高市早苗さんが覚悟を決めて石破政治のいい加減さを公然とXで「私だけではなく他の自民党所属国会議員達も落胆し、怒っています」と批判した。「年収103万円の壁」の引き上げをめぐる三党協議での自民党案なるものは、党内の議論を経ずに、税制調査会の一部の幹部が決めたことに、高市さんが猛反発をしているのだ。
高市さんは「そもそもの目的が曖昧になっており、かなり混乱しているように感じます。国民の皆様の手取りを増やして消費も増やすことによる経済成長(結果的に税収増にも繋がる)が目的なら、複雑な年収制限は効果的ではありません。働き控え対策(人手不足対策)が目的なら、税と社会保険を一体で見直さなければ、壁は残ります。物価高対策が目的なら、食料品やガソリン等を安くするための税の議論が必要です」と書いたのである。
自民党の圧倒的多数の国会議員は、今の石破のままでは、参議院は戦えないとみている。経済政策でも、国民民主党に歩む寄るようなことを言いながら、自己保身のために、裏では立憲民主と妥協案を探っている。
自民党内の保守派は一致団結し、経済政策で石破に退陣を迫らなくてはならない。高市さんも党内野党の立場を鮮明にしたのであり、いよいよ決戦のときが近づきつつあるのだ。