さて、もう早いもので年末である。椎名さんは2023年は南の島、四国、九州を1回ずつ楽しんだものの、2024年はそのようなブルジョワな生活にお別れを告げた。実際に今年は採集にはほとんど行けておらず、海に採集に行くことは結局いちどもなかった。その最大の要因といえるのは、仕事が忙しくなったためだ。本来10人くらいの人手が必要なところ、8人、いまや7人でまわしている状態でなかなかお休みがとれないのだ。
今年は採集にいくための時間がとれなかった鬱憤は主に書籍の購入に費やした。いくつか購入したい本があったが、今年購入した本はそのほとんどが中古であり、新しい本は「琵琶湖の魚類図鑑」と「日本の深海魚図鑑」の2冊だけである。琵琶湖の魚と日本の深海魚ではあきらかに後者のほうが分厚くなるべきであったのだが、実際には琵琶湖の魚類図鑑のほうがページ数が多く、なかみが充実している。日本の深海魚図鑑については、もっと分厚く、もっと値段が高くてもいいので、内容をもっと充実させるべきだったかもと思うと、ちょっともったいないところがあった(椎名さんの大好きなアシロ科などをもっと充実させてほしかったというところが本音)。古書では「太平洋有用有毒魚類図鑑」や「魚類図鑑 南日本の沿岸魚」などをメルカリで入手。さらにヤフオクではJordan and Snyderによる、日本のハゼ科魚類のレビューもゲット。21新種が記載されており、その中にはイソハゼやヤミハゼなど、おなじみの種も含まれている。
淡水魚採集では栃木県でギバチやタナゴが採集できたが、これらは初採集である。このほか福岡にも行ったが、イトモロコやヤマトシマドジョウ種群などが採集できたものの、行くたびに魚の数が少なくなっているのが気になるところである。
購入した魚については、今年も初めて食した魚が多かった。今年初めて食したのはカッポレ、チカ、モンダルマガレイ、ホンフサアンコウ、ハワイウツボ、ニジョウサバなど。そしてなんといってもフタイロハナスズキが印象に残った。赤色と黄色の色彩が美しく、食べるのがもったいなかったが、実際に食してみると極めて美味であった。やっぱり、赤と黄色の魚って美しいし、美味しいですよね!
今年もお世話になりました。来年もよろしくお願いいたします。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます