魚類学会の年会に参加。今年は福岡県の福岡工業大学で行われることに。昨年は長崎で行われたが今年も福岡ということで2年連続で九州での学会ということになる。土曜日の口頭発表ではいきなりアカエソ属の分類学的再検討からスタートするなど、熱い発表が二日間にわたって繰り広げられたのであった。
もっとも注目すべき魚類として、例のアジ科については未記載種らしい。日本で採集されてそう日は長くないアジ科の魚であるが、筆者は鹿児島産の個体を入手したことがある。実際に入手したときはインド洋に分布する同種よりも色彩的特徴が大きく異なり、別のアジとの交雑個体であることを疑ったが、実際には別種らしい。沖縄や東南アジアなどではこちらは見られるが、インド洋では見られないようである。過去にシノニムとされた個体についてもこの種とはことなっているらしいのだ。ただ何のアジ科はまだ書かない。そのうち文章でまとめられるだろうから、しばしの間のお楽しみということで。
ほかにもヘビギンポ科の某種の近似種群についてであるとか、あるいはヒラ科のある属についての発表、さらにはメバル科メバル属のある重要産業種については実は未記載であった、など新発見・新知見が盛りだくさんであった。
Twitterの世界で親しくなった知人も多数のポスターを発表していた。前日マリンワールド海の中道にご一緒していただいた「動脈」さんも某魚類についてポスター発表を行っていた。うちもそろそろ何か発表しなければ...。
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