散歩日記X

札幌を中心に活動しています。食べ歩き・飲み歩き・ギャラリー巡り・読書の記録など

死のロード(1)

2015年03月23日 23時53分17秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
年度末に加えていろいろな事情があり、久々に死のロードである。本日は月曜日から、ある会合の最終回を迎えたための飲み会。札幌駅北口直結の「UK」に行ってみた。

食べたものはカニ玉子焼き(あまりカニの感じが…)、刺身盛り合わせ(結構、贅沢っぽい)、いぶりがっこ+クリームチーズ、厚切りベーコン、等。

飲んだものはビールからハイボール。フレーバー付きハイボールがまあまあ飲める味だったような気がする(麻痺してるのかも知れない)。

1次会終了でJRチームは帰宅。地下鉄チームは南北線に乗り込むが、私一人だけ「ちょっと、行くところが」と大通を通り過ぎてすすきののバー「N」へ。

1杯目は控えめにハイボールから。混雑のため一時的にバックカウンターに座ることになったのだが、Nさんが「何のハイボールだか考えてください」と余計なパンチを繰り出していった。

うーん、何だろう。目の前にある「バーテンダー」の古い巻を読みつつ考える。しばらくして通常カウンターの隅っこ(普段とは逆サイドだ)に座り、「スコッチのブレンデッドなんだろうと思うのですが、カティサークとか…」といったら、「バランタインです」とのこと。まあ、そんなもんだ。

2杯目はサウダージ。



3杯目にフェルネブランカシリーズも新しい相棒マラスキーノに突入。フェルネブランカ+マラスキーノ+ジン+グレープフルーツリキュールのカクテルが登場。これは香りがしっかりしていて、なかなか良かった。



さすがにこんなところで帰ろう。

食堂のかつ丼

2015年03月22日 12時25分58秒 | 食べ歩き
本日は新古書店→昼食→床屋→図書館と日曜日恒例の活動。昼食は完全にタイ料理気分だったのだが、12時前に行ったにも関わらず予約で満席とのこと。今日たまたまなのか、普段もそうなのか? 近くの寿司屋も今日は休み。普段の日曜日はやっているので、昨日祝日だった影響かもしれない。

ということで、気持ちを切り替えて琴似にある中華料理店というよりは、食堂の感じが強い「S」へ。L字カウンターの狭い方の端に座り、しばし考えた後、かつ丼を注文。出前用の料理を作る合間をぬって、そんなに時間がかからず私の注文品がやってきた。



かつ丼の上には揚げたてのかつが重なるようにして載っている。丼の口径よりかつの方が大きいのだ。その他の具材は玉葱、竹の子、しいたけ、なるとを卵でとじてあるようだ。

食べて見るとかつが揚げたてだけあって、全体に熱々。汁気はそれほど多くなく、オーソドックスなかつ丼である。私の好みとしては玉葱が少し目立ちすぎだったかな。ずっしり来る丼を最後は持ち上げてご飯をかき込む。

心落ち着く昼食であった。


20150321最近読んだ本

2015年03月21日 23時10分43秒 | 読書
■「ポルトガル栄光の500年展」
三岸好太郎美術館のスタンプラリーでもらったもの。1999年に旭川にも巡回した展覧会らしいが、かなり中身が素晴らしいように思える。

■「夢玄館へようこそ」水生大海

■「体育館の殺人」青崎有吾
クイーン張りの犯人追い詰め語りが楽しめる作品。登場人物を21人(人物紹介がある人だけでも)も出して、なかなか上手く書き分けていると思う。

■「猫柳十一弦の後悔」北山武邦
大学の探偵助手学部に入った主人公。学部を代表するようなゼミと合同合宿になり、頼りない指導教官とともに孤島へ向かう。そこで発生した連続殺人。犯人を見つけることはできるのか? はたまた全員死亡の結末が訪れるのか。

