- - 北京にて、2005年 - -
核武装せよ、さらば認められむ。
米国は核武装した大国を承認する。米中国交回復の背景は、1)ベトナム戦争の終結、2)ソ連牽制、3)日本封じ込め、そして4)核武装国中国の承認と米ソ中の大国ゲームの構築。
日本は、結局、核武装するいくじがなかったので、現在まで封じ込められたままで、このまま立ち腐れていくだろう。
1964年に中国は核武装した。結局、米国は中国を承認。アジアならず世界のバランサーとしての役割を与えた。
同じく、インド。とっくに核武装している。先年米印は原子力協定の締結。事実上、インドの核武装を承認している。 そのうち国連の常任理事国になるだろう。米国が核・インドをなぜ支援するかというと、米国が支援しないと他の大国バランサーのロシアがインドへの原子力に深くコミットするからである。
→ロシア製原子炉、さらに4基がインドに建設
一方、イラクやシリアなどの中途半端な国が核武装しようとすると、米国が出るまでもなく、イスラエルが破壊する。 ただし、昨今のイランは微妙である。 中国、インドほどではないが、ペルシヤ帝国の末裔でもあるので、核武装したがる大国の文明的背景はある。もっとも、イデオロギー的に米国とイスラエル、そしてヨーロッパに忌避されているので、このままイランが核武装しようとすると大変なことになるだろう。
今、日本で結構なガイキチは、イランと組んで核武装しよう!ってヤツだ。 なるほど、破滅的に魅力的ではある。
▼話は、1971年のキッシンジャー・周会談に戻って;
キッシンジャーは、米中会談で日本の中立化に反対。理由は、中立は自主防衛を伴う。日本の自主防衛は日本の軍事大国化という認識で米中一致。 日米安保条約の米中の賛成。
50年後に日本なんてなくなっていると思うが、その嚆矢は1971年のキッシンジャー・周恩来会談であると100年後の歴史家は確認するだろう。