魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

ウサギアイナメ

2016年06月05日 14時22分36秒 | 魚紹介

昨日はお休み。写真は金曜日に購入してきた魚。

アイナメ科・アイナメ属のウサギアイナメ。ウサギアイナメはこれまでにも3度ほど出会っていたが、ぶろぐで紹介するのは今回が初めてである。

アイナメ科の魚は日本では北海道~九州の海に生息するが、冷水をこのみ北海道方面に多い。世界でアイナメ科の魚はいずれも北太平洋に分布し、5属12種が知られ、日本ではアイナメ属とホッケ属の2属、前者5種、後者2種の計7種が知られている。

ウサギアイナメの顔は丸みを帯びている。色彩は茶色というか、紫色というか、何とも言えないような色彩で、腹は橙色、顔がウサギに似ているということでこの名前がついた、といわれているが…?

▲ウサギアイナメの尾鰭


▲アイナメの尾鰭

尾鰭の比較。アイナメは尾鰭後縁がやや湾入するかまっすぐなのに対し、ウサギアイナメでは丸みをおびている。日本ではこのほかに尾鰭後縁が丸いアイナメ属魚類としてクジメ(あまり丸くないのもいる)と、スジアイナメが知られているが、この2種とウサギアイナメは側線の様子が異なっている。

日本に分布するアイナメ属はほとんどの魚種で側線が5本あるのが特徴だが、種により側線の長さがやや異なる。クジメは日本に分布するアイナメ科としては珍しく側線が1本のみ。体の腹方をはしる2本の側線(第4・5側線)のうち、スジアイナメは第4側線が短く臀鰭起部付近に達しないのに対し、ウサギアイナメは臀鰭起部を超えるのが特徴。またスジアイナメは北海道各地から福島・島根県あたりにまで分布するのに対し、ウサギアイナメはほとんど北海道近辺にのみみられる。

ウサギアイナメは日本産のアイナメ科魚類では最大種で、全長70cmに達することもあるらしい。これはやや小さめであるが、それでも30㎝を超える。アイナメの仲間で最大の種は北東太平洋(アメリカの西岸)に分布しているキバアイナメという魚で、これは150㎝にもなるらしい。英語ではLingcodとよばれ、確かにアイナメというよりはタラの仲間(Cod)のようにも見える。

アイナメの仲間は英語でGreenlingといい、ホッケの仲間はAtka mackerelという。確かにサバの仲間のようにも見える細いからだと尾鰭が特徴だ。ザニオレピスと呼ばれる属は日本には分布しない。これらはCombfishと呼ばれている。背鰭の様子からだろうか。

ちなみにウサギアイナメの英名(比Fishbaseのコモンネーム)はRock greenlingという。岩礁域に多いからだろうか。日本では先述したように北海道周辺に産し、海外ではカムチャッカ半島、ピーター大帝湾、ベーリング海からカリフォルニアまでの北太平洋。

大型になるため、北海道では大きくなるため釣り魚として人気。同様に食用魚としてほかのアイナメの仲間同様に利用される。

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