魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

汽水のヨウジウオ

2008年07月08日 22時06分34秒 | 魚介類飼育(汽水)

6月某日に高知県の小河川でヨウジウオ科魚類の「テングヨウジ」を採集しました。このテングヨウジは汽水域に見られるヨウジウオの仲間です。

汽水域のヨウジウオといえば、このカワヨウジも有名なものなのですが、カワヨウジは川底に見られるのに対し、テングヨウジは浮遊しています。尾鰭もテングヨウジのほうがカワヨウジよりも大きいですが、これは習性による違いかもしれませんね。

カワヨウジもテングヨウジも、黒っぽく、体側上方が淡い色。カワアナゴとおんなじカラーですが、このカラーだと、何かいいことがあるんでしょう。きっと。保護色になるとか・・・?

この2種のヨウジウオ、飼育は何も難しくないのです。餌もコペポーダやアルテミアに餌付きます。我が家ではカワアナゴなどと飼っていますが、意外と仲良く?同居しています。海水のヨウジウオとことなり、白点病にかかりにくいというのもいいことです。

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今日の魚 2008年7月6日 Vol.35

2008年07月06日 13時35分34秒 | 今日の魚(不定期更新)

キヘリモンガラ Pseudobalistes flavimarginatus   (Rüppell)

お笑いでの「ボケとツッコミ」というのは笑ってみていられるのですが、この魚の突っ込みは非常に危険です。

 

●分布

キヘリモンガラは基本的に熱帯の魚ですが、南日本の太平洋岸にも生息しています。これは流れ藻などの浮遊物につくためです。日本海でも年によっては見られます。

海外では紅海、南アのナタール(Natal)沿岸~中部太平洋トゥアモトゥ諸島に至る地域に分布していますが、これはインド・太平洋熱帯域の広域に分布しているということがいえます。

●生息環境

サンゴ礁域、その周辺の砂底に生息しています。Fishbaseによると、水深50mの場所にまで見られるようです。幼魚は流れ藻やブイなどについています。

●繁殖

卵は付着卵です。親は卵を保護する習性があります。卵を保護するのは基本的に雌で、砂底に作られた巣に近づくものには「突進」攻撃をくらわします。そしてこの魚は歯が強く、突進されると怪我をする恐れもあります。

●分類

フグ目モンガラカワハギ科に属します。フグ目の分類については従来様々な議論がなされてきましたが、2亜科に再編されています(中坊編(2000))。モンガラカワハギ科はカワハギ科、ハコフグ科、フグ科などとともにフグ亜目に含まれています。モンガラカワハギ科は12属、42種類が報告されています。

●仲間

本種はキヘリモンガラ属に含まれます。キヘリモンガラ属は日本から2種類が報告されています。同属のイソモンガラは主に琉球列島に分布し、個体数は本種に比べ少ないです。

太平洋の東部にはストーントリガーフィッシュPseudobalistes naufragium  (Jordan and starks) と いう種類が知られています。この種類はモンガラカワハギ科魚類中最も大きくなり、全長1mにも達するようです。こんなのに突っ込まれたら、危ない、危ない。

●飼育

飼育は単独をお勧めします。他の魚との同居は鰭などをかじるためむずかしいです。

流れ藻につくサイズのキヘリモンガラ。

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続々・隠れた美魚「ヒメイチ」

2008年07月01日 23時43分02秒 | 魚介類を食べる

今回もヒメイチにの刺身について。

今回のヒメイチは赤くないです。灰褐色の地色に黄色い楕円形の模様があります。

標準和名はコバンヒメジ。ヒメジ科、ウミヒゴイ属の魚です。

この魚実は愛媛産ではありません。高知県産で産直の店で買いました。こんな魚は普通スーパーに出回らないのですが、産直の店では買うことができます。でも原油高騰等で漁師さんたちが一斉休漁するなど、漁業界も悪いニュースばっかり。

コバンヒメジのお刺身。もちっとした食感です。赤くなくてもヒメジはおいしいです。

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