開店なのね)。



琴似駅に来たエアポートは空いていたが、3連休最終日の今日は札幌駅で混雑が始まった。台風で大変な騒ぎだったが、札幌に来ていた観光客はいるのだろうか?



新千歳空港に着き、腹が減って来たので、おにぎりを2個購入。待合室に入ろうと思ったら、どうもいつも使っているICカードを忘れてきたようだ。おっと、どうやってチェックインするのか困る。焦りながらスマホで入れるのかと思ってやってみると、無事に進むことができた。初めて使ったよ、スマホのチェックイン。

やっと少し落ち着いて、先ほど購入したおにぎりを食べる。その後、無事に飛行機に乗り込み(8時半発)、本を一冊読んで羽田空港に到着。2泊3日の出張であれば、3冊本を読むことを目標にしているのだが、なかなかそれも難しいのが現状である。

羽田に着くと小雨らしい(10時過ぎに着いたが、こんなに頑張らなくてもよかった)。モノレールで浜松町へ、山手線で上野へと向かい、外に出るとほぼ気にならない程度の小雨になっていた。途中見える川(なのか?)の様子は、台風一過とあって、かなり水が濁っているようだ。



今日の一か所目はこちらへ。



■東京国立博物館「文化財よ、永遠に」。いわゆる総合文化展(常設展)で見ることのできる展覧会だ(しかし、出品目録が無いのか…)。

「阿弥陀如来立像」:なんと投入堂のご本尊である阿弥陀如来がお越しになっていた。コケシ風の顔立ちに、手のひらにくっきりと3本の手相線が目立つ。線は手のひらを横断する方向に2本、それを貫くように1本くっきりと入っている。振り返って、他の仏像の手相を見てみると、大体横方向1、2本しか線が入っていない。今まで気にしたことは無かったが、珍しいのだろうか。
「十二神将立像」:滋賀県金剛輪寺の十二神将が6人お越しになっている。色彩が鮮やかだったことが想像される、小ぶりな体は、実にフィギュア感が強く、コレクター魂をそそるなあ。

この後、本館を見て回る。まずは国宝室「十六羅漢像(第七尊者・第十尊者)」。



森川杜園「観音菩薩立像(九面観音)(摸造)」:素晴らしくよくできている。



次は展覧会と言うほどではないが、東洋館での「博物館でアジアの旅」へ。



諸炘(火へんに斤)「春水吹簫図扇面」:中国は清時代の作品。扇に画というと即興的なものをイメージするが、実に精密なのである。



と言うところで移動しよう。東博では今日から「正倉院の世界」が始まるはずなのだが、初日とあってさすがにパス。どのくらい混雑しているのかも分からなかった(チケット売り場はそれほどでもなかった)。

恐ろしい地獄と化していたのは、東京科学博物館。3連休最後で、昨日は一日閉じこもっていた人が多いから集中したのだろうか。驚くべき混雑になっていた。後は、上野の森美術館の「ゴッホ展」も予想通りの行列ができていた。