敵あれば味方ありなのである。サッカーワールドカップの日本チームのユニフォームを着ながら、ニュースや天気予報を流す台湾のテレビがネットで話題になっているが、中共や韓国を除けば、アジア太平洋には親日的な国家が多いのである。オーストラリアの世論調査では、信頼できる国の二位が日本であり、信頼できる世界の指導者の二位が安倍総理なのである▼坂本多加雄は『国家学』で「日本の基本的な防衛力の確立とユーラシア周辺部や大国アメリカとの提携が不可欠である」と書いていた。安倍外交は着実にユーラシア周辺部の国々との絆を強めている。台湾やオーストラリアの親日がそれを物語っている。アメリカ抜きのTPP11の意義も大きいものがある。日経新聞は7月2日付の社説で「TPP11の参加国の国内総生産(GDP)は10兆ドルを超え、世界全体の13%を占める。アジア太平洋地域に公正で透明な経済ルールを定着させ、成長力の高い巨大市場をつくる意義は大きい」と指摘している▼TPP11には、アジア太平洋ではベトナム、マレーシア、シンガポール、ブルネイ、オーストラリアが参加している。いずれも日本に親近感を抱いており、ユーラシア内陸部を代表する中共の覇権主義に与しない国々である。自由貿易の絆を強化することで、中共の包囲網を強化しなくてはならない。自由アジアを守り抜くためにも、日本が果たすべき役割を実行に移すときなのである。
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