■「脳内汚染」岡田尊司

■「夜の国のクーパー」伊坂幸太郎

■「最後の帝国艦隊」ジャスパー・T・スコット
うっかり超空間ゲートを開いてしまったところ、そこから昆虫型宇宙人が侵入。地球帝国軍は崩壊し、人類は絶滅寸前で暗黒聖域に追い込まれていた。ま、ありがちな感じではあるが。

以下、図書館の1冊。
■「自己責任」今井紀明

久しぶりの檀家参り

2015年03月21日 17時47分54秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
檀家参りと言ってもバーに行くのだし、こちらがお金を払っているのだから、たとえが間違っているのかもしれない。ま、それはさておき、すすきのの北側の「n」に久しぶりの訪問。

1杯目はモスコミュール。今日は結構な距離をあるいたのでのどが渇いた。生姜をつけたと思われるウォッカ+ジンジャービアにジンジャービターズを入れた刺激的な1杯である。

静岡話をしながら、2杯目はフェルネブランカ+ミントリキュールのカクテル。「後はおまかせします」と言ったところ、シャルトリューズヴェール+ライム+ライムの皮を付け込んだシロップ入りのカクテルとなった。一発目でここまで美味しく作ってくれうと、言うことがない。

3杯目は「アクアビットに何かフルーツを」とお願いすると、日向夏を入れたカクテルを作ってくれた。これは甘すぎず、酸っぱすぎず、柑橘系の白い皮の部分の香り(いい香りである)がする、さっぱりした味わいになった。



今日は私が1番目の客なのだが、2番目の客は観光でバー巡りに来たらしい。今日は随分観光客が多い(海外の人だけでなく、日本人も多い)のだが、何かあったのだろうか? まさか、最近では卒業旅行というのは必ずやることになっており、それで国内大移動が発生している訳じゃないよね…



ちなみにこの店が入っているビルの1階にある店(イクラを掛け声とともにこぼれるまでかける店)には、開店前から行列ができていたのであった。そんなに、行って見たいかね。

20150321ギャラリー巡り

2015年03月21日 16時08分33秒 | ART
本日は近美→教育文化会館→資料館→富士フイルム→大通→三越→スカイホール→さいとう→ivory→道新→大同→プラニス→JR ART-BOX→大丸→市民→鴨々堂の16か所。

天気は良いが少し肌寒い西区を出発。写真の公園は冬の雪捨て場になっているだけに、こんな時期に地面が見えるのは非常に珍しい。



■北海道立近代美術館「もうひとつの眺め 北海道発:8人の写真と映像」。映像作品を見るのに時間がかかるため前回断念した、佐竹真紀の作品を中心に見る。

佐竹真紀「暮らしあと」:おそらくもう取り壊すであろう祖父母の家の現在の映像と過去の写真を重ね合わせた作品。親族があつまりゲームをしたり、お寿司を取って食べたり、見る人のいろいろな思い出をも引き出す作品だ。つい私も「自分の子供の頃のアルバム、親の家にあったっけ」と見たくなってしまった。
佐竹真紀「おもかげ」:こちらもコマ落としの映像と写真を使い、家族や自然の時間の流れを表現した作品。当然前者の時間の流れは目に見え、後者の時間の流れはなかなか簡単には見てとることができない。



■札幌市資料館「ぽんち展」。
福本昌史「訳あり物件。」:訳ありというか廃墟物件なのだが、言い方の面白さか。
大友はずみ:家族で沖縄旅行に行ったのだろう。「手」による空手チョップで店の外壁が切り裂かれている写真が面白い。
大友亜希子:沖縄ゆいレールの写真が何となくいい。札幌の創成川沿い、札幌駅より北側のような殺伐とした感じがする。
大友俊治:すごい顔でご飯を食べる子。本当にすごい顔。


→ここも雪解けだ。

■スカイホール「TURNER AWARD 2014」。
小林あずさ「あつらえ」:中心に蛸。その周囲にひらひらした布の帯と、髪の毛のように見えるもの。女性の暗喩か?
森丈人「赤いロッカー」:程よく歪んだ形がいい。

