今回は前2種とはことなり、「決してメジャーな魚ではないものの、産地、もしくは漁師さんの間ではまあまあ食べられている」という魚です。
アカタチAcanthocepola krusensternii (Temminck and Schlegel)です。
体が細長い帯のようになっているアカタチ属の魚は日本には3種が分布します。そのうち本種は東シナ海にまで分布している種ですが、山田ほか(2007)によると、体高、体幅、肛門前長が大きいものと小さいものの2タイプが知られているようです。写真などを色々見ますと、この個体は全者に当てはまりそうです。ちなみにこの個体は東シナ海産です。この魚の耳石を採取するのは初めてでした。
翌日にはさらに耳石未採集種「スミツキアカタチ」が届き、これで長い体をもつアカタチ類の魚で持っていないのはインドアカタチのみとなりました。だれかインドアカタチを採集したら教えて!
さて、アカタチはその赤い体色から「ミコ(巫女)」と呼ばれている地域があるようです。そんな巫女さんを美味しくいただきました。食べ方は塩焼き。細かい鱗がありますが、気にせずいただくことが出来ます。
巫女みこナ・・・いや、失礼しました。