散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

なぜか鳥取(29)ラストバー

2019年10月25日 23時03分41秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
1軒目で腹の方は満足して、さてどうしようか。いわゆる鳥取の繁華街は駅から少し離れたところにあるので、疲れて来た今となっては足が伸びない。近場でバーを探してみると、数分のところに一つあるのが分かった。

バー「S」の店頭に来ると先客が3名。まずは大人しく、一番入口に近い席に座り、ジンリッキーで様子を見る。まあ普通の味で問題はない。



ここで、奥を塞ぐように真ん中辺りに座っていた客が帰るので、「バックバーが見える方に行っても良いですか?」とバーテンダー氏に尋ね、奥の席に座らせてもらう。ふーん、ウイスキーがいろいろあるね。

と言うことで、注文はいつものロブロイだ。ウイスキーをどうするか相談して見ると、なんとエドラダワーカレドニア12年はどうか、と言うではないか。「先日、たまたま飲んで良かったです」と返事して、これを使ってもらうことにした。うむ、このロブロイは上等だな。

3杯目、ついにこの旅最後の一杯はアランアマローネカスクを飲んで終了だ。甘さと熟成の渋みが少しある程よい味わいであった。





勘定をしてもらうとこの店もまた驚くほど安い。鳥取は物価が安いのかなあ。バーのマスター氏に鳥取のオーセンティックバーをいくつか紹介してもらったが、そこに行く気力もなく、ホテルに戻る。今日はこの旅初めてのホテル飲みをして、早めの就寝。13116歩。


なぜか鳥取(28)大衆酒場

2019年10月25日 19時17分43秒 | 飲み歩き・道外(東京以外)
ホテルの部屋で一休みして、夜の街に繰り出すことにしよう。少し名店疲れしたのと、夕方までかなりの雨が降っていたこともあり、今日は鳥取駅前、ホテルからすぐ近くにある大衆酒場「M」へ。



壁に向かうカウンター席に座り、まずは鳥取地元の純米酒3種のセット(諏訪泉、瑞泉、青水緑山)を注文。食べ物は山陰うまいもん御膳というセットものを注文する。頭が回らなくなっているのと、実際、すごくお得そうなセットだったのだ。

酒を飲みつつ待っていると、御膳の第一弾がやって来た。まずは刺身(白ミル、ブリ、甘エビ、白イカ)と山陰珍味盛(蟹味噌、砂丘ラッキョウ、砂丘長芋)が到着。



刺身の白ミルはツブにとてもよく似た感じ。ブリはかなり立派な切り身で、甘エビの鮮度もなかなか。白イカは透明なイカを好むものとしてはちょっと分かりにくくもあるのだが、甘みは十分にある。

珍味の蟹味噌はまあ予想通り酒に合う。長芋は醤油漬けになっているのかな。ラッキョウが私はそれほど好きでは無いのだが、つまみとしての良さがあるね。

ここで串焼き山陰盛が到着。大山鶏、ブリ、ネギ、イカがあり、これでやっと大山鶏を食べることができて満足である。



最初に出てきていた日替り小鉢はブリのあら煮。少し甘めでこってりした味わいが疲れた体にいい。酒も進んで、鷹勇純米ひやおろしを燗してもらう。食べ物ももう少しということで、つくねと椎茸串を注文。

つくねは甘辛タレでボリュームが結構ある。対して椎茸はほんのり塩味に鰹節がかかっており、なかなかの厚みがあるうまい椎茸だ。





大衆酒場という割にはそれなりの勘定になってしまったが、これだけのバリエーションのものを食べることができたのは良かった。

なぜか鳥取(27)砂丘

2019年10月25日 15時47分24秒 | 旅日記
昼食後、図書館でバス時間を待ち、鳥取といえばこれ、鳥取砂丘に向かう。

砂丘行きのバスはさすがに混雑していた。なんとか開いていた席に座り、約20分で鳥取砂丘へ。雨が降っていたらどうしようと思ったが、私が砂丘を歩くタイミングだけ、幸いなことに雨が上がった。

