三河一色の魚市場でのサンプル収集で集めたセトウシノシタPseudaesopia japonica (Bleeker)です。
小型底曳網漁業で採集されました。にしては結構綺麗な状態の標本だと思います。
無眼側
昨年のこの時期に愛媛で小型底曳網船にのり、宇和島近海で採集を行いましたが、このときは漁獲されませんでした。しかしやや北方の大洲市方面では漁獲されております。温帯性の魚なのでしょう。
宇和島での底曳網では同じササウシノシタ科のトビササウシノシタが大量に漁獲されましたが今回は1匹も混ざりませんでした。逆に宇和島で全く見られなかったササウシノシタや本種が多く混ざりました。
一色の底曳網は、対象魚別に網を入れる深さが全く違うとのこと。現在はタコのシーズンで浅海に網を入れるのですが、アオメエソのシーズンは200m位まで網を入れるそうです。何が漁獲されるか、非常に楽しみです。