魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

今日の魚 2007年9月21日

2007年09月21日 19時45分18秒 | 今日の魚(不定期更新)

今日の魚 2007年9月21日

カワヒガイ Sarcocheilichthys variegatus variegatus  (Temminck and Schlegel)

今回紹介するのは、コイ科の淡水魚、カワヒガイです。この写真の個体は雄で、婚姻色が現れています。タナゴ類やヒガイ類、ダニオ亜科の魚の雄は、繁殖期に美しい婚姻色を出現させ、華やかです。

 

●分布

濃尾平野から西の本州(山口県を除く)と九州北部、長崎県壱岐に分布します。Sarcocheilichthys variegatus という種類にはい3つの亜種が知られ、内日本には2亜種が知られています(後述)。

●分類

前にも述べたようにSarcocheilichthys variegatus という種類には3つの亜種が知られます。

Sarcocheilichthys variegatus variegatus  (Temminck and Schlegel) カワヒガイ

Sarcocheilichthys variegatus microoculus  Mori ビワヒガイ

Sarcocheilichthys variegatus wakiyae Mori ミナミヒガイ
このうち、カワヒガイが基亜種になります。本種はこの3亜種の中でもっとも早く見つかりました。亜種という概念はやや難しいので、ここでは飛ばします。

ヒガイの仲間は全てコイ目ヒガイ亜科に含まれます。ヒガイ亜科に含まれるものには他にもムギツク、モツゴ、ヤガタムギツクなどがいます。

●生態

ヒガイの仲間は二枚貝に卵を産むという変わった習性があります。産卵期は初夏ごろで、このころには派手な婚姻色の雄が採集されます。本種は主に河川中流域に生息し、同じヒガイ亜科ではムギツクと共存することが多いです。モツゴはやや流れが緩やかな場所に多いでしょうか。

コメント
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