■さいとうギャラリー「ハナゴオリ 瀬川綺羅個展」。
「やんごとなきブーン」:あまり可愛くない子が飛行機のように手を広げて空を飛ぶ。
「グッバイ、マイ世界」:自分をシャボン玉に吹き込んで、飛ばす。何物にもとらわれない自由さを描こうとする拘り(不自由さ)を感じるのは気のせいか?
「食卓の男爵」:箸のようなひげを生やした男が男爵なのか。もしかしてテーブルに上がり込んでいる犬が男爵なのかも。

■プラニスホール「札幌夜景空撮展」。作家がちょうどトークショーをやっており、かなりの混雑。写真撮影のためにセスナ機を1時間チャーターすると9万円なのだそうだ(ヘリコプターは40万円だとか)。
「石狩湾と増毛山地・遠く利尻山-手稲山地上空より 2014.6.23」:北海道の西の海岸線のカーブ。本当に利尻山まで見えていて、鳥瞰図さながら。これには驚かされた。

■JR ART-BOX「TELECINE 南俊輔」。フィルム映写機による動画を中心にした展示なので、実物を見ないと何のことやら。



祝日のため昭和ビルはCAI02しか開いていない。飲食店街の方は扉では入れないようになっていたのだが、そこにこんな表示が…。地下2階に麻雀クラブなんてないよね?



■古民家ギャラリー鴨々堂「第二回アール・ブリュット札幌展」。
荒岸学:黒い線にいろいろな色彩を配置した連作群。私の眼には「連作群」としか見えない、似た形式の作品が並んでいるのだが、「バラ」「野の花」などのタイトル作品の横に「野幌」「JRタワー」など予想もしないタイトルの作品がある。
田湯加那子「セーラームーン2011」:体にはUHBのマーク、足元にはHTBのマーク。どっちの局で放映されたんだっけ。ちょっと見ていると背筋が寒くなるような所もある。(3/22夜に追記)

それからチカホ北1条付近で今日から開始されるはずの展覧会は、思いっきり展示設営中。来週行こう。

失敗!

2015年03月21日 12時20分23秒 | 食べ歩き
今日は土曜日恒例のギャラリー巡り。途中の昼食なのだが、祝日とあって微妙に計画が狂う。久々に行って見るかと思っていた焼きそばの店は営業していない。そのすぐ近くの中華料理店のランチメニュー、カレー風味焼きそばにも心ひかれたのだが、何となく移動してしまい、狸小路へ。

「そうだ!」と気がつき、過去3回ほど訪問したことのある食堂に行って見ることにした。入店すると先客1名(ラーメンを注文していた模様)、春の高校野球のラジオ放送が流れているという、何とも時の止まった風情だ。

4人がけテーブルに座り、オムライスを注文。



しかし、この辺から暗雲が立ち込める。まず、先客のラーメンから作っているようだ。これは店の人が一人しかいないのだから、当然のことだろう。しかし、その次にオムライスづくりに入るのだが、音の様子で丸分かりなほど手際が良くない。もう、年配の店主だからなあ…。

しばし時間が経過し(時間がかかるのは予定通り)、オムライスが到着した。おお、意外と美しい形に仕上がっている。



食べて見ると、やはり温度が下がっている。こうなるとせっかく玉子を焼くのにバターを使っているのだが、それがかえって重く感じられてしまう。中のチキンライスは味はオーソドックスながら、かなりねっちゃりした感じだ。

まあ、1手間2手間余計にかかるオムライスを注文するのが良くないのかもしれない。次に来ることがあれば、もっと単純なメニューを注文することにしよう。

東京アート的写真

2015年03月20日 23時45分22秒 | ART
東京で目に付いたものを撮影してみた。

言わずと知れた西郷さん。これを撮影していると、全くのド田舎もん観光客だ。



彰義隊の墓。



重文の寛永寺。「月の松」は無理やり過ぎ。痛々しい。

 

