決まっていたからやるしかない。政局で消費税増税に踏み切るのだろうか。自民党の石破茂幹事長の発言は、やっぱりであった。財務省の官僚の言う通りではないだろうか。石破幹事長が自民党総裁選で負けたのは、官僚の言いなりだからだ。安倍晋三首相がどのような決断をするかだが、1年でも2年でも先送りしたらば。後世に名前を残すことになるだろう。私は二度の国政選挙で自民党に投票したが、消費税増税とTPPには賛成したつもりはない。いくら安倍内閣であっても、それをごり押しすれば、国民からソッポを向かれるだろう。景気回復が実感し、給料が全体的に上がるまで、どうして待てないのだろう。ようやく雇用も改善してきたのに、ここでブレーキを踏むべきではない。旧約聖書の言葉ではないが「何事にも時があり、天の下の出来事にはすべて定められた時がある」のだ。今それをやればデフレからの脱却が難しくなる。タイミングの問題なのである。内閣府が設置した有識者会議は大部分が賛成の意見を述べ、国民が圧倒的に反対しているのとは、まったく違った結果が出た。官僚がセットした出来レースでしかないのだ。連立を組んでいる公明党や、野党第一党の民主党も消費税増税に賛成である。そんななかで安倍首相が先送りをすれば、それだけで政局になる可能性もある。自民党内では安倍首相を追い落とす動きも出てくるだろう。しかし、それでも安倍首相は大胆に舵を切るべきなのである。それが日本のためになるわけだから。
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