昨年10月の消費増税は間違っていた。景気が減速したなかで実施したことで、取り返しが付かないことになってしまった。そこに武漢発の新型コロナウイルスである。民間企業は四苦八苦であり、いくら持続化給付金が出ても焼け石に水である▼西村経済再生相が昨日の記者会見で「消費税率引き上げは正しい判断だった」と言ってのけたのには腹が立った。GDPは二期連続のマイナスとなり、日本経済はかつてなき危機を迎えている。景気が減速するというよりも、破滅的な状況を迎えているのである▼みんなで支え合うという全世代型社会保障を実現するためには、増税もやむなしという考え方が駄目なのである。経済を活発化してパイを増やすことの方がはるかに効果的である。手っ取り早い景気浮揚策は消費税率の引き下げしかない。そこまでの勇気が安倍内閣にあるかどうかなのである▼失業者が増え生活が苦しくなれば、自殺者が増え社会不安も増大する。経済的な破局だけは断じて避けなくてはならない。西村経済再生相の発言には危機意識が微塵も感じられない。アベノミクスの足を引っ張ったのは消費税率の引き上げであった。その度重なる失政をどうして認めないのだろう。政治は民の暮らしを最優先にすべきであり、どう責任を取るかなのである。
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