草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

テレサ・テンは「民主化万歳」のハチマチをして歌った

2024年07月27日 | テレサ・テン
 すぐに見たい資料があったので、急に思い立って、福島市の県立図書館に行ってきました。高速は利用せず、いつもの通り国道115号線で土湯峠を越えました。帰り道のことです。NHKFMの歌謡スクランブルでテレサテン特集をしていました。まだ外で飲む機会が多かった頃に聴いた曲ばかりでした。「時の流れに身をまかせ」や「別れの予感」は、よく女の友達が歌ってくれたものです。
 今回、聴き入ってしまったのは、1990年にリリースされた「香港」でした。テレサはその前年の5月27日、北京で盛り上がっていた民主化運動を支援するために、香港で開催されたコンサートの集会に参加し、「民主万歳」と書かれたハチマチを締めて「私の家は山の向こう」を歌いました。
 しかし、テレサの願いはかなえられず、6月4日には学生たちは戦車に踏みにじられました。天安門事件です。さらに、激しい抵抗にもかかわらず、香港の人たちの自由も奪われてしまいました。
 「香港」の作詞は荒木とよひさ、作曲は三木たかしですが、最初のフレーズの「星屑を地上に蒔いた この街のどこかに 想い出も悲しみさえも いまは眠っている」というのは、現在の香港を語っているような気がしてなりませんでした。
 昨日の香港、今日の台湾、明日の日本にならないようにするために、私たちは何をすべきかです。それを真面目に考えなくてはならない時代が到来したのです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日本の自立のためにも憲法改... | トップ | 自衛隊の統帥権を在日アメリ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

テレサ・テン」カテゴリの最新記事