中共に身柄を拘束されていた最後の一人が解放されたことで、菅直人政権が鬼の首でもとったかのような騒ぎである。しかし、よくよく考えてみると、相手が自分たちの国の船長が逮捕されたからと、嫌がらせでやったことで、役目がすんだから、手放しただけで、尖閣諸島への領土的な野心を失ったわけではない。事態はまったく好転していないのに、日本政府とNHKが大本営発表を繰り返しているのは、あまりにも情けない。嗤ってしまったのは、尖閣諸島の近くから中共の船が姿を消したというのを、さも沈静したようにNHKが報道したことだ。東シナ海のガス田付近では、中共海軍の軍艦が遊弋しており、それを海上自衛隊の護衛艦と米艦船が監視しており、今なお緊張が続いている。にもかかわらず、情報を操作して、中共に媚びようとする菅政権の涙ぐましい努力が行われているのであり、そのお先棒をNHKが担いでいるのだった。いくら国営放送としての色彩が強いとは言え、批判精神がなく、権力の走狗と化したマスコミは、国民から支持させなくなるのが運命である。ジャーナリズムの権威も、地に落ちたものだ。

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