「博士王仁碑」。古墳時代前半に百済の国から渡来した人らしい。昭和15~16年に建立されたもの。



本多正直「時忘れじの塔」。関東大震災、東京大空襲を忘れないための碑。



人形町の店で柳原良平のイラスト発見。



歯科医の梟像。



羽田空港美術館ディスカバリーミュージアムに行ったのを忘れていた。展示は「華麗なるセレブリティの世界」ということで、伊勢物語「歌かるた」を撮影(この美術館、写真撮影が可能)。

 

こんなところで。

またやっちまった

2015年03月20日 19時26分11秒 | 飲み歩き・その他札幌市内
今日の会議はきつかった。久しぶりに胃が痛くなった。誰が悪いという訳でもなく、制度が悪いとしか言いようがないのだ。

ということで帰りに本屋に立ち寄ってから、新さっぽろの居酒屋「R」へ。地下鉄の駅に近い方のカウンターが満席だったので驚いたが、逆側はまだ空いていた。

カウンター角に一人座り、久保田千寿を冷やでもらおう。通しはマグロ山かけ。少し醤油をかけ、わさびを混ぜ込んで食べる。



刺身は何にしようかな。マグロが出て来たし、八角も旨そうだが、鯵叩きにして見よう。



割と大きめにざっくり切られた鯵だ。醤油をちょいと付けて、ネギとショウガを乗せて食べる。おお、これはなかなか新鮮な味わい。日本酒との相性もいい。

次は八海山の冷やに宗八カレイ焼きだ。宗八が焼き上がるのに時間がかかり、少々苦しんだが、なかなか立派なのが到着。



香ばしくしっかり焼いてあり、頭と背骨以外はほぼ食べられる。

こちら側のカウンターも混雑してきたので、この位で切り上げるのがちょうどよいだろう。


20150319最近読んだ本

2015年03月19日 23時37分34秒 | 読書
■「O.tone vol.77」
今月は洋食特集。創作の庭では伊賀信「四角錐連峰」が紹介されている。

■「未知なるインパルス ペリーローダン492」ダールトン、エーヴェルス

■「鴎外のやかん」高山美香

■「レッド・ライジング」ピアース・ブラウン
プライドを持って火星でテラフォーミングに従事していた主人公。しかし、とっくに火星は人間が住めるようになり、上流階級が特権を享受していたのだ。妻が殺された主人公は体を改造し、上流階級のサバイバル試験に挑む。ミリタリー物、「バトル・フィールドアース」的な味わいが混じっている。

■「名作裁判あの犯人をどう裁く?」森炎
小説に登場する犯罪者に現在の日本の法律と裁判を適用した場合の考察。ドストエフスキーから東野圭吾まで。

■「4ページミステリー60の奇妙な事件」蒼井上鷹

以下、図書館の2冊。
■「散歩の学校」赤瀬川原平
いかん、借りているのが4回目らしい(再読)。

■「ベストセラー炎上」西部邁、佐高信
かなり有名人の本をバッサリ切る。同感の部分かなりあり。

これなら毎日

2015年03月19日 19時14分00秒 | 飲み歩き・琴似界隈
どうも札幌の居酒屋は一定ゾーンに集中している気がする。とにかく安くて、オッサンが毎日1杯ひっかけて帰るような店が少ないと思う。そういう店は、できれば勘定が2000円未満であって欲しい。

琴似に来た私は、そんな店「F」にやって来た。最初に酎ハイ(250円)、通しは春雨の酢の物(値段不明)。



焼鳥を注文。これが3本180円だ。



鶏レバの生姜煮。ちょっと生姜風味が弱かったのが残念。確か280円か?



酎番茶(180円)を頼み、キムチ(200円)を追加。結構、量もあった。



これで合計1350円。家で軽くご飯を食べれば、今日もお父さんは幸せという訳だ。


いろいろな節目の日

2015年03月18日 23時08分49秒 | 飲み歩き・すすきの界隈
今日はとても印象に残るイベントがあった。まあ、他人には関係の無い事なので、その記述は省略しよう。イベントを終え、2次会はT君行きつけの店「T」。普段はあまり客がいなくて、自由に何時間でも居放題の店なのだが、3月下旬のせいか団体客の予約が入っており、我々と合わせてほぼ満席になった。

