これはクロソコギスという魚です。ソコギス科の仲間はタラ目のソコダラあたりに似ているような外見ですが、実はソコギス科の魚はソコギス目に含まれ、カライワシ目やウナギ目とともに「カライワシ上目」のグループの一員とされます。
この仲間がウナギの仲間と異なるのは、鰭の形状です。まず背鰭は鰭膜でつながらない棘のみからなる点です。腹鰭にも3、または4棘と6軟条、臀鰭は13~15本の棘があります。棘の多い魚で、この棘は鋭く、刺されると結構痛いです。
この種類は決して珍しいものではなく、日本太平洋岸の各地から、全世界に分布するのですが、生息地が水深125m~2500mまでの深海底に生息するうえ、食用にもならずほぼすべてが廃棄されているようで底曳網漁業を営んでいる方でないとなかなか出会えないかもしれません。
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