魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

イトウの刺身

2011年04月08日 15時12分28秒 | 魚介類を食べる

名古屋の面白いところは、スーパーでさまざまな種類の淡水魚を売っているところでしょう。オイカワ、モロコ、ワカサギ、ヨシノボリ、ぶつ切りにされたコイなどが見られますが、今日は淡水に生息するサケの仲間です。

日本産のサケ科魚類としては異端なイトウHucho perryi (Brevoort)の刺身です。

イトウは日本産のサケの仲間では大型で体長1mを超えるものも見られるといいます。国内では東北地方 (青森県) と北海道に分布しているのですが、青森では野生の個体がいなくなり、北海道でもあまりよい状態にはないそうです。

青森では現在養殖が進められ、これが最近市場に流通しているようです。また飼育や遊漁 (釣り) の対象としても人気があり、今では各地の釣り堀で見られるそうです。絶滅しそうなサケの仲間が釣れるのは一見よい風潮に思えるのですが、その反面ニジマスやブラウントラウトなどのように放流されて増えないか、放流された地域の生物多様性を損なわないか、という危惧もあります。

ちなみに味は他のサケと違い淡白な感じでした。ただ価格がこれで500円ほど、実際にはその半額で購入したのですが、原価では買わないかなあ。

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魔女の唐揚げ

2011年04月03日 15時33分58秒 | 魚紹介

新年度で初めてのブログ更新です。このあいだ、初めて見るカレイを食べました。

タイセイヨウヒレグロGlyptocephalus cynoglossus (Linnaeus)というカナダ産の大型カレイです。

タイセイヨウヒレグロは日本にも分布するヒレグロにそっくりなカレイですが、大きいものは70cmに達します。また背鰭・臀鰭軟条もヒレグロよりも多いです。英語圏内ではウィッチと呼ばれています。「魔女」とか「魔法使い」とかいう意味だそうです。なぜそんな名がついたかはわかりませんが。もっとも茶色い体と粘液と見栄えがよくなく、不気味な魔女を連想させるのかも。

タイセイヨウヒレグロGlyptocephalus cynoglossus (Linnaeus)頭部(無眼側)。大きな粘液孔のくぼみがあります。日本のヒレグロにも同様のものがあります。

そんな「魔女」も揚げてしまえば美味しい白身魚に早変わり。唐揚げはもちろん、煮物や塩焼きなど様々な料理に使えます。日本海側ではよく似たヒレグロ、ヤナギムシガレイは重要な食用魚になっていますが、特に後者は最近高級魚になりつつあります。

最近日本には様々な魚が輸入されていますが、異体類としては以前紹介のニシマガレイが多く、ほかに本種、アメリカヒレグロ(レックスソールGlyptocephalus zachirus Lockington)、などが見られます。

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