砂丘会館から砂丘に入り、一番最初に見える風景。



一旦下り、再び砂丘を昇るところ。雨を含んだ砂は重く、歩きにくい。



多分、標高の一番高いところに出ると海が見えた。



今日はおそらく綺麗であるだろう風紋も見えない。帰りは少し方角を変えて、人の少ないところをぐるっと回って見る。砂丘の間には水が流れ、植物が生えている個所もある。





水の流れているらしきところに行ってみると、湧水のようだった。しかし、濁っており、口をつけてみる気にはならない。



また、この辺りはエリザハンミョウの保護エリアになっているようだ。湿った砂地の小さな穴に住むハンミョウらしいが、確かに砂と草で沢山の小さな穴ができていた。





写真撮影もしてみたが、あまりに砂丘のスケールが大きいため、なんらかの工夫をしないと伝わらないかもしれないなあ。

人がごった返す砂丘センターに戻り、梨ジュースを飲む。バーでフルーツジュースをわりと飲む私であるが、これはなかなか美味かった。お勧めである。





砂丘美術館というのもあるのだが、急に疲れて、バスに乗って鳥取駅前に戻る。明日は札幌に帰る日だ。いくつかお土産を事前購入しておいた。

なぜか鳥取(26)ああ、スラーメン

2019年10月25日 11時27分23秒 | 食べ歩き
今回の旅の目的の一つに、「鳥取でスラーメンを食べる」というのがある。一体それは何かというと、マンガ「孤独のグルメ」で主人公氏が鳥取に出張した時に、地元の人に勧められたのが、うどんつゆの中に中華麺を入れたスラーメンなのである。

事前に調査しておいた時に、鳥取市役所は移転するため、食堂は近く閉まるという話を聞いていたのだが、それがまさに今日のことらしい。





混雑を恐れて11時過ぎに市役所の2階にある食堂に行ったのだが、やっぱり混み始めている。



しかも、鳥取市の名物なのか、テレビ局が来ているようでは無いか。食堂の閉鎖と共に券売機も故障したのか、手売りの食券を買う。スラーメンはなんと250円、役所の食堂にしても安い。



この券を持って、麺コーナーへ。手際よく麺を温め、スープをかけ、スラーメン(=素ラーメン)と言いながら、ネギ、細いもやし、かまぼこを乗せてくれる。さらに自分でかける天かすもあるので、それを2杯振りかけて、何とか席を見つけて座る。



早速食べてみると、麺と天かすの油分のせいで、まあ何とかラーメンと呼んでも良い味わいである。これはスイスイ食べられるね。見ると周りの人も、平日の昼休み前であるからして、年配の客ばかりだ。

ここで恐れていたことが起き、日本海テレビさんにインタビューされてしまった。

日「今日はどうしてこちらに」
私「最後の日だというので、スラーメンを食べに来ました」
日「スラーメンに思い出はありますか?」
私「いや、私はこちらの人間では無いので、食べるのは初めてです」
日「どちらからおいでですか」
私「えー、札幌から」
日「ええっ、このために来たんですか」
私「いや、それだけでは無く、一応観光で」
日「どうやって、スラーメンをお知りになりましたか」
私「『孤独のグルメ』で…」
日「味はどうですか」
私「さっぱりして食べやすいです。もう結構歳なんで、脂っこいラーメンが食べられなくて」
日「そうですか」

などと、全く「このBグルオタクが!」と思われそうな、問答を繰り広げてしまった。もう一局はBSのテレビ曲だそうだが、こちらはもう少し簡単に話が終わった。

いやー、ラーメンを食べたせいというよりはインタビューで冷や汗をかいてしまい、味を堪能できなかったよ。もう!



