魚のぶろぐ

2006/5/28~。現在復旧作業中です。ご容赦願います。 ぶろぐの写真はオリジナルです。無断転載はお断りします。

シラコダイ

2013年08月10日 20時39分47秒 | 魚紹介

 

 
和歌山県・串本産、チョウチョウウオ科のシラコダイChaetodon nippon Steindachner and Döderlein, 1883です。シラコダイはチョウチョウウオ科の魚としては、やや地味な魚です。

シラコダイは、フィリピンなどでもその姿を見ることができるものの、やや温帯性のチョウチョウウオで、千葉県~屋久島の太平洋岸や伊豆諸島などで見られます。この個体は和歌山県串本で漁獲されたものです。本種は色彩的にやや地味ではありますが、パステルカラーの魚体と、頭部が紫色に染まることで、なかなかユニークな色彩のチョウチョウウオといえるでしょう。
 
チョウチョウウオの仲間は、地方により食用となります。肉は白身で、唐揚げや塩焼、煮つけなどに向きます。私は以前喜界島で、チョウチョウウオを食したことがあります。その時の味は残念ながらよく覚えておりません、ということで本種を食してみようかと思ったのですが、どうしても、シラコダイを食べたい、という方がおりましたのでお譲りしました。
 
観賞魚としてもたまに流通します。丈夫で、餌もよく食うようです。
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カボチャフサカサゴ

2013年08月03日 15時10分04秒 | 魚紹介

 

今回は、フサカサゴ科のカボチャフサカサゴをご紹介します。カボチャフサカサゴは2007年に新種として記載された比較的新しい種類です。

日本に分布するフサカサゴ科・フサカサゴ属の魚は、5種類が知られていますが、カボチャフサカサゴは2009年に日本から報告された種類です。頭部が大きく、全体的に丸い印象があり、たしかに「カボチャ」のようです。大きいものでは体長25cmほどになるようで、やや深い、水深100~200m位の岩礁域から、釣りなどで漁獲されます。

この個体は、左側の腹鰭を欠いています。幼魚のころにけがでもしたのでしょうか。私はこのほか、タカノハダイ科の、ユウダチタカノハでも、腹鰭を欠いた個体をみたことがあります。
 
●フサカサゴ
フサカサゴも南日本の、やや深い海から釣りなどで漁獲される種類です。大きいものでは20cmを超え、やはり他のフサカサゴ属魚類同様に釣りなどで漁獲されます。
 
カボチャフサカサゴと、よく似ているのですが、本種には黒色の小斑がほとんどないのが特徴です。
 
 
こちらは、頭部に小黒色斑がありますが、これもフサカサゴになるであろうと思われます。
 
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草刈りのあとで

2013年08月02日 18時08分02秒 | 魚介類飼育(海水)

水槽の海藻を大きく刈り込んだおかげで、我が家に3種類いる共生ハゼたちは、よく姿が見えるようになりました。この子はなかなかブログには出てこない?ヒメオニハゼ。水槽の中央よりやや右側にペアで縄張りを持ちます。巨大な口を持つハゼなのですが、意外と温和で、臆病な性格です。

草刈りは、ハゼの生活にも影響を及ぼしました。水槽で最も長く暮らしているのがクビアカハゼ。ダテハゼの一種で、赤と黄色のストライプがおしゃれではありますが、我が家の3種の共生ハゼの中でもっとも大食いです。水槽の中央部に縄張りをもちます。

一方水槽の右側の、海藻の茂みで暮らしていたヒレナガネジリンボウの姿が見えません。

まさか、食われたか・・・?

発見!

すみかを失ったヒレナガネジリンボウは、クビアカハゼと一緒に暮らしているようです。餌を与えると、水槽の真ん中からやや左側に残った茂みの中から出てきました。

食べる量はヒレナガネジリンボウのほうがクビアカハゼよりもずっと少なく、むしろクビアカハゼが多くの餌を食っている感じです。ヒメオニハゼも大きな口の割にはあまりたくさんの餌を食べるわけではありません。クビアカハゼは餌を食べる量が多く腹部もかなり膨らんできました。本種に限らず、ダテハゼの仲間は大食漢のようです。

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