草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

台湾の総統選挙後の東アジアは動乱の時代に

2024年01月13日 | 台湾
 いよいよ決戦のとき迫るである。台湾の総統選挙と立法院選挙は今日行われ、その結果が注目されている。中国は、民進党の頼清徳候補が当選した場合には、中台の衝突を引き起こす可能性に触れ、何としてでも阻止したい意向のようだ。
 頼総統が誕生しても、急激な中国離れに舵を切るのではなく、徐々に台湾独立に向かって歩み出すとみられる。しかし、自分の主席の時代に台湾を併合したい習近平が焦っていることは確かである。
 民進党が2016年に政権を取って以来三期目を担うことになり、中国としては台湾独立が既成事実化することを恐れて、軍事的に台湾を制圧する危険性が高まることは必至だ。
 日本が米国との核の共有に踏み切れず、岸田首相が「核なき世界」を主張しているのは、中国の軍事的暴発を誘発しているのと同じである。韓国ですら危機意識を持ち、米国の原潜を寄港させることで、米国の核による拡大抑止を強化しようとしているのに対して、まったく真逆のことをしている。
 世界が今注目しているのは、中国が台湾に攻め込んだときに、米国と日本がどう対応するかである。現段階では武器や資金の援助でウクライナと同じくお茶を濁す可能性が高い。米軍が直接介入する事態になれば、米中の戦争に発展するからである。
 日本とっては台湾有事は日本有事ではあるが、岸田首相がトップの座であり続ける現状では、自衛隊がやられてもやり返すことなく、泣き寝入りすることになるだろう。
 そうしたことを習金平は把握しており、だからこそ東アジアは、いよいよ動乱の時代に突入するのである。
 今回の総統選で民進党の頼候補が勝利すれば、中国は公然と口にしているように、武力を使ってくるだろう。来候補が敗れれば、香港に続いて台湾も、中国の軍門に下り、自由と民主主義が失われるだろう。どちらにせよ日本にとって重大な岐路を迎えつつあり、一日も早く強い国家となり、日本の独立と平和を守り抜かねばならないのである。

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