新自由主義のおおさか維新に問題があろうとも、自民党が共産党と選挙で組むことは問題だ。あれだけ安倍政権の安全保障政策を共産党は批判していたのであり、敵の敵が味方ということにはならないだろう。自民党大阪府連は岡田民主党と一緒である。本来の保守は共産主義とアメリカニズムを一挙に打倒しなくてはならない。どちらと組むのも間違っているのである。現在の日本の政治が危機であるのは、共産党がキャステングボードを握りつつあるからだ。ここで注意すべきは、現在の共産党は中共と急接近していることだ。中共の軍事力の拡大に沈黙を続けているのは、それが背景にあるからだ。さらに、宮本顕治の敵の出方論とは違って、現在の不破哲三の路線では、あくまでも当面は資本主義体制内での要求を実現しながら、最終局面で共産主義の権力を樹立すればいいのである。20世紀は革命の世紀でもあった。人類は共産主義という歴史的な実験に失敗したのである。それによってもたらされたのは、恐怖政治であり、収容所に政治犯をぶち込むことであった。イデオロギーを科学として信じこんだ者たちは、人を虫けらのように扱った。もちろん、日本を弱体化したアメリカニズムの現代版の新自由主義は許せないが、それだからといって共産党に選挙で応援を求めていいわけがない。
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