いか@ 筑豊境 寓 『看猫録』

Across a Death Valley with my own Distilled Resentment

梅雨はまだかと、

2007年06月09日 21時08分46秒 | 筑波山麓




梅雨はまだかと、待っている。

虎になれ!

What did Mr. Nakashima mean by TIGER or TORA ?

「虎に成ること」とい聞いてどういうことをイメージするだろうか?

極論して、a)高貴なこと気高いこと、 or b) 卑しく浅ましいこと、どっちでしょう?

おいらは、絶対、a)高貴なこと気高いことと思うんだけんども、

中島敦センセはどうやらそうでもないようだ。御存知『山月記』において;

隴西(ろうさい)の李徴(りちょう)は博学才穎(さいえい)、天宝の末年、若くして名を虎榜(こぼう)に連ね、(略)性、狷介(けんかい)、自(みずか)ら恃(たの)むところ頗(すこぶ)る厚く、賤吏(せんり)に甘んずるを潔(いさぎよ)しとしなかった。

李朝、あっ、もとい、李徴(りちょう)が、変態(metamorphose)するところのものは、

しかし、その時、眼の前を一匹の兎(うさぎ)が駈け過ぎるのを見た途端に、自分の中の人間は忽ち姿を消した。再び自分の中の人間が目を覚ました時、自分の口は兎の血に塗(まみ)れ、あたりには兎の毛が散らばっていた。これが虎としての最初の経験であった。

その人間の心で、虎としての己(おのれ)の残虐(ざんぎゃく)な行(おこない)のあとを見、己の運命をふりかえる時が、最も情なく、恐しく、憤(いきどお)ろしい。


性、狷介(けんかい)、自(みずか)ら恃(たの)むところ頗(すこぶ)る厚い ぬんげん が、たどり着く果てが、虎であることは、全くもって、望むところでないだろうか?

不可思議、中島敦センセの神経。

おいらも、 になりたいだす。

虎になれ!

でも、おいらの取り巻きが最悪だ! こんな奴らである↓。虎くずれ。 残念!

獲物は 梅 じゃないんだぞ、 ウサギさんだ。