3軒目は一人心を落ちつけるべく、バー「N」へ。しかし結構もう飲みすぎだ。

1杯目はベネットハイボール。



2杯目はフェルネブランカ+GET27+グレープフルーツジュース+ペルノー+ソーダと、最近好みのカクテルをロングスタイルにしてもらった。



相変わらず見た感じは「沼」だ。これにて帰宅。

琴似にて

2015年03月17日 19時56分34秒 | 飲み歩き・琴似界隈
東京から戻ってきた日曜日は昼食がヘビーすぎて酒を飲めず。月曜日も飲まず。ということで、靴を購入しにやってきた琴似で、久しぶりにバー「D」を訪問。

1杯目はポールジロー・デューク・ド・ビルヌーブ1999から。白い花の香りのするようなブランデーだ。



2杯目は週前半に出している今月のフルーツを使い、アクアビット+GET27+キウイ+キウイシロップ+レモンのカクテル。アクアビットとフルーツの相性の良さ、ミントリキュールのちょっとした刺激がいい。



3杯目は珍しくアイリッシュということで、ブッシュミルズ1608・400周年記念ボトル。1608年から400年というと2008年なので、どうもその時に大量購入した業者が今になってついに出荷したのではないか、というマスター予想であった。味はいい。



最後に超スーパースモーク、オクトモア06.3アイラバーレイ。もう飲む燻製というか、燻製を作るための原液というか、恐ろしくパワフルな味だ。これは飲めない人もいるに違いない。値段も結構良かったため、ハーフショットで頂いた。



では、今日はこの位で。

20150315最近読んだ本

2015年03月15日 23時31分33秒 | 読書
■「京都めし2」魚田南
このマンガの線は老眼にキツイ。

■「神様の値段」似鳥鶏
頭脳明晰ながら、あまりのも浮世離れしているため「戦力外」扱いされている刑事の物語。ある種、杉下右京の女性版という感じもある。

■「ニッポン「酒」の旅」山内史子

■「虚像の道化師」東野圭吾

■「みうらじゅんのゆるゆる映画劇場」みうらじゅん
みうら独特の映画評で、読んでいる方としてはニヤニヤしっぱなしだ。

■「ビブリア古書堂の事件手帖6」三上延
意外と文学的には難しいかも。大ヒットしているが、皆、分かって読んでいるのか?

■「野武士のグルメ2」久住昌之、土山しげる
行きつけの店でサンマ焼き、公園で家から持ってきたおにぎりと弁当屋の豚汁など、楽しいシチュエーション。牛丼のチェーン店「Y」飲みで、回りは誰も酒を飲んでおらず、我に変える主人公。メニューにあるんだから、いいじゃないか!

以下、図書館の1冊。
「ガタスタ屋の矜持 場外乱闘篇」豊崎由美

春の東京(11) ごはん山脈

2015年03月15日 17時19分21秒 | 食べ歩き
展覧会を見終わり、少し腹が減ってきた。以前、六本木界隈なのに(偏見)非常に感じの良かった「SKB」へ。前回はカレーセットを食べたのだが、その時「うちの名物です」と聞いていたビリヤニを食べよう。

日曜日は平日より若干高いものの(1340円)、セットがあるので、ラムビリヤニセットを注文してみた。まず最初は野菜・豆腐・ひよこ豆などのサラダ。チリパウダーを使い、インドらしからぬ辛さのサラダだ。



これを食べて、マンゴーラッシー(果肉たっぷり)を飲んでいると、ビリヤニがやってきた。その瞬間、軽いめまいが…。これは「ごはん山脈」じゃないか! 隣の客もこっちのテーブルに目が釘付けである(男のほうが同じものを注文しているのだ)。




→ピンボケで量も分かりにくくて申し訳ない。



さらにヨーグルトにみじん切り野菜の入ったライタというサラダも付いてきている。絶望感をとりあえず押さえ、早速食べてみると長粒種のためパラパラとした米には、複雑なスパイス風味がまとわりついている。米の山の中から骨付きのラムが出てきて、これを合わせて食べるとまた旨い。



