草莽隊日記

混濁の世を憂いて一言

明日の台湾総統選挙は日本の運命をも決定づける

2024年01月12日 | 台湾
 いよいよ明日13日は台湾の総統選挙である。今の段階では与党・民進党の頼清徳候補が当選するとみられているが、台湾民衆党候補の票が、最後の局面で国民党候補に流れる可能性もあり、ここにきても予断を許さない情勢である。
 今にして思えば、昭和47年に北京において、田中首相と周恩来首相との間で日中共同声明に署名したことで、日中国交正常化が実現したのだった。日本の世論は全面的に中国に靡き、それに抵抗したのは自民党の保守派の青嵐会、文化人では福田恆存くらいなものであった。
 多くの日本人が中国を脅威と考え、その属国になることを危惧している現状とは大違いである。あのときに日本はある意味台湾を見捨てるような仕打ちをしたのだ。
 それまでは中国を代表する政府は、日本にとっては国民党の台湾であった。それを反古にし、中国共産党の大陸中国を中国として承認し、台湾を国家として認めないという決定を下した。米国のニクソン大統領が中国に急接近したことを受けてであったが、パンダブームなども日中友好の証であった。
 しかし、もはや中国を我が国の友好国と考えている日本人は少なくなった。中国共産党は自らの権力維持のために、先の戦争における日本の行動を槍玉に挙げ、日本憎悪の教育を施してきた。だからこそ、一般の中国人が日本への核攻撃を支持するようなことを、公然と口にするのである。
 さらには、尖閣諸島ばかりではなく、沖縄まで自国の領土と主張するにいたっては、我が国を敵視していると思われても仕方がない。
 台湾が中国共産党の手に落ちると、次は日本であることを、ようやくここにきて、日本人も気づき始めている。その意味では総統選挙の結果は、日本の運命をも決定づけることになる。何としてでも頼候補に勝ってもらわなくてはならないのである。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 日本保守党は能登沖地震対応... | トップ | 台湾の総統選挙後の東アジア... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

台湾」カテゴリの最新記事