さらば、鳥取市役所!(思い入れ無いけど)



ところで、私のインタビューが放映されたかどうかは、夕方のローカルニュースを見ていないので分からないのである。

なぜか鳥取(25)充実博物館

2019年10月25日 11時04分36秒 | ART
9時少し前にホテルを出て、雨の降る中、バスで鳥取県立美術館へ。今日も系統は異なるが、100円バスがありがたい。



■鳥取県立博物館「殿様の愛した禅 黄檗文化とその名宝」。黄檗とは禅宗の一派で、日本には隠元和尚らが伝えたものらしい。野菜の隠元の名前でもしられる僧侶だが、もともと中国の人である(知らなかった)。本来は帰国するつもりだったが、将軍家綱の命を受けた酒井忠勝のリクエストで日本に残り、教えを広めることになったのだそうだ。そして、鳥取池田家は国元と江戸の両方の菩提寺が黄檗宗になったということから、この展覧会が開催されたということである。

 

蓮浦洪基「涅槃図」:木にもたれたまま入滅する仏陀の珍しい図。普通の人間に見える。
池大雅「五百羅漢図」:全8点のうち、4点が展示されている。かなりの有名どころも出品されているのだ。
伊藤若冲「梅図」:若冲も3点が出品。いずれも墨絵で、派手さはない作品である。

橋本宣彩他「鳥取池田家11代図」:この展覧会のメイン展示の一つとして、池田家12代のうち、初代から11代までの肖像画と位牌が一気に展示された。これがセットで展示されるのは150年ぶりとのこと。見ると10代~30代で死んだ人が7人もいるので、比較的短命の家系なのか、それ以外の事情があったのか、見ていて複雑な気持ちになる。

「釈迦如来像」「普賢菩薩像」「文殊菩薩像」:何点かの出品物は撮影が可能で、私もありがたく記念撮影させていただいた。



「持国天」「広目天」「増長天」「多聞天」:私の好きな仏像関係は撮影が可能だったので、非常にうれしい。これは黄檗様式という中国風の四天王で、当時、かなり異形の像として見られたのではないかということだった。

 

 

■鳥取県立博物館「美術家大辞典」。
須田国太郎「漁村田後」:しっかりしたいい作品。
佐伯祐三「オーヴェールの教会」:教会に確固とした存在感がある作品。
岸竹堂「正月風俗図」:人が布をかぶって、獅子舞のようでもあるが、ユーモラスな踊りと顔をした情景である。

黒田稲皐「牡丹孔雀図」:色彩ハデハデの作品。
黒田稲皐「雲龍之図」:ぼかしが上手い。
黒田稲皐「千匹鯉」:鯉が重なり合い、ひしめき合って過剰過ぎる描写が面白い。

それから自然展示室を急ぎ見る。ダイオウイカ、オオサンショウウオの標本が目立つ。





歴史・民族展示室では、国宝「三仏寺・投入堂」の模型があった。



私の目を引いたのは「太陽系模型」。中央が太陽で、その周りに惑星を表す輪が段になっている。現在は準惑星となった冥王星はここには表れていないので、1930年以前の作であるとのこと。



なかなか見ごたえのある博物館だった。ここからそんなに遠く無いはずなので、次の目的地、鳥取市役所にはバスに乗らず徒歩で向かう。

なぜか鳥取(24)ラッキョウとか

2019年10月25日 08時32分19秒 | 食べ歩き
今日は少しゆっくりする日とあって、7時起床で7時半に朝食会場へ。ご飯、味噌汁、オムレツ、ハム、ハッシュポテト、焼売、蒸し野菜、鮭フレーク、サラダと割とありきたりのメニューが多い。そこに鳥取名物のとうふちくわ、ラッキョウを発見。鳥取らしいおかずとして頂いた。



第2弾では1つ目のホテルにはなかったカレーをついつい食べてしまう。確か鳥取はカレー好き県だったような気がする。



後はコーヒーを飲んで終了。鳥取県では日本海新聞を読む。