新年度で初めてのブログ更新です。このあいだ、初めて見るカレイを食べました。
タイセイヨウヒレグロGlyptocephalus cynoglossus (Linnaeus)というカナダ産の大型カレイです。
タイセイヨウヒレグロは日本にも分布するヒレグロにそっくりなカレイですが、大きいものは70cmに達します。また背鰭・臀鰭軟条もヒレグロよりも多いです。英語圏内ではウィッチと呼ばれています。「魔女」とか「魔法使い」とかいう意味だそうです。なぜそんな名がついたかはわかりませんが。もっとも茶色い体と粘液と見栄えがよくなく、不気味な魔女を連想させるのかも。
タイセイヨウヒレグロGlyptocephalus cynoglossus (Linnaeus)頭部(無眼側)。大きな粘液孔のくぼみがあります。日本のヒレグロにも同様のものがあります。
そんな「魔女」も揚げてしまえば美味しい白身魚に早変わり。唐揚げはもちろん、煮物や塩焼きなど様々な料理に使えます。日本海側ではよく似たヒレグロ、ヤナギムシガレイは重要な食用魚になっていますが、特に後者は最近高級魚になりつつあります。
最近日本には様々な魚が輸入されていますが、異体類としては以前紹介のニシマガレイが多く、ほかに本種、アメリカヒレグロ(レックスソールGlyptocephalus zachirus Lockington)、などが見られます。