魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

AI動物動画

2025年02月03日 16時06分38秒 | 魚類とインターネット

早いものでもう2月。職場は相変わらず大忙し。やはりヒトデが足りないのだそうで。

さて、最近Facebookを見ていると、妙に目につくのが、AI技術を使った生き物の動画。Facebookのリールムービーである。

主に北極海の生物、例えばホッキョクグマやアザラシ、シロイルカなどが怪我をして、治療を受けている動画だとか、クジラがフジツボやら貝やらに覆われて、それをはがして助けようとしている動画である。こういう「動物感動ポルノ」というのはもともと世界中で見られたものであるが、従来から、これらの中には「ヤラセ」の動画も数多く含まれているという批判もなされている。ようは、動物をだしに金儲けをしているということであり、みながシェアする感動動画の正体は動物虐待で小銭を稼ぐyoutuberやらインフルエンサーと同じようなレベルの人間たちであった。

注目を集めるために「偽の動物救出動画」を作成することが世界中のSNSで流行中 (Gigazine)

https://gigazine.net/news/20241004-fake-animal-rescues-posting/

 

一方で今Facebookで流行っているのはAIにより製作された動画である。これならば動物が傷つくことがないからいいんじゃない、という意見もあるのだが、私としてはこれは逆に動物たちのリアルさがなくなり、また別の意味で危険だと思うのであるこのような動画をみて感動している人たちは、これがリアルな世界だと思い込んでしまうかもしれないし、逆にこれらは良いことと思い込み、実践してしまうかもしれない。

もちろん、体に網が引っかかってしまったシロイルカを助けるのは良いことだと思うし、海洋をただようごみは生物多様性の観点からも、食品衛生上も問題になるといわれ久しいが、クジラの体からフジツボを剥がしたりするのは良いことと思えないし、ましてやホッキョクグマにフジツボが寄生するとも思えない。もし万が一、いや億が一にもそのようなことがあり、そんなホッキョクグマを助けようとすればその人はホッキョクグマのご飯になる可能性もある。野生動物というのは、種、としては水族館や動物園の動物と同じであっても、実際には違う動物なのである。

最近は日本の海水浴場においても「人にかみつくイルカ」というのがいて、それにある人、まあ「動物搾取反対」を訴えるゔぃーがにずむの実践者であるが、その人はこのイルカの例を持ち出し、「動物園や水族館は動物との距離感をおかしくさせる」と述べた。正しいことだと思うが、私はそれにAIの存在をつけ加えたい。野生動物との距離感は大事である。そうでないと必ず人も動物も不幸になる。AIは野生動物に対して大きな脅威になりつつある。Facebookには、本物と偽物、区別がしにくいようなものもすでに出現している。早いうちになんとかしなければ


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