大体、高級っぽい店のラムカレーのラムは少なすぎたりするのだが、この料理は掘っても掘ってもラム肉が出てくるのだ。更にインド人と思われる店員さんが近づいてきて「サービスです」と海老カレーが出てきてしまった。食べてみると、トマト入りで酸味の強いカレー。また味が変わっていいとも言えるが、量は更に増えてしまった。



そして更にだ! 店員さんが「サービスです」とタンドリーチキンのミントソース添えを出して来るではないか。「ありがとうございます。でも、もう食べられないと思いますが」と私も既にギブアップ宣言。

 

しかし、タンドリーチキンはまたスパイスが効いており、ミントソースをかけると食べたことの無い斬新な風味がする。インド料理の奥の深さと量の多さにノックアウトだ。

何とか見苦しくない程度には食べようと思ったものの、ここまで出てきてしまうと諦めがついた。腹の限界まで食べずに残そう。ということで、諦めムードを漂わせてラッシーを飲んでいると、最後に「サービスです」と小さなデザートが出てきた。



デザートはどうやら別腹だったらしい。米のココナッツ風味煮、バナナ添えという感じのデザートだったが、何とか食べきることができた。しかし、途中で拷問になりかけたので、もし次に来ることがあれば、「量を少なくしてください」と頼んで注文しよう。他にも気になるメニューがあるのだ。

これでどこかで昼酒でもという気持ちも吹っ飛び、六本木から大門へ。モノレールに乗って羽田空港へと到着した。後はビリヤニが消化されるのを待ちながら、札幌に帰ることにしよう。

 

春の東京(10) ルーブルマジック

2015年03月15日 11時08分16秒 | ART
7時頃起床。あまり胃の調子は良くない。何か少しは食べておくかということで、ホテルの朝食へ。ナポリタン、ミートボール、サラダ、スープ、オレンジジュース。パンがいまひとつだったので、ナポリタンを主にしてみた。

軽くうとうと休憩をして、9時頃にホテルを出る。まずは新国立美術館へ。先頭から遅れること10分くらいで「ルーブル美術館展」に突入。



大混雑の1,2室を後回しにし、3室目以降から見たところ、それほどのストレス無く見ることができた。一言感想は、フェルメールの「天文学者」って地味だな。でも、予想もしていなかった名作が多かったので良かったということにしておこう。

クエンティン・マセイス「両替商とその妻」:金と信仰がないまぜになった二人を描いた興味深い作品。1514年の画だが、金属やガラスの細密描写、鏡像の細かさにびっくり。
マリヌス・ファン・レイメルスウァーレに基づく「徴税吏たち」:金に汚い下司野郎な感じと律儀なオジサン風の二人。生々しい作品。
ヘリット・ファン・ホントホルスト「抜歯屋」:歯を抜く大げさな表現と、そのすきにスリを働く男。

ピーテル・ブリューゲル1世「物乞いたち」:当時の物乞いであるから、全員からだが不自由なのである。精密で色彩豊かながら、かなり怖い作品だ。
ルーカス・ファン・レイデン「トランプ占いの女」:1508~1510年頃の作品なのだが、良くこれだけ色彩が鮮やかに残っているものだ。
フィリップ・メルシェ「手品師」:見物する上流階級側の光と、手品師の闇を対比して描いた作品。

シャルル・パロセル「象狩り」:狂象が大暴れし、ターバンの男たちが取り押さえようとする図。「魁!男塾」のような画風だ。
フランス・ファン・ミーリス1世「身づくろいをする女性と召使の黒人女性」:これも光と闇を表現。金属器と布の質感が素晴らしい。
フランソワ・ブーシェ「オダリスク」:これ、有名な作品だよね。

ジャン・シメオン・シャルダン「猿の画家」:これも知っている。なかなかの作品が来ているね。
ルイ=レオポール・ボワイー「アトリエでボナパルトの胸像を制作するアントワーヌ・ウードン」:上手さ世界レベルの作品が実に沢山あるのだ。