ホンニベMiichthys miiuy (Basilewsky)です。
「本・・・」といいますとたくさんいるように思われますが、本種は日本では少ないです。東シナ海に種産するもので、以西・以東底曳網で漁獲されるのですが、このころめっきりと減っているようです。
最初は南日本ではポピュラーな「オオニベ」と思われましたが、オオニベよりも細長いし、尾鰭の形状も異なっていました。最終的な同定の決め手は、長い尾鰭、背鰭被鱗域が高いことでした。
口腔内はクログチとは異なり、白っぽいです。
60年代は多々とれていましたが、近年は珍しく、数kgしか漁獲されていないようです。本種は大型で、70cmにも達するため成長のスピードが遅いのかも知れません。
利用法は他のニベ科魚類と同じく、塩焼きや唐揚げなどにも向くようです、また高級な練製品の原料ともなっているようです。